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加藤良介 エッセイ集

工作による評価ポイントに腹を立てない方法

作者: 加藤 良介

個人的意見としてお読みいただけると、ありがたいです。

 今回は評価ポイント水増し問題について考察してみましょう。

 もはや、ここで水増しの手法と、その正邪を語るつもりはありません。

 ただし、私のスタンスだけは表明しようと思います。


 それは「サブ垢、水増し、相互評価、別に好きにすればいいんじゃないの」です。(/・ω・)/


 少しだけ解説すると、サブ垢、水増しは、複数のアカウント、端末を使って自分や懇意の作品に一人もしくは少数の人数で、多数のポイントを付与する方法です。

 例えば友人に頼んで、二人掛かりで各々が10台の端末から、最大値の12ポイントを作品に付与すれば、一日で240ポイントを叩きだすことが出来ます。

 エッセイでこれをやれば日計ランキング3位以上確定でしょう。

 激戦区のハイファンタジー部門でも100位以内を確定できます。

 おおっ凄い。(/ ゜Д゜)/

 これは、同調者を増やせば増やすほど効果は増大することは容易に想像できますね。

 どことは申しませんが、企業などの組織が行えば10000ポイントも無理なく作り出せるでしょう。Σ(゜Д゜)マジか。

 

 次は、作者どうしが互いに互いの作品に12ポイントを付与し合う方法です。

 どうやら、大きなコミュニティが存在しているらしく、作家の数が増えれば増えるほど、其の効果も増える代物です。

 私見ながら、最初にこのシステムを考えた人は頭がいいですね。感心します。

 (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)よく考えたな♪


 これらは何が問題かと言うと、作者側には全くデメリットが無く、読者側にのみデメリットが発生することでしょうか。

 あまり褒められたとは言えない方法で評価ポイントを水増しするので、作品の内容の割に高ポイントの作品が氾濫し、評価ポイントを頼りに作品を探している読者に不利益を与えてしまうという事です。

 これは、読者の立場からしたら、たまったものではありません。

 シュークリームのパッケージにモ〇ドセレクション受賞と書いてあるから、さぞかし美味しいのだろうと思っていたら、大したことなくて、後日、この賞が書類審査だけの賞だったと知った時のガッカリ感に近いものがあります。


 「食ってないんかい。嘘でもいいから、せめて食べろよ」(# ゜Д゜)


 すみません心の声が零れました。

 読者側からしてみれば迷惑以外の何物でもない行為ですが、これを行う作者や集団はいなくなりません。

 前述しましたが、ポイントを水増しする側に一切のデメリットが無いからです。水増しがバレて叩かれるリスクはありますが、決定的証拠を握ることはほぼ不可能でしょう。

 実質、ローリスク・ハイリターンです。

 ですので、これについて、けしからんと論陣を張ったところで撲滅には至りません。全く効果が無いと言えるでしょう。


 そこで、提案ですが、皆さんの中で「評価ポイント」を「営業ポイント」と置き換えて考えてみてはどうでしょうか。

 作品の質ではなく、その作品の営業成績としてみれば、現状のポイント制度の実態に近いのではないでしょうか。

 営業成績の良い商品は、必ずしも質の良い商品とは限りません。


 古人曰く。

( ̄д ̄) 「売れる商品を売るのが営業ではない。売れない商品をいかに売るかが営業だ」

 

 良い商品を売るなんて、誰でもできるんですよね。正直、黙っていたって欲しい人が沢山いれば売れていきます。

 しかし、大半の普通の商品は黙っていたって、誰も買ってはくれません。(本質的には売れる商品も宣伝しないと売れませんが)

 販売店を回って商品を置いてくださいと頭を下げて頼んだり、CMを流して人々の認知を高めようとします。

 当然、労力と資金が掛かります。

 不当にポイントを稼いでいる人々は、言わば真面目な営業マンなのです。

 彼らからしてみれば、大した才能も無いのにポイントが付かないと嘆いているだけの作者など、大物気取りで仕事をしていない、ただの怠け者です。

 (;一_一)働けよ。

 ポイントが欲しいなら傑作を書くか、手段を選ばず走り回るかの二択しかありません。

 私は、水増しや相互評価などをしてポイント稼ぎに走っている作者さんを、ある種の努力家と評価しています。

 しょうもない作品はそれ相応の低い評価ポイントであるべきと言う、原則論は理解できますが、現状そのシステムは真面目な働き者たちのお陰で崩壊しています。

 私たち読者は、なろうの「評価ポイント」は作品の評価ではなく、作品の「営業ポイント」だと笑い飛ばすことで、無駄に血圧も上がらず、楽しいなろうライフが送れると思います。\( ̄▽ ̄)/


