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趣味探しでVRMMO始めました  作者: たぬきちのしっぽ
第一章:VRMMO始めてみました
3/30

002

「承知いたしました。それでは獣人族で仮決定いたします」


ミンフィエルは美代の答えに一つ頷くと、両手を組んで目を瞑る。

それからすぐに目を開いたので、登録が完了したことが分かった。


「それでは次に職業についてご説明いたします」

「あ、はい。よろしくお願いします」


職業、といえば一般的なゲームでいうところの勇者や魔法使い、などだろう。

先ほどの種族の説明でも狩猟者や斥侯、戦士などの単語が出ていたことからも間違いはないと美代は考えている。


「職業とは、プレリュードに生きる人々の力のみなもとです。

 この世界で生まれた人々は、最初は何の職業にも就いておりませんが、教会にて洗礼を受けることによって、己に適した職を得ることができるのです」

「それでは私たち旅人という人種も、最初は教会で洗礼というものを受けないといけないんでしょうか?」

「いえ、旅人様は異界からの来訪者ですから、世界に降り立った瞬間から職業を得ています。

 そのため途中で職業を変更することがない限り、洗礼を受ける必要はございません」

「最初に選んだ職業は、途中で変更ができるんですか?」


たしかに途中で職業を変更できるゲームがあるとは聞いたことがある。

しかし美代は今までそういった、所謂いわゆるサブカルチャーに疎かったために詳しくは知らない。

MMOといった多人数参加型のゲームでも可能なのか、と感心した。


「はい、職業の途中変更は可能です。しかしマイナス面も大きいため、大地に降り立ってから時間がだいぶ経った旅人様で、変更する方は少ないようですね」

「マイナス面ですか? それはどんなことがあるのでしょう?」

「職業を変更した場合、今まで成長した分のステータスがすべて大地に降り立った際の初期状態に戻ります。

 職業にはそれぞれレベル、と呼ばれる項目がございます。成長具合のようなものですが、別の職業になった際には、こちらのレベルが全てリセットされて、1レベルからになってしまいます。

 その場合、レベルとともに強化されていくステータス項目も初期状態に戻されます。

 ステータス、というものはご存知ですか?」

「あ、はい。それは大丈夫です。だいたい分かりますから。

 つまり、職業を変更したら最初からやり直しってことですか。えーと、では、元の職業から途中で変更して、それからまた元の職業に戻った場合はどうなるのでしょう?」

「その場合は、元の職業レベルから5レベル分引かれた状態で、職業を得ることができます。

 まったくの無駄にはなりませんが、それなりに大きなマイナス要素となるでしょう」


確かにゲームというものはレベルが高くなるほどレベルアップも難しくなる。

美代が子供の頃にやったことがある数少ないゲームでもそれは変わらなかった。ならば、レベルが高くなってからの5レベルの減少というものは、かなり大きな痛手になるのかもしれない。

美代はそこまでレベルにこだわりもないのだが、それでもゲームを楽しむためには欠かせない要素だろう。

最初の職業選びは慎重にしなければ、と彼女は改めて決意を固めた。


「アルファ様に選んでいただく職業は大きく二種類ございます。

 戦うための職業であるメインジョブ、それからこの世界での生活を助けるためのサブジョブです。

 メインジョブは一つだけ選択ができますが、サブジョブは二つ選択できます。組み合わせによって、できることも大きく変わってきますので、慎重にお選びください」


(メインの戦闘職とサブジョブ……。生活を助けるってことは直接戦闘には関係してこないものかな。営業とか事務職的なものとか?)


美代は現実の自分の周りでサブジョブに当てはまりそうなものを考えてみるが、さすがにそこまでリアルでもないだろう。ファンタジー世界なのだから、それなりに変わった職もあるはずだ。


「職業については数が多いですから、こちらのスクロールをご参照ください。

 一覧として確認できますので、詳細が知りたいものがありましたらお訊ねくだされば、お答えしますよ」


ミンフィエルが右人差し指を軽く振るうと、何もない空間から巻かれた羊皮紙が現れた。

空中に浮いたままのそれは、彼女の言葉とともに美代の目の前まで移動してきて、パラッという音を立てながら中身が読めるように広がる。


「うわ、魔法っぽい」

「ふふふ、ありがとございます。ですが、この程度のことならばアルファ様もすぐにできるようになると思いますよ」


映画の魔法のようなスクロールの動きに目を丸くしている美代を見て、ミンフィエルは楽しそうに笑った。


「えーと、メインジョブはこれってことね」


目の前の羊皮紙に視線を移した美代は、早速とばかり職業一覧を眺め始める。

一番最初に書いてあるのはもちろん戦闘職用のメインジョブだ。


「前衛型は戦士に騎士、剣士と格闘家……。他にも色々とあるけど、うーん、どうしようかな」


どれも面白そうではあるが、やはり自分に前衛は無理だろう。そもそも敵の目の前に立って戦うという行為が難しい。美代は自分はかなり臆病な性格だと思っているので、敵を目の前にしながら冷静な判断ができる自信がなかった。


