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GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第二部 ミケ将軍到来編

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第四十四話 烈火乱舞

 ポプトベルテの紋章に激しい火のようなものがある。


 その紋章は王様から与えられた由緒正しく立派な戦士を讃えるモノであり、戦士もそれに負けないくらいに強気でとても強そうな男だった。


 その紋章の戦士が仲間たちと歩いていたら、有名な肝試しの場所に辿り着いた、ここには誰かいるかな?


 お化けがいるぞと笑っていたら、目の前に火の玉が現れて消えていったのだ。


 このことに戦士の心は乱れ始めた、凄まじく乱れて、余程怖かったのだろう。


 一方、その頃、リムリアでは、その日、1人の女が男と走っていた、そして、1人の男が取り残されていた、取り残された男の名前はグスタフ・グロケントン、通称金欲グスタフである。


「ちぇっ、騙された、まさか、男がいたとは」


 そう言って、グスタフは拗ねるのだった、このところついてない、だが、そんな時だった、一通の手配書が届いた、テロリスト暴鞭レイとそこには書かれていた。


「懐かしいな、あいつ、今でも鞭で人を叩いているのかな」


 そう言ってニィッと笑うのだった。


 彼とグスタフは友達だった、昔からの友人で苦しい時に助け合ったことがあるのだ。


 そして、話はミケ将軍へと移り変わる。


(果たして、あの漢は仲間になるだろうか、金欲グスタフ、何としても仲間に加えて、俺様の野望を達成してみせる)


 そして、ミケ将軍は高らかに笑うのだった、ハハハハハハ。


 そこに現れたのはレイだった。


「何を笑っているんです」

「いや、これから貴様が契約を果たすのが楽しみでな」

「分かってますよ、グスタフを仲間に加えればいいんでしょう」

「その通りだ、なんとしてでも仲間に加えるのだ、契約は絶対だ、なんとしてでも守るのだぞ、レイよ」


 そして、おどけた道化師のようににんまりと笑うミケ将軍だった。


 レイはそれに対して、やれやれという顔をするのだった。


 そんな彼らの手元に一通の手配書が届いた、手配書にはレイの名前が書いてあった、手配書には生死を問わずと記載してあった。


「驚いたな、貴様を捕らえたものには懸賞金として5000アイアンだそうだ、高いではないか、スタンも必死なことこの上ない」

「全く驚きましたよ、まだ、何もしていないこの私に5000アイアンとは驚きましたね」

「そう、驚くことはない、俺様の懸賞金は50万アイアンだ」

「5、50万アイアンですか、高すぎますよ」

「ハハハ、スタンの本気の度合いが窺い知れるというものだ」


 そして、ミケ将軍は高らかに笑うのだった、そして、ミケ将軍はレイの肩に手を伸ばして掴むと力強く頼み込むのだった。


「グスタフを仲間にする件はよろしくお願いする、いいな、レイよ」

「ええ、分かっています、何としても仕官させてここに連れて来ましょう」

「うむ、それで良いのだ」


 そして、レイはグスタフを仲間に加えにいくのだった。


 レイが進むところ、各地のテロリストが彼を出迎え、まさしく万歳三唱の雨嵐であった、新たなるニューフェイス、これからもよろしく頼むと皆が喜ぶのだった。


 一方のグスタフはというと、不貞寝したまま時間だけが過ぎていくのだった。


 そして、次の日、バツネの地にてグスタフの家の前まで辿り着いたレイだった。


「おい、グスタフ、生きているか?」

「生きているよ、そこら辺はちゃんとしてらあ」

「それならよかった」


 そして、あとは仲間にならないか、そう頼み込むだけで良いのである。


 そして、ミケ将軍への切符を買ってもらえればそれでいいのだ、それでレイは任務を果たしたことになる。


(そう難しいことじゃない、だが、なぜでしょうか、凄く罪悪感が湧きますね、もしも、断られたら一生疎遠でしょうし、それにしても残酷な決断をさせますね)


 そして、レイは悩むのだった、彼はこれから友をミケ将軍の下へと売り渡そうというのだ、悩むのは当然のことだった。


 仲間にならないか、その一言を言うのにレイは立ちすくむのだった。


「なに、悩んでんの、仲間にならないかだろ」

「おや、ここに来た目的は知っていましたか」

「当たり前だろ、お前と俺の仲じゃないか」

「そうですね、では、言わせていただきましょう」


 だが、レイは悩んだのだった。


 グスタフを本当に売っちまっていいのか、本当に悩んだ私はある場所まで一緒に行ってくれるように頼みました。


「ちょっと寄りたいところがあるんだ」

「どこだ、一体」


 それはアビス、地底の底の地獄に繋がっていると言われる。


「今からバンジーをして地獄が本当にあるのか確認しようと思う」

「馬鹿なことはやめろ」


 そして、私は飛び込んだ、地底の底へと続くアビスの中へと。


 グスタフは慌ててバンジー台を用意した男に話しかけるのだった。


 地獄へ行っても友は売らない、それが私の信念です、けれど、もしも、友が地獄に行っても


「いいから、止めろ、危険すぎるぞ」

「仲間のいうことしか聞く気はない、ここにチェックマークを入れてくれるか」

「お前はミケ」


 そう、もしも同じく地獄へ行っても助けたいと叫んで、直行してくれる友ならば、それができるのが親友だと私は思っています。


 そして、グスタフはチェックマークを入れるのだった、そして、私は華麗にこの世に戻ってくるのでした。


「友を売り渡して地獄からの生還ですか」

「何やってるんだ、全くよ」

「そうか、仲間になるか、それは良かった、君ほどの漢が仲間になってくれて、こんなにも心強いことはない」

「気にすることはない、なんていうことはない、君と俺の仲じゃないか」


 そして、二人は笑ってテロリストになるのだった、そして、金欲グスタフ、彼もまた、リムリアの地にて極悪なその名を轟かすのであった。

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