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詩?
死にたいと想った僕は、今の僕を殺しにこない。
生きたいと願った彼は、僕の代わりに死んでいった。
朝になって、目覚めた場所は選べない。
生きるため、文句もいわずに溶け込んだ。
昼までに、限りない時間をついやそう。
昼になっても、日差しや風で倒れないように。
昼になり、ただ真っ直ぐに歩いてた。
苦行など、今のぼくにはかすり傷。
昼過ぎて、知らない間に夕暮れだ。
黄昏は、雲隠れでも美しい。
晩酌は、さいごのさいごのご褒美だ。
夜になる、全てを受け入れ眠りにつこう。
姿形は互いに違えど、
うちに秘めたる根源はすべて同じ場所へ還りつく。
生まれた場所も、話す言葉も、十人十色であるけれど
皆、本質は普遍であり差異なんてありはしない。
なんとなく、なんとなくです。