「そうすると、やっぱり中衛職か完全な後衛職あたりがいいのかも」


そう思って前衛職の下のほうに視線を動かすと、そこに別の職業が並んでいる。

中衛型は少なく、後衛型の職業とまとめて書かれていた。


「斥侯、狩人、魔術師、聖職者と召喚士……、うん、やっぱりこのあたりから選ぼうかな」


他にも色々と書いてはあったものの、ゲームに疎い美代ではよく分からない職業も多かった。

説明を聞いても良かったが、数も多かったのでやめることにする。オーソドックスなものから選べば少なくとも大外れはないだろうという考えもあった。

そう思ったところで、召喚士の文字が黒くなっていることに気付く。よくよく見てみれば、他にもいくつか黒く表示されている職業を見つけた。


「黒くなっている職業はなんでしょうか?」

「ああ、そちらの説明をしておりませんでしたね。申し訳ありません。

 黒い文字の職業は、種族的に選択不可能な職業となっております。

 例えば召喚士ですが、こちらは魔獣や精霊などを召喚して戦う職業です。獣人族の祖先は魔獣や聖獣といった高位の獣だといういわれがあります。そのため祖先たる彼らを召喚して従えることは種族として認められていないのです」

「なるほど、たしかにそれは理由として納得できますね」


ふむふむと美代は頷いた。そういう細かい世界設定は嫌いではない。

納得したところで、次に気になった職業についてミンフィエルに聞いてみる。


「ミンフィエルさん、狩人について聞きたいのですが、お願いしてもいいですか?」

「はい、大丈夫ですよ。狩人ですね。

 狩人は、狩猟を生業とする職業です。主に使用できる武器は弓や狩猟用ナイフなどです。また、罠猟にも長けていますから、狩猟用罠の取り扱いが可能です。

 ステータスの伸び代としては、俊敏性、所謂AGIの伸びが良いです。罠の取り扱いのために器用さのDEXも伸びが良いのですが、攻撃力のSTRと耐久力のVITは伸び悩むでしょう。

 その分使える道具が多いので、そちらでのサポートが期待できるはずです」

「なるほど」


美代は狩人の説明を聞いて、心惹かれるものを感じた。

基本的には後衛や中衛として戦うことができて、前に出てみたければナイフで戦うこともできる。

他の職業の説明も聞いてみるべきだろうかと考えてみたが、自身がやってみたいものとしてこれ以上のものはない気がした。


「それならメインジョブは狩人でお願いします」

「よろしいのですか? 他にも職業はございますよ?」

「はい、これがいいんだと思います」

「……承知いたしました。それではメインジョブを狩人として仮決定します」


曖昧な表現ながらしっかりと頷く美代の様子に、ミンフィエルは首を傾げつつも承認した。


「では、次にサブジョブの選択になります。スクロールが更新されましたので、ご覧ください」


美代がミンフィエルの言うとおりに視線をスクロールに戻すと、先程までメインジョブが書かれていた場所がサブジョブの一覧として書き変わっていた。


「サブジョブってすごい数。メインジョブよりもだいぶ多いんだね」


一覧を眺めて最初に美代が気づいたことはそれだった。数えてはいないが、五十種類近くあるかもしれない。こんなにあると、迷うところまでもいかないかもしれない。


「あの、ミンフィエルさんのおすすめはありますか?」


そこで美代は、ミンフィエルに聞きてみることにした。

単純に、初めて行く食事処で頼むものに困ったら、その店の店員に訊ねてみるような感覚である。


「おすすめですか? そうですね……。狩人をメインジョブにするのでしたら、木工職か鍛冶師がサブジョブの第一におすすめです。第一ジョブの補助となる第二ジョブとして、錬金術師か刻印士をおすすめします」

「第一ジョブと第二ジョブですか? たしかに先ほどサブジョブは二つ選べるとは聞きしましたが」


聞き慣れない単語に首を傾げる美代に、ミンフィエルははい、と頷いた。


「サブジョブは生活用の職業、所謂生産職と呼ばれています。そしてサブジョブは、最初の基本となります第一ジョブとそれを補助するための第二ジョブを選択することになっております。

