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月に願いを

作者: 大澤豊

君は毎晩、手を組んで願いごとをする。

それはいつも、必ず叶うであろう願いだ。

だから僕は君の願いごとなんて鼻で笑ってたんだ。そんなの願う必要は無いって。

でも、最近、なぜ君がそう毎晩願っていたのか分かった。

君が言ったからだ。私の願いは絶対に叶う、と。

君はその裏付けを取るために毎日、願っていたんだね。

僕は頷いた。確かに君の願いは必ず叶う。だから君の言う通り、僕は必ずまた君に会える。

そうだよね。

だって、君の願いが叶わなかった事なんてないもの。

僕は君の手を握った。君の目は月の光で光っていた。僕は君の目を覗き込みながら、ああ、月がきれいですね、と君に言った。

君は頷いた。

私もそう思っていたところです、君の声は震えていたけど、しっかりと僕の腕の中で響いていた。


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― 新着の感想 ―
[一言]  葵枝燕と申します。  『月に願いを』、拝読しました。  「月がきれいですね」という文に、隠れた意味をさがしてしまうのは邪推でしょうか。  願い続けていれば、いつか叶うのかもしれないなと思い…
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