1人目 色摩紬の場合
仕事の合間に頑張ります
自殺。自ら命を絶つこと。何故その人が死を選んだのかそれは本人にしかわからない。
葉隠探偵事務所
「先生‼︎お客様です‼︎起きてくださいよ〜‼︎
ガシガシと体を揺らされ寝起きとしては非常に不愉快である。
「五月蝿いぞ、一葉わかったから。」
「もう!はやくしてくださいね!」と言い部屋を出て行った。
「とりあえず着替えないと。」
僕は礼服に手をかける。こだわりは無いが僕にとってはユニフォーム、普段着、オールマイティな代物だ。
10分後
階段を下りると一葉が女性にお茶を出している。
「先生、こちらが今回の依頼人。鉈学彌奴さんです。」
「よろしくお願いします。」と言い頭を下げる。
「ようこそ、葉隠探偵事務所へ。ここでは取り扱う仕事は一つのみ。一葉説明してあげて」
「はい。我が社で取り扱う仕事は、自殺した人間の気持ちをくみ取ること。自殺した理由を明確にする。探偵とはいっていますが、私達はそういう仕事しか引き受けることはできません。」
「よくできました、ありがとね一葉」
「はい。先生の分のお茶もだしてきますね。」と言い部屋を出て行った。
「で、話を聞こうか鉈学さん。」
「‥はい、自殺したのはわたしの親友、色摩紬一昨日首吊りとして発見されました。足元には遺書、倒れている踏台状況からみて警察は自殺として処理しました。だけど私は紬が自殺する理由がないんです。」
「何故そう思うんです?と、お茶を取りに行っていた一葉が問う。
「遺書の内容をみて、です。もう警察の方に回収されてしまいましたが」
「担当刑事の名前わかる?」
「確か・・・窖さん?」
「窖さんね、一葉、二葉に連絡して。」
「わかりました。これから現場に行かれるんですね?」
「そう。家のこと任せたよ。」
「かしこまりました」
「じゃあ鉈学さん、調査してきますんで今日のところは帰ってください。」
「わかりました。」
「何時でも連絡取れるようにしてくださいね、うちの三葉におくらせますんで」
「ありがとうございます。」
「一葉三葉呼んで」
「おーい三葉、でできて」
部屋が静寂に包まれる
「・・・でてきませんね」
「いつものあれ、やっていいから」
「すごい恥ずかしいんですよ、あれ」
「お客様のため、仕事だよ」
「・・・わかりました」
一葉はすっと息を吐き
「この世統べる覇者よ、我の呼び声に応え今ここに現れん!来い!みっちゃん」
すると部屋のデスクがゴソゴソ言い、そこからゆっくりでてきた。
「我、召喚に応じ参上した。我に使命をあたえよ」
「鉈学さんを家まで送ってあげて」
「了承した、では行くぞ、女。」
「あ、はい、ではよろしくお願いします葉隠さん。」
「はい、じゃあまたね、彌奴さん」
彌奴は一礼し三葉とともに事務所を出て行った。