 第一ジョブを選択した場合、第二ジョブとして選べる職業は制限されますが、職業の組み合わせによって様々な事ができるようになります。

 そうですね……、例えば先ほどおすすめしました鍛冶師ですが、こちらは鉱物系統の生産物を作れます。長剣などが代表的ですね。その生産物に対して付加効果を与えることが出来るのが第二ジョブになります。

 錬金術師を第二ジョブに選んだ場合、制作した長剣に対して毒や麻痺などの状態異常属性を付与することができます。

 刻印士を選択した場合は、火や水などの魔法属性を付与することが可能です」

「なるほど。つまりは何かしらのプラス効果を生産物に付けられるということですね」

「はい、その通りです。そこで狩人におすすめしました、もう一つの職業の木工職ですが、こちらは弓や魔術師の杖などを制作することができます。狩人としてメインの武器を弓にした場合ですと、自分の弓の強化や修理を行うことができますね」


もちろん別の職業を選んで武器は他の生産職の旅人から購入しても良い、とミンフィエルは付け加えた。

それを聞いて、美代は顎に人差し指を当てながら考える。


(中衛あたりを目指すなら弓も悪い選択肢じゃないかもしれない……。

 それに最初はお金がないだろうし、節約のためにも武器の修理は自分で出来た方が良いのかも。

 うーん、他にピンとくるものもないし、それならスタンダードにおすすめの木工職にしようかな?)


「決めました、木工職にします。それから第二ジョブとして錬金術師を選択します」

「承知いたしました。それでは職業を確定いたしますが、よろしいでしょうか?」

「はい、お願いします」

「――――サブ職業を仮決定しました。このまま本決定いたしますか?

 その場合は種族とメインジョブも本決定となり、今後の種族の変更は不可能になります」


よく考えてから答えて下さいね、とミンフィエルは美代を見つめるが、美代は自分の選択に迷いはなかった。


「問題ありません。本決定をお願いします」

「承知いたしました。

 ――――種族、メインジョブ、サブジョブをそれぞれ確定いたしました。

 おめでとうございます、アルファ様。これであなたは本当にこの世界で生きる権利を得ました」

「ありがとうございます、頑張りますね」


満面の笑みを浮かべて、ミンフィエルが祝福の言葉を送る。真っ直ぐなその言葉に、美代は照れながらもしっかりと応えた。


「それではこのままお姿の調整に入りましょう」

「あ、そういえば見た目も決められるんでしたっけ?」


MMOでは、キャラクターの見た目を自分で決めなければいけないらしい。

今まで主人公が決まっているゲームしかやってこなかった美代は、その仕様を聞いたときに驚いたものだ。


「はい。お姿ですが、アルファ様の本来の世界での情報をある程度持ち込むことができますが、いかがいたしますか? もちろん、まったく異なる新しいお姿を設定することも可能です」

「元の私、ですか?」

「はい。本来の世界でお付けになっている身体異常検査機ですが、ご使用前に身体情報を測定、ご入力いただいたかと思います。そちらの情報とリンクし、ある程度再現することが可能です。

 それから、新規のお姿をお作りになられる場合ですが、こちらは全くの一から作ることもできますが、時間がかかりますのであまりおすすめはしません。

 新規でお作りになられる、ほとんどの旅人様は元の素体をスクロールの一覧から選んで、そこから調整をかけられますね」


一から作るというのは魅力的だったが、それこそ専門の技術と知識が必要そうだった。少なくとも現状は素人の自分が手を出しても録な結果にはならない、と美代は早々にそれを選択肢から外す。

そうなるとあとは素体から選んで調整するか、元の情報を読み込んで調整を加えるかだが、彼女は特に悩むこともなかった。


「そうなんですか、それなら元の情報を読み込んでください。そこから少し調整をかけます」

「承知いたしました。……ある程度は再現いたしますが、個人情報取り扱いの観点から印象が多少ズレる程度には調整をかけますのでご安心ください」


そのあたりはゲームっぽい言い回しではないんだな、と美代は気づいたが指摘はしなかった。そもそもそういった部分はきちんと説明しなければならないことなので、仕方のない部分だろう。


「――――検査機器とのリンクを行いました。

 読み取った個人データは、キャラクタークリエイト完了後に破棄いたします。万が一、問題が発生した際には、ゲーム運営を担当しております【株式会社リブリライト・ウェアズ】の相談窓口にお問い合わせください。相談窓口へのリンクは、【剣と魔法のプレリュード】公式ホームページをご覧ください」

