表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~  作者: 次佐 駆人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

133/431

19章 → 20章

―― ホテル『アークトゥルス』 最上階スイート


「……久世だ」


『力が欲しい。力を貸してもらいたい』


「権之内か。前置きもなしとは焦りすぎだ。しかしよく逃げおおせたものだな」


『そちらがミスをすることも想定内ではあったからな。しかし奴は想像以上の男だった。お膳立てがすべてひっくり返された』


「そうだな。こちらも掛け値なしに精鋭を送ったのだが、まるで相手にされなかったようだ」


『奴に対して打つ手はないのか?』


「焦るなと言っている。打つ手は作り出した。次は問題なく奴を葬れるだろう」


『それまで待つのは難しいぞ。こちらはすぐにでも動き出したい』


「力を貸すのはいいが、対価が必要だ。今のお前にこちらが望むものが差し出せるか?」


『……九神の御曹司を連れていく。本人がいればそちらでどうにでもできるのだろう?』


「ふむ……。そうだな、精神を操ってやれば使えるかもしれんな。無論現当主と次期当主を亡き者にすることが必要だが」


『それこそが俺の願いだ。後はそちらで勝手にやるといい』


「お前にはその後の仕事もある。自棄(やけ)になられては困るな」


『……その後は使われてやる。ただ今は力が欲しい』


「いいだろう。御曹司を連れだせたら今から座標を指定する場所に来るといい。我らの家に招待してやろう。力もそこで貸してやる」


『分かった、また連絡する。真正の秩序のために』


「真正の秩序のために」




「……ふむ。権之内が逃がされたということは、呼ばれていない客も一緒に来ることになりそうだな。実験も最終段階であるし、これ以上は遊んでやる必要もない。あの勇者もどきもろともすべて潰しておくか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