第五十一話 文化の日
国民の祝日の一つ。十一月三日、自由と平和を愛し、文化を進める日。新憲法公布の日。
タイランがある時、図書室で本を借りて家に帰って読もうと思っていた時だった。
「三国志なんて面白いんじゃないかな」
そう考えて、本を借りて、家で帰って読むことにしたんだ。
そして、帰っている帰路の途中でバルラスが現れたんだ。
「へぇ、三国志か、いい本を読んでいるじゃないか、けど、僕にはこれがある名付けて、宇宙人のお宝 iPhoneがね」
そういうとバルラスは薄い長方形の箱型の機械を取り出したんだ。
おいらはよく分からないけど、凄そうだったので驚いたんだ。
「驚いたよ、すごいんだねバルラス、どうやってそれを手に入れたの?」
「僕の能力ならチョチョイのちょいさ、なあに、それよりも、これにはアプリと言って、様々な遊びの補助もできるのさ、本当にすごいだろう」
「本当だ、すご〜い」
おいらはiPhoneに衝撃を受けたんだ、そんな、おいらを見ていてバルラスは楽しそうだったんだ。
「さあ、お次はブックワン、君の人生を追体験できる最高のアプリさ、さあ、僕に君の青春を見せておくれ」
その瞬間から、嫌な予感がしたんだ、バルラスが何か良くないことをしようとしているんじゃないかと思い始めたんだけど、おいらは懐かしいあの時に戻っていたんだ。
おいらがそこにいて、虹を見ていたんだ、少し懐かしいな、少し前の話だ、虹が綺麗で感動したんだったんだ、おいらはそう思っていると、バルラスが興奮し始めたんだ。
「マーベラス、虹が綺麗だったんだね、それは衝撃的な青春さ、僕も早速味わってみることにしよう」
そういうと、ブックワンのアプリを閉じてしまったんだ。
すると、おいらが突如迷い込んだ世界が終わってしまったんだ。
おいらは突然の出来事に驚いているけど、まあ、それは置いておいて、おいらは助かったんだ、わあいと、喜んでいるのも束の間だったんだ。
なんと、バルラスが天に手を当てて雨を降らし始めたんだ。
「イェーイ、雨よ降れ、そして、虹を見せたまえ」
バルラスは超能力を使って雨雲を呼び出すと雨を降らせたんだ、そして、素早く晴れさせると、虹を作り出したんだ。
そして、虹を鑑賞して感動に浸っているバルラスだったんだ。
この感動が終わった後に、おいらはどうなるんだろうと思っていると、そこにシャヒンが現れたんだ。
「やい、バルラス、タイランを解放してもらおう」
シャヒンは親友のおいらのために勇気を振り絞ってバルラス話しかけたんだ。
「おや、僕と喧嘩かい、いいだろう、青春だ、青春だ」
シャヒンはとてもバルラスに叶うとは思わなかったんだ、けれど、たとえ叶わなくても戦う、それが友達だから。
シャヒンは魔法を使って、バルラスに抵抗しようとしたんだ、しかし、バルラスはシャヒンを宙に浮かせるとそのままボコリ始めたんだ。
シャヒンは見る間にボコボコにされて、負けてしまったんだ。
「僕の勝ちだ、つまりは、僕が主人公で決まりだ、漫画占いによればモテまくりなのは間違いなし、それじゃあね」
シャヒンを宙から落とすと、バルラスは空を飛んでどこかへと消えていったんだ。
シャヒンはボロボロになったんだ。
「ごめんよ、タイラン、負けてしまった」
「別にいいと思うよ、命がある限り大丈夫さ」
そう言って、おいらはシャヒンを励ましたんだ、シャヒンもホッとしたような顔をして喜んだんだ。
おいらがあの時、虹を見て綺麗だと思ったんだ、けど、すごいと思ったのは、虹を一人で見たからじゃない、シャヒンたちと一緒に見たからでもあったんだ。
「それにシャヒン、虹を見てごらん、綺麗だし、なんの問題もないさ、それに叶わないのに挑んでくれて、ありがとうなんだ」
「それぐらい、いいってことよ」
二人は笑い合うのでした。




