高級料理店の秘密
短編です。書いたことないのでへんてこだと思いますが「自身にとって利益のあることが他人に利用されているかも」をテーマに書きました!あ、完璧に作り話ですのであしからず(笑)
もともと予約制の高級料理店の店主をやっていた人と話をする機会があった。
都内の高層マンションの一室を借りて、至高の料理を振舞っていたらしい。値段はかなり高く、一食で一般のサラリーマンの給料が半分飛んでしまうとか。そんなの誰も食わないだろ、と思うかもしれないが全盛期は予約一年待ち。特に富裕層に好まれていたらしい。
確かに料金は非常に高いが、出される食材を鑑みれば破格で、わかる人にはむしろ安い店と言えた。そこのホームページが面白く、「必ずお腹を空かせてお越しください、至高の料理をお見せしましょう」とでかでかと書いてある。
これこそが破格で振舞っても利益を大量に確保する方法らしく、料理を見ただけで涎をたらしそうなほど空腹を抱えてきた客には、ワンランク下の破格でも何でもないぼったくりの料理を振舞ったらしい。もちろん料理の腕は一流なので、ぼったくりと言えど絶品だ。
曰く、空腹は最高のスパイスとはその通りで「本当に値段相応なのかな?」という疑問すら吹っ飛ばしてしまうらしい。ホームページを見て腹を空かせてきた客(話では一日なにも食わずに来た客もいたらしい)には延々とぼったくり金額を払わせ、常連のシステムがわかっている客は「先に食べてきちゃいました」と調理前の店主に一言。破格の高級料理を振舞われる。
たしかに空腹は最高のスパイスだが、調味料は本来調理する側が使うもの。店主は空腹を最後のスパイスとして、ぼったくりシステムを閉店するまでバレずにやり遂げた。
それは詐欺では?と聞くと
「仕入れ値そのままの金額で提供する店なんてすぐつぶれちまうぞ?元来商いなんてのは客と店側との化かし合いなんだよ。あんたも店をやれば分かる」
そう高級時計をちらつかせながら、ワインセラーから持ってきた何年物かわからない赤ワインをくいっと飲み干しながら言った。
コルタナの続き書こうかと思ったんですが、日中に思いついて形に残したかったので書いてみました!
短編の書き方とか必要な要素とかわからなくて、書きたいこと詰め込みました。こうしたほうが良いとかあったら教えてください!次に生かします!!