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GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第二部 ミケ将軍到来編

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第四十七話 スポーツの日

 国民の祝日。一九六六年制定。東京オリンピック大会開催の日に因んで一〇月一〇日としたが、二〇〇〇年より一〇月第二月曜日。


 ポプトベルテのセルバチア魔法学校でおいらたちはサッカーをすることにしたんだ。


 とても楽しいサッカーをしたんだ。


「この社会はとってもいい社会だね、シャヒン」

「全くだな、タイラン」


 相手チームはアフメト先輩とアルプだったんだ、そして、おいらはサッカーなので必殺シュートを放つことにしたんだ。


「いくぞ、低級火魔法バルゥ」


 そして、サッカーボールに火をつけたところ、ネズミ花火のように回るボールになってしまったんだ。


「相手はベアズカプランだ、気にせず、そのボールをぶつけてやれ、なんだったら、責任も押し付けてやれ」

「シャヒン、それは本当にいいことなんだろうか」


 おいらはそこで考え込んだんだ、本当にそれがいいことなんだろうか。


 そうやって考えている間にアフメト先輩がキーパーとしてボールを手を使って持ち上げてしまったんだ。


「タイラン、学校の備品を壊したことは一緒に謝ってやる、それでいいだろう」

「それもそうだね」


 そして、おいらはベアズカプランのアフメト先輩と仲良くなれた気がしたんだ、サッカーはやっぱり素晴らしいな。


 そんな時だった。


「僕も参加させてくれよぉ〜」


 そう言って現れたのはバルラス=カバだったんだ。


「青春だ、青春だ」


 そう言ってやってきたので、アルプも必死になっておいらとシャヒンも一緒になって止めたんだ、けれどダメだったんだ。


「いくぞ、必殺のファイブドライブ」


 そう言って、おいら、シャヒン、アルプ、アフメト先輩、ボールの五つが宙に浮いて、そのまま、誰もいないゴールに叩き込まれたんだ。


「僕一人で五点取ったぞ〜、やった〜」


 バルラスはルールを勘違いしているんだ、このままだと死人が出るとおいらたちは慌てたんだ。


「相手も倒しているし、僕の勝ちだ〜」


 アフメト先輩は勇敢にもそんなバルラスに対してやめるように要求したんだ。


「サッカーは人を傷つける競技じゃねー、みんなで楽しく遊ぶ遊びだ」


 バルラスはその一言に高笑いをしてサイコキネシスでアフメト先輩をぺったんこに叩き潰してしまったんだ。


「アフメト先輩、大丈夫?」

「大丈夫だ、タイラン」


 アフメト先輩は結構頑丈なんだな、そう考えることにしたんだ。


「頑丈だな、痩せ我慢ならやめとけよ〜、へ〜い」


 その後、地面に何度もサイコキネシスでアフメト先輩は叩きつけられて、痛いと叫んでいるのを見て、痩せ我慢だとおいらでも分かったんだ。


「やった〜、僕の勝ちだ〜、青春ナンバーワン、僕の人生は薔薇色ハッピーエンドだ、青春はこうでなきゃね」


 そして、バルラスはお気に入りの漫画をサイコキネシスでバララとめくって読むのだった。


「みんなで、甲子園っていうところに行かなきゃな、みんな行くよね〜」


 おいらは慌てたんだ、甲子園だって、それは野球だ、おいらたちはサッカーをしている。


「みんなに兎跳びの特訓だ、僕みたいに強くならなきゃな〜、おっと、強いのは僕だけでいい」


 そして、バルラスはおいらたちを宙に浮かして遊び始めたんだ。


「やっぱり、僕だけ強くなって試合で大活躍さ、それだけじゃ、漫画占いによると勝てないからな、君たちも特訓したまえ、滝行とかさ、いいんじゃない」


 そういうとバルラスは地面にある水脈を掘り当てて、思いっきりサイコキネシスで地面から噴出させたんだ。


 そして、水を雨のように土砂降りに降らせておいらたちにぶち当て始める特訓を始めたんだ。


 宙に浮いたアルプは泣き叫んでいたんだ、よっぽど怖いらしい、そりゃそうなんだけど。


「泣きながら特訓を受けるやつがあるか〜、それじゃあ、君だけ噛ませ犬コースまっしぐらだ、それじゃあ可哀想だからね、いつもより、多めに当ててあげるよ、そうれ」


 そういって、アルプへの当たりが強くなったんだ、アルプの黒髪はもうべっしょりだった。


「嫌だ〜、死にたくない」

「頑張るんだアルプ」


 そして、アルプ虐めに飽きたのか、おいらたちは一つにまとめられて、宙に高く上げられたんだ。


「最後は耐久力がモノを言うのさ、さあ、耐久テストだ」


 その時だった、闇の最上級魔法がバルラスを貫いて倒したんだ。


 そして、気が付けば夜が明けていたんだ、駆けつけたジャービト先生に回復魔法のオシャディをかけてもらっておいらたちは命からがら助かったんだ。


「全くとんでもないことや」


 ジャービト先生は一言呟くのだった。


「シャヒン大変だったね」

「タイラン、いいか、雨降って地固まるだ、今回は誰も悪くない、ベアズカプランはいらねーけど」


 それに対して、ジャービト先生は呟くのでした。


「わいはベアズカプランやで〜」


 そして、シャヒンはこう言ったんだ。


「まじ勘弁してくれ」


 おいらたちは呉越同舟で仲良くなれた気がする、そんな一日だったんだ。

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