第7話 ステータス
昨日は、極限状態だった為、先送りしていた、”スキル”について
興味が膨らみ、2人の臨界を超えた。
「どうやって?呪文?それとも、何か操作が必要なの?」
「分からない。だが、こういう場合、試すのは、やはり『起動』の言葉だろう」
坂本はそう言って、恥ずかしさを押し殺しながら小声でつぶやいた。
「ステータスオープン!」
……。
「AIアシスタント!」
……。
「AI!」、「スキル!」「起動!」……。 「なぜ!?」
咲希は、坂本の行動に、内心で強く同意していた。
彼女の頭の中にも、同じ言葉が浮かんでいる。
「坂本君。もしかして、もっと…こう、定型的な、あれ…じゃないかしら」
咲希も意を決して、恥ずかしさを振り払うように叫んだ。
「能力解放!」
………。
何も起こらない…。
森は、静寂を保ったままだった……。
「嘘…」
咲希はがっくりと肩を落とす。
坂本は頭を抱えた。
「異世界なのに、なんで出ないだよ。」
「ステータス…。」
名前:ノベル(坂本 昇)
レベル:1
HP:100%
MP:100%
スキル:AIアシスタント
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎(¥※@$%)
その瞬間、坂本の目の前に、半透明な青白い光のプレートが現れた!?
「ホントに…出た…。」
「え、何か見えてるの!?」
「真鍋さん、”ステータス”って言うのが合言葉だったみたい。」
「シンプルでよかったんだね…。”ステータス”」
咲希も無事、ステータスが表示されている様だ。
坂本は、自分の前に浮かぶプレートを確認する。
坂本は、スキル名に指を触れることを試した。
「『AIアシスタント』に触れてみる」
彼が文字に触れた瞬間、彼の脳内に、知的な女性の声が響いた。
『坂本様、ご用件をお伺いします。私はAIアシスタント。何かお手伝いできる事はありますか?』
「!?」
坂本は、興奮してAIアシスタントに問いかけた。
「ここはどこ?町に行きたいと思うのだけど、この森から出るルートを教えて」
『ご質問の意図は理解いたしました。最適な回答を検索中です…』
そして、数分の沈黙の後、AIアシスタントは応答した…。
『データベース内にを検索いたしました。ご回答出来ず、大変申し訳ございません。
他にご協力できることはございますか?』
「じゃぁ、この辺りの地図はわかる?」
『最適な回答を検索中です…』
また、数分後…。
『ご回答出来ず、大変申し訳ございません。
他にご協力できることはございますか?』
「………。」
その後、坂本が、何回か質問するも、同じ様な回答がかえって来るばかりだった…。
坂本は、一つの解にたどり着いた…。”AIアシスタント”使い物にならないと言う事だった…。




