第0話:終わりの前ぶれ
……おねがい……せかいを……って……しんじてるから…
僕は三日に一度、同じ内容の夢を見る…
夢の中のそこは世界の終わりの間際 大地は燃え海は枯れ果て最強と恐れられているドラゴンでさえ抗うすべを持たない…まさに【絶望】そのものであった
?:「アルトォ〜〜〜あ~そ~ぶ~ぞぉ~!!」
?:「洞窟に一緒にきましょうよ~」
僕は2人の友達の声でようやく目が覚めた…時刻は昼の12時を過ぎたあたり 決まって2人は僕を呼びに来てはどこかへ連れて行く 出会ったばかりの頃は正直嫌だったけど今ではあの2人と居ると不思議と心が落ち着く 僕にとっては何よりも大切な居場所だ
?:「まったく…寝すぎよアルト?寝癖も凄いし…もっとシャキッとしなさい!!」
彼女の名はミリア 僕と同じ12歳なのだか性格のせいかとても大人に見える
?:「ミリアはいっつも母ちゃんみてぇな事言うな…老けるぞ?」
この人の名はマルクス ミリアの兄でとても優しくて面白いお調子者 しかし聖騎士団の部隊長をしているという凄いのか凄くないのかよく分からない人だ
マルクス:「今日は街の外の洞窟に行くぞ!この前仕事で隣町まで行く途中に面白そうなのをみつけてなぁ!!男なら興味が湧くだろ!?なぁ!!なぁ!!」
ミリア:「お兄ちゃん落ち着いてよ!!仮にもお兄ちゃん聖騎士団の部隊長なんだから!!こんな所誰かに見られたら誇り高い聖騎士団だけじゃなくて部隊の皆に恥かかせるんだからね!!」
マルクス:「分かってるって~…ミリア?シワ増えたか?」
ミリア:「うるさいぃ!!」
ボンッ!!!
マルクスが宙を舞った…それはそれは綺麗に宙を舞った…僕はそれらのやり取りを見ていて心の底から笑っていた…幸せだ…
ミリア:「アルトははやく着替えなさい!!寝癖もなおして!!早く洞窟行くわよ!!」
ミリアは今にも僕に怒りをぶつけてきそうだったので急いで支度をした…マルクスみたいに宙を舞いたくは無かったから…
マルクス:「ショれじゃぁ…洞窟にシュッぱぁ~つ…」
この時は本当に幸せだった…本当に…そしてこの幸せがいつまでも続くものだと思っていた…あんな事になるまでは…
読んでいただきありがとうございます!
【幻想記:第0話 終わりの前ぶれ】はこれから書いていく【幻想記:第1話 終わりの始まり】の序章となっております!
初めて書いたので上手くかけているか…話が面白くなりそうか…よく分かりません!!
アドバイスをくれると本当に嬉しいです!!
よろしくお願いします
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