No.379.Timid unmanly mechanism
朝七時に目覚め 新聞にざっと目を通し
コーヒーとパンにかじりついて スーツきて ネクタイしめて
ドアをあけて 今日も せわしない世界へ飛び出す
晴れの日も 風の強い日も 雨の日も ついてない日も
週刊誌に取沙汰されるような 表舞台に立つ事もなく
裏で 何か残すでもなく 働いている
側を通り過ぎる 幸せそうな 恋人達を尻目に
母さんからの電話は いつも「彼女は?」「結婚は?」「孫は?」
それが口癖 いつも口癖だった わざわざ仕事場までかけてきて
出会いらしい出会いもないなんて いいわけ
傷つく事がこわくて こわくて 震えてるだけ
夜十時に 帰宅して 疲れた体をソファに投げ出す
一呼吸 ぐったりしたまま テレビもつけず レンジでちんして
適当に夕食をすませる 一人「ただいま」と「おかえり」を言いながら
何気に今日一日の事をおぼろげに思いながらふと淋しくなる
テレビをつければ どこどこが優勝したとか 台風がどーとか
聞くともなく 聞いている 耳は一応聴いている
臆病なまま 何も言えないまま 片思いを重ねていく
理想が高いみたいに いつも ごまかしてきた いつからだろう
そんなことをおもいながら 少しづつ記憶が 途切れ途切れ
出会いらしい出会いもないなんて いいわけ
傷つく事が こわくて こわくて 泣いているだけ
I’m timid unmanly mechanism
I’m timid unmanly mechanism




