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次の目標は?

「さて・・・」



私は自室で考え事をしていました。


マリーナ師匠にもご相談したかったのですが、師匠は最近、


「エレンやイヴを見ていて私も考えたことがあるの。しばらくうちのお店を手伝ってくるわ」


ととてもお忙しいご様子です。


今回は、自分一人で考えなければなりません・・・!


私が気合を入れていると、

すっ・・・といつもの如くメイドのローザが紅茶を差し出してくれます。


いつもながら、有難い気遣いです。



お礼を言い、紅茶を1口こくりと飲みながら、私は考えました。



エレンさんとイヴさんのおかげで、見た目はだいぶ変えられたように思います。


日頃から、お化粧や髪型、服装に気を使うよう努力できるようになりました。



両親も、


「雰囲気が変わったわね」


とか


「何にでも努力することは大切だな」


とおっしゃってくださいました。


そしてローザも、


「お嬢様・・・!!とっても素敵です!まるで別人のようです!」


と褒めてくれて、なんだか嬉しくなりました。



まだまだ王子様に見初められるほどの美しさには程遠いとは思いますが、

方向性が何となく見えてきましたので、このまま努力を続けていきたいと思います。



となると、次は・・・



私は以前書いておいたメモを見返しました。



玉の輿に乗るためには、



1.見た目の美しさを磨く


2.内面の美しさを磨く


3.玉の輿への下心を持たず、男性の内面を見る



が必要でした。


つまり、次は


2.内面の美しさを磨く



ための方法を見つける必要があるようです。



内面の美しさ・・・



これはまた、難題です。


心は、清くあろうと思っても、欲や怠惰によって穢れてしまうもの。



聖女のように常に清く正しい心を持ち続けるというのは、本当に難しいことのように思います。



しかし、そうあらねば玉の輿に乗ることは叶わないようです。



「内面を磨く・・・その為にはどうすればよいのでしょう」



私はうーんうーんと頭を抱えました。



「心を清く・・・欲を無くす・・・。いっそ修行にでも出るべきでしょうか・・・。いえもはや出家して修道院に・・・!?」



ブツブツと呟きながら悩む私を、ローザが心配そうに見つめています。



修道院に入って祈りの日々を過ごせば、清く正しい心を保つことができるようになるかもしれません。


でもそれでは玉の輿に乗るという本分が達成できないのでは・・・??



修道院は当然男子禁制です。



貴族の子女がお嫁に行くまでに修道院に行くということも、昔はあったようですが今はほとんど聞くことはありません。



「修道院・・・」



そう呟いて、私はハッとして以前マリーナ師匠から教えて頂いた参考図書を開きました。



「これも・・・これもそうだわ!」



その中のいくつかの本では、玉の輿を達成された女性たちが修道院に併設されている孤児院を訪れていました。



孤児院で子どもたちと遊んだり、職員の方と一緒に働いたりする場面が、多くの本で描かれています。



「孤児院で働くことで、なにか見えてくるものがあるということかもしれません・・・!」



私の自分本位な思いで孤児院を利用するようで大変心苦しくもありますが・・・。



「せめて、お役に立てるよう精一杯努めましょう」



私はふん!と拳を握って気合を入れると、明日からの訪問に向けての準備を始めるのでした。




ちなみにその日の夕食は、何故か私の大好きなものばかりでした。


そして何故か両親が、


「フィーナ、何か悩みがあるなら相談に乗るわよ」



「うむ、家になにか不満があるなら聞こう。間違っても家出など考える前にな」



とおっしゃっていました。

私は訳が分からず首を傾げるのでした。


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