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愛していると囁かれたい(彩視点)

※絵里奈×夕鶴(夕鶴×絵里奈)前提の彩→夕鶴。(彩の一人語り)



私は見てしまったの。

あの人が……夕鶴が私の親友と口付けを交わし、愛の言葉を囁いている所を。

親友が……絵里奈が私の憧れの人と抱き合い、幸せそうに微笑んでいる姿を。


正直、驚いた。

夕鶴は私と同じ女性で、私の親友・絵里奈も同じ女性だから。

女性同士である二人がそんな関係だった事に酷く驚いた。


正直、ショックだった。

親友を……絵里奈を同じ女性である夕鶴に取られた事が。

憧れの人が……夕鶴が親友に取られた事が。


大好きな友達を横取りした憧れの人。

愛する人を奪った親友。

――そう、私は嫉妬していたんだ。二人に。


絵里奈は私の親友で、小さな頃から一緒だった。

そして、これからもずっと一緒だと、そう思っていた。

私はそれくらい彼女の事が大好きだった。

大好きな親友の心を独り占めにするあの人に酷く嫉妬した。


そして、夕鶴は私の憧れの人で初恋の人。

いつからそんな気持ちが芽生えたのかなんて覚えていない。

ただ、女性同士だとかそんなのは関係なく、私が抱くあの人への気持ちは確かな恋心だった。

あの人に触れられたい。あの人に愛を囁かれたい。

そう、思ってしまう度に、親友が酷く羨ましく感じてしまう。


大好きな二人なのに、その二人に対する強い嫉妬。

こんな歪んだ気持ちを知るぐらいなら、この事実を知りたくなかった。

こんな苦しい思いをするぐらいなら、ここまで好きになんてなりたくなかった。


神様、何故貴方はこんなにも残酷なの。

星一つ見えない夜空を見上げ、私は大好きな二人の顔を思い浮かべて

今夜も届かない想いに涙を流した。


<END>

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