【漫才】言葉遣い
ギャル-ボケ
姐さん-ツッコミ
ギャル「ちーっす。漫才師でーす。よろぴく♡」
姐さん「まぁ最近の子は言葉遣いがなってないわ」
ギャル「じゃあどう話せばいいんすか?」
姐さん「まずは挨拶が大事なのよ」
ギャル「挨拶?おっはー!みたいな?」
姐さん「おはスタの見過ぎね。おっはーと略さずにおはようございます、でいいのよ」
ギャル「グッモー!」
姐さん「グッドモーニングをおっはーみたいに略さないでちょうだい。それに英語じゃなくて日本語に直していただけるかしら?」
ギャル「おはよーござーいまーす」
姐さん「…まぁ及第点ってところね。今は態度じゃなくて言葉遣いが大事ですものね」
ギャル「そうそう。細かいこと気にしてるとストレスが増えますもんねー」
姐さん「あなたは気にしなさすぎよ!」
ギャル「まあまあ。他に何を直せばいいんすか?」
姐さん「最初は丁寧語、つまり語尾にですますをつけるところから始めましょう」
ギャル「分かりますたです」
姐さん「そうです、ワタスが変なおじさんです、って何言わせてるのよ、バカ!」
ギャル「勝手にノリツッコミするからいけないんじゃないんすか?全然似てないし」
姐さん「何ですって?あーイライラする」
ギャル「イライラは肌荒れの原因らしいっすよ」
姐さん「そうね(怒)」
ギャル「そんな事よりも言葉遣いについてもっと教えてくださいよー」
姐さん「そういうあなたの案外真面目なところ、キライじゃないわ」
ギャル「えへ」
姐さん「憎たらしい笑顔ね」
ギャル「……」
姐さん「笑顔のまま無言はやめて。次は謙譲語よ」
ギャル「謙譲語など存じません」
姐さん「絶対知ってるわよね?まあいいわ。自分をへりくだる時に使うのがこの謙譲語なのよ」
ギャル「私は醜い豚です。チャーシューとなってあなた様に差し上げます」
姐さん「いらないし、色々と間違ってるわ!」
ギャル「あ、差し上げます、じゃなくて献上しますの方がいいっすか?」
姐さん「そっちじゃない!そんなにへりくだらなくていいって言ってるのよ」
ギャル「私は美しい白鳥です。いらなくなったチャーシューをいただいてもいいですか?」
姐さん「動物にならなくてもいいのよ!それとさっき捨てたチャーシューを拾って食べないで!」
ギャル「お腹すいててつい。良かったら召し上がりますか?」
姐さん「お腹壊すわよ?!それよりあなた尊敬語も出来るようになったの?」
ギャル「はい、もうちょーリスペクトっす」
姐さん「まぐれで当たっただけのようね。じゃあクイズ。するの尊敬語は?」
ギャル「される」
姐さん「もしくは?」
ギャル「なさる」
姐さん「言うは?」
ギャル「おサル」
姐さん「おっしゃるでしょ?そろそろ動物から離れなさい!ふざけてるの?」
ギャル「だって言葉遣いとか敬語とかって全然可愛くないんっすもん」
姐さん「後で美味しいパンケーキ屋さんに連れてってあげるから」
ギャル「オラ、ウキウキすっぞ!」
姐さん「さりげなくドラゴンボールを入れない!それとサル感が抜けてないわよ」
ギャル「だって孫悟空ですよ?」
姐さん「なるほど。一本取られたわ」
ギャル「そこは一本お取りになったっすよね?」
姐さん「そこで尊敬語は使わなくていいのよ!それより、どうして私があなたなんかに尊敬語を使わなきゃいけないのよ?!」
ギャル「リス、ペクトっすよ」
姐さん「わー、リスが入ってる!っていい加減にしなさい。どうも、ありがとうございました!」
ギャル「ちーっす!」