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君にまた逢う日まで  作者: 夜の黒猫
4/7

絶望

すみません、途中で登場人物がなくなります

苦手な方は戻ってください

「詩織ちゃん、大丈夫?なわけないか…。あんな事あったんだもんね。なかなか来れなくてごめんね。」

家にひきこもり出してから一ヶ月が経った頃、夏樹ちゃんが家に訪ねてきてくれた。夏樹ちゃんは幼い頃からフィギュアスケートとクラシックバレエを習っていてすごく綺麗。私の憧れの人。ただレッスンが忙しくてなかなか訪ねてこれなかったらしくてすごく謝られた。夏樹ちゃんのせいじゃないのにね。こういうところがほんとに大好き。

「まだ恐怖心がなくなったわけじゃないけど大分大丈夫だよ。謝らないでよ。夏樹ちゃんだって今度近畿ブロック選手権あるんでしょ?全日本選手権に出るチャンスじゃん!がんばって!」

これは本心からの言葉。夏樹ちゃんの演技を見てると自然と笑顔になれる。

「ありがとう!私ね、詩織ちゃんに渡したいものがあるの。これなんだけど。」

「!?これ夏樹ちゃんのお守り!?大会前なのに、申し訳ないよ!私は大丈夫だから夏樹ちゃんが持ってて!」

そう、それは雪の結晶の形をしたペンダント

小さい頃にお母さんに買ってもらったらしくて夏樹ちゃんが肌身離さずに持っていたもの

「いいの、今、これが必要なのは詩織ちゃんだと思う。これは私の勇気が出るお守りなの。だから詩織ちゃんも少しずつ前を向く勇気を持てるように渡したい。もし、必要がなくなったら返してくれたらいいから、その時まで預かってて。」

前を向く勇気

夏樹ちゃんはすごいな。

「ありがとう、出来るだけ早く返せるようによう頑張るね。」

「うん、頑張って。私はいつまでも詩織ちゃんの味方だから」


本当にありがとう


この時少しだけ状況が、好転した気がしてた

でもそれはただの錯覚で実は悪化してたんだ












いや、やだ、なんで!?

なんで夏樹ちゃんが


事故に巻き込まれたって、何?どういうこと?

助からないかもしれないって




あの日私の家を出た後直ぐに夏樹ちゃんは交通事故に巻き込まれた

赤信号で渡ってきた車にはねられたそうだ



わたしのせいだ

わたしがおまもりをあずからなければこんなことにはならなかった

わたしのせい

すべてすべて

はるくんやふーくんやあきくんがくるしむのもなつきちゃんがしんだのもすべてすべてわたしのせい

おねがい、こんなわたしをころして

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