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No.392.言葉の奇跡

毛氈苔の粘液みたいにねっとり絡みつく夜

こんな日は 淡紅の合歓の花も いつもよりも閉じてるかな

呪いの言葉を並べてるみたいに がなりたてる何処かのおやじ


いつからか書きだした

いつからかまじになった

勢いだけで 乗り切ってきたけども

疲れた時に 帰る場所なんてない

あの娘の胸にうずくまって眠りたい

ビールを一杯飲んで いっぱい飲んで


涼風にのってかおる 石南花の憂い

帰り道 いつも見つける白い夜顔が力強く開いている

静かな物音一つない 路地裏 闇の虫も眠ったのかな


いつからかえがき続けた

いつからか影響を与えた

どんなに凹んでも 決して諦めない事

今更ながらに教えてもらった

あなたの為に綴る事もあった

誰かの苦しみを解放したくて記したりした

共感も反論も含めて人を救えれば それがいい

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