 さて、皆様の心持ちを少し軽くすることが出来たでしょうか。

 ここからは、どうすればランキングから良作を掘り出せるかを考えていきましょう。

 私は水増しや相互評価を気にしないと申しましたが、今の評価システムのお陰で人気ランキングが機能していないと思われる事は、やはり問題です。

 そこで、提案ですが、恋愛やファンタジーなどの人気カテゴリーのランキングを現在の100位から10倍の1000位まで引き上げてみてはどうでしょうか。私の勝手なシックスセンスですと、この手の工作をしている集団が1000もあるとは思えません。精々300ぐらいではないでしょうか。

 こうしていただければ、私たち読者は301位からの作品を漁って良作を探すことが出来るかもしれません。どうでしょう。運営さんさえ、その気になってくれたら、すぐにでも出来そうですよね。

 是非ともご検討ください。 m(_ _)m



 ここまで、読者の立場で考えてきましたが、実は私は書く側の立場。つまり作者でもあるんですよね。

 これは両立できるので、問題ありませんが、作者の側から、なぜにせこい真似までしてポイントを稼ぎに走りたくなるかを一つ。

 それは、読むだけ読んで、ポイントどころか、ブックマーク一つ付けない読者さんが大半だからです。┐(´д`)┌

 多いというより、ほとんどの方がポイントを付けてはくれません。

 前半だけで切った読者さんならそれも納得ですが、新規さんで何十話も読んだのに評価はおろか、ブックマーク一つも付けない人が沢山います。

 私の小説ですと、詳しい統計ではありませんが、最新話までたどり着いたと思われる新規さん20人中、ブックマークが1人か2人。評価ポイントはブックマークを付けてくれた方が4人いたらその中の1人が評価してくれます。

 恐らくですが、これでも恵まれている方だと思います。

 ありがとうございます。 m(_ _)m


 「小説家になろう」では読者さんが何人いようが作者には一円も入りません。せめてもの評価ポイントが心の慰めなのに、そのポイントすら入れてくれる人は少ない。これでは、作者自らポイント稼ぎに走っても致し方ありません。気持ちは分かります。


 幸いにも私の作品は一定の評価を頂いているので、この手の工作に走らずに済んでいますが、それでも何話も書いてポイント0だと、工作に走っていたかもしれません。(=゜ω゜)ノ

 それ故に私は工作を行う作者や集団を悪く言う気はありません。それが、プロだろうがアマだろうが関係ありません。

 読者の皆さんには、下らない小説が上位に行くのを怒るより、ご自分が読んだ作品に2ポイントでもいいから点を付けてあげることをお願いします。その方が工作に走る人間を減らすことが出来ると考えます。

 その作品を最後までお読みになったのであれば、最低の2ポイントだけでも付けることが出来るはずです。

 重ねてご検討いただきたく、全作者を勝手に代表してお願いします。

   m(_ _)m


 さて、評価ポイント水増し問題についてのお怒りは少しは冷めたでございましょうか。

 最後に、私が小説家になろうにおいて最も尊敬する作者さんを表明したく思います。それは、プロとしてデビューした人でも高ポイント日計ランカーでもありません。ポイントをほとんど貰えなくても、黙々とご自分の作品を投稿し続ける作者さんです。

 マネできねぇΣ(゜Д゜)ガクガクブルブル(´゜д゜`)

 きっと心が伝説の鋼、ダマスカス鋼で出来ているに違いありません。

 カッケー。 \( ̄▽ ̄)/ 



                 終わり


最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


ご意見、ご感想などございましたらお気軽にどうぞ。基本的に返信しております。


これ以外にも小説や考察文を書いております。よろしければそちらもどうぞ。

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[良い点] ランキングを1000位くらいまで増やして欲しいという提案に激しく同意します。 [一言] 感覚的な話ですが、 上位ではないけどポイントがちゃんと入っている作品は、上位の作品と同じくらい面白い…
[一言] どれとは言わんが、常陸にやたら拘っててあっさり外国を占領したら1国で「フランス県」とかにしちゃう低レベルで気持ち悪い転生物、のことかな? 10行に1回くらいの割合で誤変換とか誤字脱字が出てき…
[一言] 感想欄は一種の判別手段に。1週間2週間でたいして話数も無い作品が20000以上ポイント稼いでて感想欄を除けば設定の矛盾やキャラの行動が意味不明と不評だらけ。流石にこの感想欄で20000ptの…
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