孤児院に向かいます。
数日後。
私は教会に併設されている孤児院に向かっていました。(いつもの如く徒歩です)
お手伝いに伺いたいとの旨を事前にお伝えしたところ、快く受け入れて下さいました。
今日はお手伝いしやすいように、髪も縛り、動きやすい服装を心がけました。
「よし・・・!」
私は改めて気合を入れて、孤児院の門を叩きました。
「まぁまぁ、よくいらっしゃいましたね」
この孤児院の院長の、シスター・セシリアが出迎えて下さいました。
「無理を聞いてくださってありがとうございます、シスター。どんなことでもお手伝いさせていただきますので、どうぞ学ばせて下さい」
私はぺこりと頭を下げました。
シスターはニコニコと柔和な笑みを浮かべています。
「ええ、お手紙でもお伝えした通り、ここでは貴族だからと言って特別待遇はできませんからね。頑張って働いていただきますよ」
「はい!よろしくお願いいたします」
「ふふ、噂に聞いていた通りの方ね。さあさ、まずは子どもたちに紹介しますよ」
噂?何のことでしょうか。
私は少し気になりながらも、気持ちを切り替えて子どもたちの元へ向かいました。
「はーい皆さん、今日からお手伝いに来て下さるフィーナさんよ。皆さん仲良くして差しあげてね」
「こんにちは、フィーナです。皆さんよろしくお願いいたします」
ぺこりと頭を下げると、
わぁっと子どもたちが一斉に集まってきました。
「お姉ちゃんどこからきたの!?」
「何して遊んでくれる!?」
「綺麗な髪!触ってもいい?」
わいわいと子どもたちが話しかけてきてくれます。
な・・・
なんて可愛いのでしょう!?
私ははう・・・!と胸を抑えました。
ここに来るまでは、正直に言えば受け入れてもらえるかと不安でした。
突然知らない人が来れば、警戒してなかなか打ち解けて貰えないものだと、覚悟していました。
しかしこんなにも純真に迎えて下さるなんて・・・!!
そしてなんといってもこの眩しい笑顔!
孤児であっても、シスターたちからたくさんの愛情をもらっていることがひと目で分かりました。
「私、絵本を持ってきましたので、皆さんで読みませんか?」
私が言うと、子どもたちはきゃーっと喜んで、より一層の笑顔を向けてくれたのでした。
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