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トラップ

 分身仏を1人、彩先生の元に残すことにした。俺は、櫻井を呼んで、この国の為に、朴正恩を指導するよう命令した。ARAPなど、やっている暇はないぞと念を押した。

彩先生と朴正恩に挨拶をし、俺は大宮に戻った。安堵で睡魔に襲われた。久しぶりの自分のベッドで熟睡をした。

 翌日、かすみに会いに出かけた。朝鮮料理の店で、ランチをとった。本場のより、日本の朝鮮料理の方が断然、美味しかった。そして、何よりかすみは美しかった。

『この前、ヒロ君が言っていたことをやってみようと思って、予約しちゃった。』

かすみに見惚れていた俺は、ドキッとした。

『えっ、俺、なんか言ったっけ。』

『やだあ、覚えてないの?レイのIQ調べた方がいいって言ってたじゃん。』

そう言えば、エロ本が見つかった時に、そんなことを言ったなあ。

『確かに、言った、言った、レイちゃんは頭がいい。で、いつ検査するんだい。』

『今日の午後3時。ついでに、ヒロ君の分も予約しちゃったあ。』

『えー、俺もテストやるの?』

『そうよ。何か不満?』

『いいけど、、、レイちゃんに負けたらやだなあ。』

『何言ってるのよ。ヒロ君、天才なんでしょ。心配ない、ない。』

かすみの笑顔は素敵だ。

『そうだ。俺は天才だ。しかも、神だ。』

ちょっと、褒められたら、有頂天になる。おバカな性格丸出しなヒロであった。


 場所と時間を確認し、受験票を受け取った。一度、自宅に帰り、試験を受ける準備をした。かすみとレイちゃんとは、現地で会うことになるはずだ。

 なんだか、疲れがまだ取れない。とりあえず、仮眠をとった。気がついたら、試験開始5分前だ。急いで、顔を洗い、瞬間移動で試験会場に向かった。指定された部屋に入ると、レイちゃんがいた。俺の席はレイちゃんの隣である。

『ぼんちゃん、来ないのかと思った。』

『お待たせ。今日のテストはクイズみたいのだから、楽しいぞ。』

テストが始まった。なかなか難しい。10分ほどたったとき、俺を呼んでいる声がした。

『ヒロ君、すぐ来て。』

彩先生だ。何があったのか。テスト中だが、仕方ない。俺は瞬間移動した。

『おまたせ、彩先生。どうなさいましたか。』

あれ、なんだかおかしい。様子が変である。

『ヒロ君、忠舍定がトラップを仕掛けていたらしいの。野々村が話していたんだけど、この国のどこかに、核爆弾を仕掛けてあるみたいで、タイマーがONになっているのよ。忠舍定が定期的にタイマーを延長していたんだけど、彼が亡くなった今、そのタイマーを延長することが出来ないの。核爆弾をさがさないと、大変なことになってしまうわ。』

『おの野郎。死んでもまだ、この国を貶めようとしているのか。つまり、俺に核爆弾を探して欲しいということなのですね。』

『CIAが、衛星で調べたんだけど、どうしても場所が特定できないの。』

『全く手がかりなしなのですか。』

『たがら、ヒロ君を呼んだのよ。』

俺は考えた。何かいい方法があるはずだ。

『田中と野々村を呼んでくれ。』

俺は彩先生にそう伝えると、瞑想に入った。例えば、タイムスリップで、近藤に会いに行き、心を読む。しかし、俺には、まだ無理だ。ならば、四六時中、近藤と一緒にいた田中と野々村の心の中にヒントがあるかもしれないと考えたのだ。今はやれることをやるだけだ。

 彩が田中と野々村を連れてきた。2人は俺を見ると、あからさまに怯えた。彩が2人に俺の前に座るよう伝えた。俺は2人の額に、手のひらを当てた。2人の心、記憶を読むことを試みた。近藤との会話を中心にキーワードを探す。すると、2人ともに同じ記憶があることが分かった。

俺は、2人に向かって言った。

『俺は神だ。お前らの記憶が役立った。感謝する。これからも、己の技術を活かし、懸命に働くように。』

田中と野々村は、突然の感謝に戸惑っていたが、安堵の表情と笑顔を見せ、部屋を出て行った。

 俺は、彩先生に、2人の記憶にある共通点を伝えた。

『彩先生、あの2人の記憶の中に、近藤が定期的に向かっている場所があることが分かりました。毎月28日から30日に北京経由でソウルに行ってます。核爆弾は、韓国に隠されてる可能性が高いです。CIAに連絡をし、衛星から調べるよう伝えて下さい。』

『すぐに手配するわ。ありがとう、ヒロ君。』

彩先生の笑顔は、素敵である。

『先生、俺は日本に帰らなければなりません。もし、問題があれば、遠慮なく呼び出して下さい。それと、残している分身仏も、俺同様の力があるので、使って構わないですから。』

俺は急いで、テスト会場に戻った。


 やばい、あと5分しかない。俺は瞑想に入り、集中した。そして、超スピードの能力で問題を解いたが、最後までは出来なかった。テストは、ダメだな。まあ、仕方ない。気にしない、気にしない。

『ぼんちゃん、どこ行ってたの?テストの途中でいなくなってたけど。オシッコ?』

『ちょっとね、おなか痛くなっちゃってね。レイちゃんは、テスト出来たかな?』

『よく、分かんない。でも、面白かったよ。ときどき、難しいのがあったけど、全部やったよ。』

IQテストは、普通、全部の問題を終わらせることは出来ないぞ。3分で考えるところを、3秒で解かないと、とてもでないが終わらせることは不可能。まあ、適当にやったのなら別だが、純粋なレイちゃんが手を抜くとは思えない。しかし、IQテストは、小学生あたりから二十歳ぐらいまでの未成年が受けるもので、明らかに、俺たち2人は浮いている。3歳と55歳。最年少と最高齢だ。確かにレイちゃんは天才だと思うが、俺だって天才だ。負けるわけない。結果は1ヶ月後。楽しみだ。




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