15/50
No.365.苦しみのうちに
飢えに苦しむ事 幾日か
まともに動かぬ体なわけではないのだが
生きる 活力を失っている
電気は止まり 仕事は無くしたまま
ほんのわずかな 蓄えにて
しのいで きたけども
食うものもなく 食うものを買う金もなくなり
ただ ただ 飢えに苦しむ
飢えに苦しむ この苦しみは 何故
この苦しみにて かつての罪と罰を償えるだろうか
償えるのならば 甘んじて この身に受けよう
いつまで この苦しみに耐え切れるのか
軟弱な我が心では 幾許も耐え切れぬかもしれぬ
だが あえて 苦しみを受け入れよう
苦しみのうちに この生命 尽きる時まで
苦しみのうちに この生命 尽きる時まで
永久に苦しみぬくことはなかろうと
