王城での面会。
数日後。
ルイ様に押し切られて訪れた先は・・・
なんと王城だった。
(ひ、ひえぇ・・・。お父様やお母様の職場とはいえ、王城なんてほとんど来たことがありません・・・)
ほぼ庶民に感覚が近い私は、王様のおわす王城に完全に気圧されていました。
「こっちだよ」
王城を勝手知ったるという感じでスタスタ歩いていくルイ様に、私はビクビクしながらついて行きます。
(ルイ様はどなたにお会いするのか教えて下さいませんでしたが・・・王城でお会いするということは少なくとも貴族・・・。両親のことを考えても、決して粗相できません・・・)
玉の輿に乗ろうなどと言っている人間が、貴族に会うと言うだけで緊張していてはおかしいのですが。
というかそもそも自分も貴族なのですが。
王城という雰囲気に私は飲まれてしまっていました。
「この部屋だよ」
ついに、お待ちの相手がいらっしゃるお部屋についたようです。
部屋の前には2人も騎士の方が立っていて、王城の他の場所よりも、とても物々しい雰囲気でした。
こ、これは・・・下手をすると貴族の中でもかなり上位の方がいらっしゃるのでは・・・?
侯爵家?いえ・・・まさか公爵家!?!?
ドキドキしている私とは違い、ルイ様は騎士の方に名前を告げると、開いた扉の中にスタスタと入っていかれました。
ええぃ!ここまで来たら仕方ない!!
侯爵でも公爵でも出て来やがれってんです!
私は覚悟を決めて部屋の中に入りました。
「お待たせ致しました」
「ああ、ご苦労様」
ルイ様が声をおかけになると、部屋の奥の机で書類をご覧になっていた男性が顔を上げ、微笑みながら迎えてくださいました。
ルイ様の黒く艶のある髪とは対照的に、明るく白に近いホワイト・プラチナの美しい髪。
私を見る、ルビーのような赤い瞳。
絵本からでてきたかのような、全てが整っていて美しいこの方は・・・ま、まさか・・・
「殿下、こちらがフィーナ・テレザリス子爵令嬢です。フィーナさん、こちらにいらっしゃるのは、もう分かったかもしれないけれど、トレヴァー皇太子殿下だよ。」
「お初お目にかかる、フィーナ嬢。俺はトレヴァー・ゴットフリクト・アレンデル・ルフト。正式な場ではない故畏まる必要はない」
で、で、で、で、殿下!?!?こ、皇太子!?こうたいしって言いました今!?!?
この国で最も高貴なお、王族じゃないですか!!??
なんで!?王族の方がなんで私を!?!?
事前に伝えられなくてごめんね、とルイ様は申し訳なさそうにしています。
私はもはや混乱で気が失いそうになっていました。
更新が遅くなり申し訳ありません。
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