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AIアシスタントと行こう!異世界テンプレ記  作者: tomo
☆第2章 冒険の幕開け
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第31話 国王

王都カラロードの空は、白く染まっていた。

まるで天に蓋があり、それが静かに…だが決定的に開かれたかのような光。


アルフレッド=フォン=アルサーク国王は、バルコニーに立ち、その異変を無言で見上げていた。

胸の奥を撫でるような、不快な予感。


(神か……それとも、災厄か)


背後に控える側近たちは、王の沈黙を破れず、ただ息を潜めていた。


翌朝、王宮の会議室には最低限の重鎮のみが集められていた。


宰相ベスター=ルベルク、筆頭宮廷魔導師、そして軍務を統括する老将。


「昨日の発光について、報告せよ」


王の声は低く、冷えていた。


筆頭宮廷魔導師は一歩前に出て、額の汗を拭う。


「はっ……王立観測所の魔導具はすべて反応限界を超え、計測不能となりました。

魔力反応は王都のみならず、大陸全土へと拡散。人為的な術式では説明がつきませぬ」


「要するに?」


「……神性領域の可能性が高いかと」


一瞬、室内の空気が張り詰めた。


アルフレッド王は目を伏せ、机の上を指で軽く叩いた。


「ならば、正体不明のまま、放置はできんな」


軍務大臣が頷く。


「すでに民の間では“天啓” “終末”など、噂が飛び交っております」


「噂は管理せよ。恐怖は制御を失えば刃だ」


王の言葉に、誰も異を唱えなかった。


同刻、王都の大聖堂地下。

枢機卿の一人が、届けられた報告書に目を通し、祈るように指先を組みながら、眼光だけを鋭く光らせた。


「……発光の中心は、西方ハーバス領」


以前から噂はあった…。


だが、王家が動いたとなれば話は別だ。


「王に先を越されるわけにはいかぬ。

信仰とは、導く者の手にあってこそ意味を持つ」


その夜、教会の密使が静かに王都を発った。


発光現象の翌日。


王の私室には、すでに追加の報告が届いていた。


「……ハーバス侯が、【使徒】と見られる者を保護中、か」


アルフレッド王は、報告書を閉じ、微かに笑った…。


拾われたのは、神か。

それとも、神を名乗る何かか。


(いずれにせよ……)


王は筆を執り、格式ある招待状をしたためる。


『ハーバス侯爵へ。使徒の保護に感謝を。

王として、直接礼を述べたい――』


書き終えた瞬間、窓から吹き込んだ風がカーテンを揺らし影が不自然に揺れた。

次の瞬間には、机の上の手紙は影も形もなく消えていた…。


そこへ宰相ベスターが入室する。


「陛下。すでに手配を?【使徒】とされる二名……王宮へ招かれるのですね」


「真偽を確かめねばならん。

それに――真であれば、王家の傘下に置く。それだけだ」


王は静かに立ち上がった。


「アレン=ハーバスを呼べ。

侯爵家と橋渡し役としてな」


◇◇◇


若き官僚アレンは、王の前で一礼した。


「父の領に関わる件と伺いました」


「察しがいい。

“贈り物”を迎えに行ってほしい。それを、王国の利益に変える方法も含めてな」


アレンは一瞬だけ思案し、即座に答えた。


「……承知しました。最善を尽くします」


その瞳の奥に、野心と計算が静かに灯る。


神の使徒を巡り、

王家は囲い込みを企み、

教会は奪取を画策し、

貴族たちは様子見の仮面を被る。


王都カラロード。

華やかな社交の裏で、誰もが同じ獲物を狙っていた。

そしてまだ誰も知らない。

その【使徒】こそが、

この王国の均衡を根こそぎ揺るがす存在であることを。


迎えに行く息子。旅立つ坂本一行は巡り会えるのか!?

本当は良い王様なのかも?

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