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GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第二部 ミケ将軍到来編

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第三十九話 暴れ奇人

 ポプトベルテで、船に乗って移動していたところ、船が荒れて大事件となった。


 ざぶーんざぶーんと船が上へ下へと上下左右に揺れてそれが船内にまでくっきりとわかるのだ、果たして目的地まできちんと着くのだろうか。


 そうやって不安なことをしている人たちの中で夜中の船で俺の体を洗えと奇人が現れて、洗おうとしないやつを殴って、洗ったやつは放置するという事件が起きた。


 こんな話をポプトベルテの王宮に伝えないとなと、船の人たちは話し合うのだった。


 一方、その頃、戦争ではミケ将軍が怒った三者の軍勢18000名と激突したがミケ将軍が率いた軍勢6000名の方が士気も高く遥かに練度も高かった。


 そして、勝利したのはミケ将軍だった。


 双鴉、黄犬、灰豚の錦旗を掲げた三人の地方官は敗れ、故郷へと潰走するのだった。


 そして、ミケ将軍は捕虜に向かって話しかけるのだった。


「俺様に従わなかったからこうなったのだ、今更後悔しても遅い、遅い上にいまだに逆らおうという奴は今からでも相手をしてやろう、まだ逆らうものはいるか」

「無念ですが、ここまでです、叶いませんでした、残念です」


 捕虜は無念そうに頭を下げ、ミケ将軍は高笑いをするのだった。


「俺様と一騎打ちをしたのだ、気にすることはない、生きているだけでも物種だ、一生後悔するがいい、だが、生きているという幸運を明日の糧にするといい、そして、喜ぶのだ」

「何ということでしょうか、三対一でもミケの方が強く、敵いませんでした、実に無念です、残念なことこの上ありません」


 捕虜は奴隷となり、あとは項垂れるのみだった、そして、ミケ将軍は宣言するのだった。


「俺様に従え、俺様にこれ以上逆らおうとする愚か者はいるか、いないよな」


 そして、これに反発するものはもういなかった、戦争はミケ将軍の勝利に終わったのだった。


 スタン国王は三対一ならばと思っていたが、この結果は屈辱的なものだった、そして、サバス文書官を呼びつけると文句を言って悔しがるのだった。


「なぜだ、なぜ負けたのだ、我々の三人の勇敢なる勇者が向かったんだぞ、勝ってもおかしくないではないか、なぜ負けたのだ、なぜ、黒いカラスは白いカラスとならない」

「分かっています、それは」

「そして、今では鳴いている、俺は最強だと鳴いている、意味がわかるな、サバスよ」

「分かっています、ミケの実力はリムリア一だったはず、なんら不思議な話でもありません、それに、今回負けたならば、色々と取るやり方があります、そう思いませんか」

「ええい、黙れ、黙らんか、大人しく牢獄に入ってくれと頼んで入ってくれるような連中だと思うか?」

「それはそうですが」

「黒いカラスを白いカラスだと言ってくれるような連中か?全員テロリストで私に真っ向からは向かうような連中だぞ、絶対に従わないに決まっているだろうに」

「それは分かっていますが」


 そして、サバス文書官としてもどうしようもなかった、むしろ、文句を言われて凹んでいた。


 捕虜たちの中に苦しむ者がいればさっさと助けたかったのはサバス文書官とて同じなのだ、実に残念な結果であった。


 一方の正統なバツネの支配者であるアーデルヘルム地方官もまた悔しがったことは言うまでもない。


「クソ、無念だ、なぜこうなった」


 そして、アーデルヘルム地方官の家族がテロリストに襲撃されるのであった。


 それに対して、慌ててアーデルヘルム地方官は武器を持って参上するのであった。


「お前達何をやっている、私の家族をどうしようというんだ」

「知れたことだ、ミケ様に逆らう逆賊同然のアーデルヘルムの輩を脅すのに使う」


 アーデルヘルム地方官はこの返答に怒り狂ったのであった。


「貴様、私の家族に手を出してみろ、必ずやその咎を受けさせん」

「黙るがいい、貴様こそ長年不当な地位に就いていたのだ、許されないのは貴様の方だぞ」


 そして、アーデルヘルム地方官の奥方の首に剣を突きつけるのであった。


「アーデルヘルムくん、私のために無理をしないで」


 それに対してアーデルヘルム地方官は悔しがるのだった。


「そのようなことできるものか、お前ほど大切なものはいない、私は何万回生まれ変わろうとも君を守ろうと思っている」


 そして、アーデルヘルム地方官は勇敢にテロリストに立ち向かうが敗れるのだった。


「無念だ、実に無念だ」


 アーデルヘルム地方官はこの時力さえあればと強く思うのだった。


 それに対して、アーデルヘルム家の紋章である黒兎が形どられた錦旗の下、彼の家族を守っていた兵士の死骸が突如声を発し、アーデルヘルム地方官を怪しげな声で誘うのだった。


……貴様、力が欲しいか


…欲しいとも


……何者を犠牲にしてもなのか


…家族だけは譲れない


……その通りだ、それで良いのだ


 そして、声は途切れ、糸が切れたように兵士の死骸はほくそ笑んだ骸骨へと姿を変えるのだった、そして、アーデルヘルム地方官は立ったまま意識を失うのだった。


「なんだったんだ?」

「なんだか、よく分からんが、このまま襲撃するぞ」


 だが、雷撃がテロリスト達に降りかかるのであった。


 雷撃はテロリストを襲い、一人残らずテロリストは消滅するのだった。


 そこに大量の護衛兵が駆けつけるのだった、そして、敵は奥方を置いたまま、どこかへと去っていったのだろうと早合点してアーデルヘルム地方官の神威にひれ伏すのであった。

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