「はい、分かりました」

「それでは、アルファ様のお姿を再現いたします。こちらのスクロールをご覧ください」


必要なやり取りを済ませると、ミンフィエルはまた別のスクロールを取り出して美代に渡してきた。

その際、美代が見ていたスクロールは目の前から一瞬で消えてしまう。

新しく渡されたスクロールを見ると、そこには羊皮紙の見た目に不釣合いなPC画面のようなものが映っていて、その真ん中あたりに人型の女性が立っていた。


「うわ、たしかにちょっと印象は違うけど私に似てる……」


映っていた女性の姿は髪の長さや顔の輪郭、体型などが少し違っていたが、現実の高崎美代に似ていると言っていいレベルだった。

一瞬でここまでの物を作れるほどの技術に、美代は素直に感心してしまう。


「アルファ様は獣人族ですから、こちらのお姿に獣人族特有の耳と尾が付くことになります。耳と尾につきましては、一覧がございますのでそちらからお選びください。

 また顔の輪郭や体型、肌の色や髪の色なども調整ができますので、スクロールの画面にタッチしてから調整をお願いいたします。操作についてご不明な点などございましたらお尋ねください」

「分かりました。…………うーん、これはちょっと難しそう」


初めて行う操作に苦戦しそうな予感がしながらも、まずはやってみなければ始まらないと美代は画面に恐る恐る触れた。


◇◇◇


 それから30分ほど四苦八苦して(ミンフィエルにだいぶ助けてもらいながらだったが)、美代はキャラクターの作成を無事に完了させた。

顔は現実と同じような切れ長の目だったが、瞳の色は緑に変えて、髪の色もかなり彩度の高い茶色に変更した。顎のラインも現実よりも多少シャープに整えて、体型もよりスレンダーなものに整えてある。

胸の大きさなどは迷ったりはしたが、動きが早いという獣人族では動きづらくなるかもしれないと考えての調整だ。

その他の項目、身長は現実とほとんど変えずに150cm後半に設定して、肌の色にも変更は加えなかった。

元の自分とのもっとも大きな違いといえばやはり、頭の赤茶色の猫耳と、お尻に生えている同色の猫の尾だろう。

この歳になって猫耳は恥ずかしい気もしたが、実家で昔飼っていた猫のことを思い出して、それにすることにした。


「えーと、これで大丈夫ですのでお願いします」


とりあえず納得のいくものができたところで、美代は自分と同じように画面を覗き込んでいたミンフィエルに見た目の確定を頼む。彼女はにこりと微笑んでそれを快諾した。


「はい、承知いたしました。

 ――――調整済みモデルデータを確認、VR空間用にコンバート中です。

 ――――コンバートを完了しました。

 ――――モデルデータ及びキャラクターデータをセーブしています。

 ――――セーブを完了しました。

 ――――プレイヤーの《メンタルコネクター》IDとの同期を確認しました。

 ――――以降、同機使用時に自動ログインを行います。

 ――――セーブは自動セーブを採用しておりますが、ログアウトは正規の方法に従って行ってください。

 これでアルファ様のお姿が確定されました。地上に降り立った後に確認できますよ」


ミンフィエルはそう言ってから、それでは、と笑顔から真剣な様子に表情を変えた。


「準備が整いましたので、これからアルファ様は地上へと降りることになります。地上では私も、これほど容易に姿を現すことはできません……。

 ですがどうか、そのお力でこのプレリュードの世界をお救いください。

 たとえ一人では進むことが難しいときでも、この世界には戦う者たちが数多くおります。

 そして何より、星の旅人様も大勢いらっしゃいます。

 一人では難しくとも、力を合わせれば道を切り開くこともできるでしょう。

 皆様のお力を私たちにお貸しくださいませ」


祈りの姿勢で、美代の前に跪くミンフィエル。たとえAIだろうと、彼女の姿は真摯だった。


「はい、なんとかやってみます」

「ありがとうございます、アルファ様……。

 それではここでの私の最後の役目として、あなたを地上へと送ります。

 どうか落ち着いて、目を閉じてください。多少の浮遊感がありますが、それが収まったあとに目を開けてくださいね。

 …………どうか旅人様の行く末に幸あらんことを」


ミンフィエルの指示に従って、美代はしっかりと目を閉じる。

そして次の瞬間、足下の感触が何もなくなった。しかしその浮遊感もすぐに収まり、足下に再び地面の感触が戻る。

美代がゆっくりと目を開くと、そこはどこかの部屋だった。

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