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孤児院の視察。

ルイ様とお話をしながら孤児院に着くと、



「あっ!フィーナ先生だ!」



「先生、こんにちは!」



とニコニコ笑顔の子どもたちに迎えられました。


はぁ・・・今日も子ども達の笑顔は100点満点です。


「こんにちは。皆さん、今日も元気そうですね」


私が微笑みながら言うと、子どもたちは



「うん!あのね、私は今日小さい子に絵本を読んであげたの!」



「僕は文字が5つも書けるようになったよ!」



とみんな我先に報告をしてくれました。



その一人一人に、すごいです、偉いですと伝えながら、頭を撫でてあげると、子どもたちは本当に嬉しそうな顔を見せてくれます。


えへへ、と笑う子ども達を見て、

はぁ・・・私の生徒たちはなんて優秀で可愛いのでしょう・・・と感動にひたっていると、



「あれ?先生、このお兄ちゃんだあれ?新しい先生?」



と一人の女の子が言いました。



あ、そうでした。ルイ様のことを一瞬完全に忘れていました。



ルイ様は子供に囲まれる私を、立ったままポカーンとご覧になっていました。


私が声を掛けようとすると、ちょうど建物の中からシスター・セシリアも出迎えに来てくれました。



「こんにちは、シスター・セシリア。ルイ様、こちらはこの孤児院の院長をされているシスター・セシリアです。シスター、こちらは私の同級生で伯爵家ご令息のルイ・オーウェン様です。なんでも視察のためにいらっしゃったそうで」



私はお2人をそれぞれ紹介しました。



シスターは少しかしこまった様子で挨拶すると、応接室の方へルイ様を連れていかれました。

座ってゆっくりお話を伺うのでしょう。

ルイ様は私に軽く挨拶なさると、シスターについて歩き去っていきました。


後でお茶でもお出ししましょうかね。

もはや勝手知ったるという感じでそう考えていると、



「ねぇねぇ・・・さっきの人、王子様??」


と先程の女の子が聞いてきました。



「私も王子様みたいっておもった!」

「ねー!かっこいいしお洋服もすてきだったし!」


女の子たち数人が、きゃあきゃあと盛り上がっています。


おお・・・小さくても女子は女子。まるで学院にいる時のようです。



私がそう考えていると、1人の男の子が



「でもさぁ・・・はくしゃくけ?ってよく分からないけど貴族様でしょ?フィーナ先生が貴族の人とどうして知り合いなの??」



と不思議そうに聞いてきました。



私も一応貴族なんです・・・。

私はこの子たちに一般常識ももっと教えないとダメだということを痛感したのでした。



***



その頃。


「ああエレンさん、イヴさん。もう洗濯が終わったのかい?ありがとうね。」



「はい、シスター。玄関が賑やかなのでフィーナが来たのかと思って・・・あら?そちらは・・・」



応接室に向かうルイとシスター・セシリアは、廊下で一足先に来て手伝いをしていたエレンとイヴに会っていた。



「子どもたちの先生だけじゃなくて手伝いまでしてくれて、本当にありがたいよ。ルイ様、こちらの2人は・・・」



「ああ、知っています。エレンさん、イヴさん、先日はお世話になりました」



ルイは2人に向かってニコリと微笑んだ。



「こんにちは、ルイ様」


2人もニコリと微笑む。


「なんだい、知り合いなのかい?」



首を傾げるシスターに、エレンが答えた。



「はい。先日、私やイヴのお店にも視察にきて下さったんです」



そしてせっかくなので、というルイの言葉で、2人も共に応接室に向かうことになったのだった。

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