表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第二部 ミケ将軍到来編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/128

第三十五話 山の日

 山の日、それは「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日、日付に特に意味はなく、盆休みと連続させやすいことから選ばれたという。


 おいら達はアフメト先輩とゲームをしたんだ、負けたら黒いコーラと呼ばれる失明ジュースを飲むというルールだったんだ。


「おいらは絶対飲みたくない」

「負けたら飲もうな、そんで笑おうぜ、どうせアルタン=ボーラーンいるしな」


 ルールはお互いにおもちゃのカブトムシを用意して、すごろくのマスにおくんだ。


 そして、じゃんけんして勝つとコイントスをして、その分進めても良いというルールだったんだ。すごろくのマス目は五マスなんだ。


「なあ、タイラン、不正しような」

「そんな、不正なんてダメだよ」

「勝たなきゃダメだよ、それに相手ベヤズカプランだしな、ありだと思う」

「分かったよ、シャヒン」


 おいら達は勝つために不正をすることにしたんだ、両方表のコインを用意したんだ。


 そして、アフメト先輩がやってきたんだ。


「おーいアンカの小僧っ子達、俺が勝つからな見てろよ、いつかの復讐もしてやる」


 そして、ゲームが始まったんだ。


 まずはじゃんけんなんだ、おいら達はじゃんけんに勝ちさえすればいいだけなんだ。


「「最初はグー、お次はチョキ、最後はパー、それじゃあ、じゃんけん、じゃんけん、ポン」」

「グー」

「パー」


 シャヒンは負けてしまったんだ、アフメト先輩はコイントスを始めたんだ。


「それじゃあ、投げるぞ、一回目、当たり」


 そして、すごろくのマスを進むアフメト先輩だったんだ、おいら達は慌てたんだ。


「そんじゃあ、投げっぞ、二回目、当たり」


 二回目も当たってしまったんだ、おいらは恐怖したんだ、どうすればいいんだ、冷や汗ダラダラで、シャヒンは涙目だった。


「そんじゃあ、投げっぞ、三回目、当たり」


 三回目も当たってしまったんだ、おいらは恐怖が絶望に変わっていくのを感じたんだ、どうなってしまうんだ、シャヒンはお漏らしそうだった。


「そんじゃあ、投げっぞ、四回目、ハズレ」


 おいらはほっとしたんだ、おもわずおしっこを漏らしそうだった、シャヒンは吐いてしまったんだ。


「「最初はグー、お次はチョキ、最後はパー、それじゃあ、じゃんけん、じゃんけん、ポン」」

「チョキ」

「グー」


 シャヒンはまたしても負けてしまったんだ、運命はおいら達をどうしたいというんだ、あまりのことにおいら達は昇天しそうになってしまったんだ。


 何もかもおしまいだ、おいら達が失明ジュースを飲むかもしれない、おいら達に黒い絶望が迫っていたんだ。


「そんじゃあ、投げっぞ、一回目、当たり」


 おいらはその瞬間、吐きそうになってしまったんだ、どうしようもない、終わったんだ、おいらの人生は神様あんまりだよ、シャヒンは泣いていたんだ。


「そんじゃあ、投げっぞ、二回目、ハズレ」


 神様ありがとう、まだ、おいらを見捨ててないんだね、神様サイコーだ、シャヒンは笑い始めたんだ。


「やったな、タイラン、まだ終わってないってさ」

「そうだね、シャヒン」


 そして、おいら達は運命のジャンケンが始まるのを感じたんだ、これで負けたら後はない、おしまいなんだ、勝たなくては、何としても。


「「最初はグー、お次はチョキ、最後はパー、それじゃあ、じゃんけん、じゃんけん、ポン」」


「パー」

「グー」


 勝ったんだ、おいらはこの瞬間にはち切れんばかりの喜びに包まれたんだ、シャヒンはダンスしていたんだ。


「やったあー」

「やったな、タイラン」


 それに対して、何も知らないアフメト先輩は素直に褒めるのでした。


「やるじゃないか」


 そして、コイントスが始まったんだ。


「それじゃあ、投げるよ、一回目、当たり」


 アフメト先輩は堂々としていたんだ。


「二回目、当たり」


 アフメト先輩は気にもしてなかったんだ。


「三回目、当たり」


 アフメト先輩は机をコンコン叩いていたんだ。


「四回目、当たり」


 アフメト先輩は焦り始めたんだ。


「五回目、当たり」


 アフメト先輩は泣いてしまったんだ、失明ジュースの罰ゲームだ。


 そして、おいら達は勝ったのさ。


「やったな、やり方次第じゃ、六年にだって勝てる、世の中そんなもんだな、良かったな、タイラン」

「そうだね、シャヒン」


 シャヒンは喜んでいるけど、これで良かったんだろうか、勝負事で失明ジュースなんて本当にいいんだろうか。


 そして、アフメト先輩のかっこいいとこ見てみたいで、アフメト先輩は失明ジュースを一気飲みしたんだ。


「俺の目が〜、弾けそうだ、痛いよ〜、痛いよ〜」


 アフメト先輩はその後、失明して、担架で運ばれていったんだ、そして、シャヒンはそれをみて笑ったんだ、おいらは慌てるしか無かったんだ。


 まあ、アルタン=ボーラーンいるしな、それに、ゲームは勝ち負けじゃない、どれだけ楽しんだかで最後には二人して笑って終わったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