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GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第一章 街々

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第二十五話 楽しい

 今日でおいらは掃除をしなくてもいいようにこの国が綺麗にしてくれたようだ、すごいな、おいらが花を食べたからだな、ふふん、とおいらは推理をしてみる、多分桜の日だからな。


 そういうおいらは呑気に遊んでいたら、なんか遊びの方に夢中になって宮中のことなんて忘れてた。


 そういや、宮中は一体どうなっているんだろうか、さっぱり分からないや。おいらそういう家の生まれさ。


 おいらにはおいらの物語がある。


「おいらにはなあ、目標があるんだ、誰にも負けない魔法使いになるってな」


 そんなおいらを追い出すために敵が現れたんだ。


「ここには、姫が来る、追い出します、俺はテロリストだ、ゴットロープ・キーンレン、この国を憂う者です」

「そんなテロリストだって、姫を襲う気だな、そんなことさせないぞ」


 おいらは抵抗することにしたんだ、けれど、ダメだったんだ、水よ来い、水よ来い、ズールゥと唱えたけれど、相手の方が上手だったんだ、あっさりと水の魔法を先に使い始めたんだ。


「くらえぇ、ズール」


 そして、おいらはボコられてしまったんだ、だけど、おいらはまだ諦めてないんだ、まだ、まだだ、まだ、勝ち目はあるはずだ。


 おいらは砕けた顔面から声を張り上げようと思って魔法さえ出たならば、そして、ダメだったんだ。


「もう一回、ズールです」


 ズールが三つに見える、おいらの体はボロボロだったんだけど、容赦無いんだ、そして、ボロボロのズタズタにされておいらはおいらは負けたんだ、魔法使いにはなれなかったんだ。


 無念ながら追い出されたおいらだったんだ、このままではおいらは無一文の上に家無しで終わってしまうんだ、こんなおいらの現実を知らないなんて、情報格差っておっそろしいな。


 おいらはみんなの学舎に行って、学ぶことにしたんだ、あそこなら、おいらのための場所となってくれるはずなんだ、助かりに行こう。


「少し待ちなさい、逃しませんよ、キーンレン、逃しはしません」

「おい待てよ、貴様、俺が私道だ」

「あなたは王国を守る盾であらせられる、トルガイ殿ではありませんか、キーンレンにとって相手ではございません」

「そうだ俺がトルガイだ」


 そこにだ、ついに現れたのはトルガイだった、対抗するのはテロリストだった、使命感に燃え、目をギラギラさせると、お姫様たちの命を狙った刺客である。


 今、社会はリムリアにて大将軍を狙った将軍が革命を起こそうとしており、それに呼応して、テロリストが各地で暗躍する時代だったのだ。


 そして、お姫様が現れるという公園にて姫を襲おうとしていたが、トルガイはこれを知って、このテロリストを倒すべく、向かうのだった。


「あー、俺が私道だ、革命だかなんだか知らねえが他所でやってろ」

「魂ですら完全に燃やす一撃を屠る革命の事業に乗らずは漢が廃ります、どうして革命を共にしないんですか」

「あー、俺が私道だ、黙ればいいのにな」

「トルガイ殿はこっち側にくれば良いのに、各地で革命を起こしましょう、我々にも希望の光を手に入れられることこそがこの社会にて求められているはずです、とは思いませんか」

「そう思えない」

「そうでないなら消えてしまうがいいでしょう、このキーンレンの名において」


 テロリストは武器を持って襲い掛かってきたが、トルガイはあっさりと撃破するのだった。


「食らいなさい、私の棒旋風の前に砕け散ってください、このキーンレンがいる限り」


 相手は棍棒を振り回し、殴りかかってきたが、それをあっさりとかわしていくトルガイ、そして、その後、相手は一度諦めたふりをして、力を溜め込むのだった。


 だが、それに対して、トルガイは一気呵成に力を溜め込み、一度に発動した。お互いの力がぶつかり合うのだった。


 だが、力押しではトルガイの方が上だった、ならば、ここは魔法を使って勝利するのみ、水の魔法に水の魔法を使い、これでどうだ。


 水の魔法でもズレート級にまで成長した魔法がトルガイを襲いかかったが、これを真っ向から受け止めるトルイユは耐え凌ぐ、そして、奥義を使うのだった。


「無流奥義第一の型 五月雨」


 そして、幾千もの弾丸のような閃光を伴った斬撃がテロリストを襲う、そして、それに対して、テロリストも初撃は耐えるが、二度目はあるまい。


 悔しそうに全身で痛みを堪えるのだった、まだだ、まだ、戦える、全力で次の発動までに体を動かして、全力で棍棒で殴りかかるが、それに対して、トルガイは防御の型を使うのだった。


「無流奥義第三の型 亀甲門」


 亀の甲羅よりも硬い防御力を誇るトルガイの防御に対してなす術もなく防がれる棍棒の一撃、そう、その気になればいくらでも耐えることができるだろう、もはや勝敗は明らかだったといえよう。


 そして、二回目の五月雨が発動する、テロリストは敗れるのだった。


「あー、俺が私道だ、俺がいる限りこの街には手出しさせねえよ」


 そして、姫様は綺麗になった公園を知って、喜ぶのだった。


「セレン姫うれしー、とっても嬉しくて楽しい気分、それにしてもあのこじきみたいな人どうなっちゃうんだろう、大変だなあ」

「そうですね(愛想笑い)」


「そんなことどうだっていいです、それよりも私の曲を聴いてくださいよ、いきますよ、愛の大連撃ですよ」

「へ〜い、それ一気それ一気、面白いですよね、キラス姫も万歳です」


「私も歌うわよ、そ〜れ一気、それ一気」

「はいはい、いいわよ、それで、それでいいんじゃない、アイレム姫」


 愛の歌が鳴り響き、それはそれは楽しいことになった。


 よければまた見ていってくださいね。

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