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俺が聖女で、奴が勇者で!?  作者: 柚子れもん
第四章 白の神獣、黒の魔獣
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第四章あらすじ&登場人物紹介

<あらすじ>


 クリスが飛ばされたのはユグランス帝国の大貴族――ヴァイセンベルク家の所有する城の一つだった。侵入者だと勘違いされたクリスは城主グントラムに尋問の上幽閉されるが、そこへヴォルフがやってきて二人で城から逃げ出すことになる。

 だが二人の行動はグントラムに読まれており、脱出途中でヴォルフは瀕死の重傷を負い、二人は城に連れ戻される。そこでヴォルフが告げたのは、自分はヴァイセンベルク家の当主の庶子であり、この城で育てられ、数年前にここから逃げ出したという過去だった。

 グントラムはクリスの死刑を宣告し、ヴォルフはその決定を覆すために精霊との契約に赴く事となり、クリスもそれについて行く。

 苦戦はしたがヴォルフは無事精霊フェンリルとの契約を果たし、クリスもフェンリルの眷属であるスコルとハティと契約することになる。


 だが戻った二人が目にしたのは、ドラゴンの襲撃を受ける城の姿だった。

 グントラムの捨て身の犠牲でドラゴンを倒すことはできたが、その直後異世界から巨人の襲撃を受けることとなる。絶体絶命の状況に現れたテオとリルカによって形勢は逆転するが、クリスは城の崩壊に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。

 目覚めたクリスはすぐ近くをドラゴンが飛んでいることに驚くが、ヴォルフとリルカにあれはテオだと告げられる。

 人の姿に戻ったテオは、自分はかつてこの世界を侵略しようとした竜の内の一頭であり、その時に出会った「アンジェリカ」という女性に説得されて今は贖罪の為にこの世界を守っているのだと告げた。

 テオの過去を受け入れた三人は、ヴォルフの実家に事情を話した後、フィオナの元に戻る為の旅を続ける。


 その道中、暴漢に襲われていた大貴族グリューネヴァルト家の令嬢オリヴィアを助けた一行は、彼女を婚約者の家まで護衛することになる。

 辿り着いた婚約者の家でもてなしを受けるが、その晩屋敷の様子が一変し、オリヴィアの婚約者アルフォンスは醜悪な魔物へと姿を変えてしまう。

 その事態を引き起こしたのはオリヴィアを手に入れようとする婚約者の弟ディルクであり、彼を支援していたのはかつてミルターナで出会った修道士のミトロスだった。

 クリスたちは彼らが召喚した魔獣を打ち倒すが、その直後ディルクは自滅しミトロスは逃走してしまう。

 屋敷は一応の平穏を取り戻すが、翌日一行の元にミルターナでクーデターが起こり聖王が暗殺されたとの報が入る。


 テオとクリスは二人でミルターナ国内へと戻るが、邪神ルディスを崇める「ルディス教団」に捕えられ、何故かドラゴンであると露見していたテオは処刑を宣告され、クリスの目の前で無数の槍に貫かれ息絶える。

 呆然自失のクリスの前に現れたのはティエラ教会の重鎮、ジェルミ枢機卿であり、邪神ルディスの思想に染まった彼はクリスが百年前の女性「アンジェリカ」の生まれ変わりだと告げる。

 クリスを捕えようとする枢機卿に立ち向かったスコルとハティが消滅し、絶望したクリスは彼に捕まるよりは死んだ方がマシだと考え、断崖絶壁から海へと身を投げる。




<登場人物>


【グントラム・ヴァイセンベルク】

 ユグランス帝国の大貴族ヴァイセンベルク家の当主の弟であり、ブライス城の城主。

 非常に厳格な人物で、侵入者を容赦なく片付けるような非情さを持っており、自分の命すら駒として捨ててしまえる覚悟を持っている。


【ジークベルト・ヴァイセンベルク】

 ヴァイセンベルク家当主の長男であり、ヴォルフの腹違いの兄にあたる男性。

 誰もが見惚れる容姿に柔らかな物腰の好青年だが、テオには敵に回したくない相手だと称されている。


【オリヴィア・グリューネヴァルト】

 大貴族グリューネヴァルト家の令嬢。婚約者の家へと向かっていた所を襲撃されるがクリスたちに救われ、行動を共にすることとなる。

 見た目通り温厚な性格の優しい女性だが、その内には強い意志を秘めている


【アルフォンス・シュヴァルツシルト】

 大貴族シュヴァルツシルト家の嫡男で、オリヴィアの婚約者である。

 穏やかな性格の好青年だが、弟によって魔物に変えられてしまう。


【ディルク・シュヴァルツシルト】

 シュヴァルツシルト家の一員であり、アルフォンスの弟。兄の婚約者であるオリヴィアを手に入れるため、ミトロスにそそのかされ屋敷全体を巻き込んだ騒動を起こす。


【ヴィルヘルム・ローゼンクランツ】

 ユグランス王家、ローゼンクランツ家の一員であり、第三皇子。

 オリヴィアとは幼馴染のような間柄であり、彼女の身を案じこっそりと見守っていた。


【アンジェリカ】

 クリスの夢に時折出てくる女性。

 百年ほど前の人物であり、ドラゴンのテオを人の姿へと変え、改心させた。

 クリスと同じ「神聖魔法」の使い手だった。


【フェンリル】

 大陸北方の「北狼山」に棲まう大精霊。神にも匹敵する力を持つ神獣と呼ばれている。

 ヴォルフの力を認め彼と契約し、スコルとハティをクリスに託した。


【スコル、ハティ】

 フェンリルの眷属である二匹の精霊。狼であるが、愛らしい子犬のような姿をしており、性格も小さな子供のようである。

 ヴォルフと共に試練を乗り越えたクリスと、二匹揃って契約。

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