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AIアシスタントと行こう!異世界テンプレ記  作者: tomo
☆第1章 異世界サバイバル
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第19話 接触

 異世界での生活の中で、真鍋咲希の「感覚」は進化を遂げていた。

 かつては耳障りな雑音でしかなかった”ノイズ”は、今ではその最適化が進み、低解像度の情報の塊であれば、その規則性から正体を判別できるようになっていた。

しかし、さらにその奥、物質や魔力の根源的な動きを理解しようと解像度を深めれば、そこはまだ「複雑でややっこしい」深淵のままだ。

完全理解への道は、まだ始まったばかりと言えた。


 真鍋は川下の森の奥から来る、異質な反応を捉えていた。


「坂本君、川下から来るわ。でも、変なの。一つの反応の中から、複数の反応も感じるの…。あの骸骨の剣みたいに、遺物が動いてる感じなのかな?」


「遺物の反応? それと、動きに統率感があるのだよね。…人か、あるいは魔族の部隊か。ノイズの規模はどうだい?」


「うーん……一つは『ごちゃごちゃ』しててよく分からないけど、残りは、大きさ的には『ビィるる』って感じで、ちょっと面倒な魔物とそんなに変わらないかな」

「……」

 坂本昇は、真鍋独特の擬音による報告を瞬時に脳内で精査した。


「……わかった。とりあえず、生活拠点を知られる前に、少し離れた有利な場所で待ち伏せしよう」


 坂本は思考を切り替える。


「AIアシスタント、現状の最適解を」


『坂本様、お二人の現状を確認。周辺マッピングデータのトレース完了。迎撃および交渉に最適なポイントを脳内に反映させます』


「うっ…」


 視界の隅に光る地図が重なる。

(脳へ直接干渉される感覚には、まだ慣れないな)


「真鍋さん、行こう。ノイズの継続確認をお願い」


「わかった。あっちの方から、川を登ってきてるよ」


—--


 その頃、川下の沢を登る三つの影があった。

ライカ、エリス、サラの偵察隊である。


「父上閣下! 昨晩の野営以降、めっきり魔物に遭遇しなくなりましたわ。そろそろ『女神様』のテリトリーへ入ったと見て良いのではなくて?」

「……」

エリスの教育はまだ終わっていない。


「そうだな。…サラ、何か感じるか?」


「まだ何とも…。ですが、森の入り口付近の印象に比べ、今のこの静寂は異常です。エリス様の考えは間違いないかと」


「警戒しろ。魔力的な異変が起これば、この腕輪が反応するはずだが 」


 ライカが手首の魔導具を見やった、その時だった。


「閣下!?あそこに!」

サラが視線だけで合図する。


 沢が大きく折れ曲がる先の巨岩の上に、一人の青年が立っていた。


「xxx……xxxxxx……」


 ライカは、青年の反応を見る。


「貴方が女神の騎士か? 我々はこの森の異変の調査に参った、アルサーク王国の騎士である」


「!?xx……x」「xx…xxx?」

『xxxxxx……』


 真鍋がも岩陰から、状況を盗み見ている。

 

「女神の騎士様。女神様とお会いしたいの。お取次ぎをお願いできないかしら?」


「エリス! 無礼を失礼した。我々に敵意は無い。」


 お互いに言葉は通じない。

しかし、その場の空気感から、致命的な敵意がないことだけは理解できた。

だが、双方が剣の柄に手をかけたまま、緊張の糸は張り詰めている。


『xxxx.x.x..』


 その時、坂本が突如として頭を抱え、膝を折った。


「xxx…」


「女神の騎士さま!?」


 ライカは反射的に身構え、自身の腕輪を確認する。


(魔力的な変化はない。我々には攻撃を受けてはいない)


 サラが即座にエリスの前に出、大剣を抜く寸前で静止する。


 坂本の脳内では、AIアシスタントが無機質な警告を発していた。

『言語野への書き込み完了。現言語系と強制同期を完了。基本言語体系の抽出率56%、反映率 72%、坂本様、そのままお話しくを続けて下さい。都度、文脈補正·更新を継続致します』


 耳の奥で激しい耳鳴りが止み、脳をかき回されるような不快感が収まっていく。


 数秒後、坂本はゆっくりと立ち上がり、ライカの目を真っ直ぐに見据えた。


「……失礼しました。少し、頭痛がしただけです。こちらの言葉がわかりますか?」


 その口から発せられたのは、紛れもないライカたちの母国語であった。


 ライカはわずかに眉を動かす。先ほどまでの「異質な音」が、一瞬にして流暢な言葉へと変わったことに、言葉以上の「底知れぬ力」を感じ取ったのだ。


「改めてお伺いします。あなた達は、この森で何を求めていますか?」


 坂本の問いに、ライカは剣の柄から手を離した。この青年は、単なる番人ではない。

自分たちと「対等」に渡り合うための手段を、今この瞬間に構築してみせたのだ。


「交渉の余地はあるようだな。……女神の騎士殿」


(女神の騎士!?)


自分へ向けられているだろうその言葉に、想像の斜め上の状況が進行しているのを実感する坂本だった。

インストールされた言語で、対峙する両者。

坂本は、自分たちの事、エリスの純粋な好奇心が、

起こした現状の説明するのかな。


坂本Sideの会話状況

坂本 「そこの人達、止まって下さい」

ライカ「xxxx...xxx.x」

坂本 「えっ!言葉通じない!?」

「AIアシスタントあの言葉翻訳出来る?」

AIアシ 「坂本様、かしこまりました。」

「このままお話を続けて下さい」

真鍋 (言葉が通じないんだ。どうしよう!?)

エリス 「xxxx...xxx..xxxxx」

ライカ 「xxx..xx.xx」

AIアシ 『最低獲得トークンを学習致しました。』

『これより反映致します』

坂本 「うっ…」

エリス 「xxxxxx..xx」

こんな感じに聞こえてました。


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