表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/111

早足の勇者

 『カリバーン』が土人形を袈裟斬りに切断する。

 生物で無いが故に熱源探知(サーモグラフィー)で探知出来ない土人形を。

 シスとナタージャ、ビトレイは互いに背中を守りながら土人形に相対する。

 一瞬、壁から、天井から湧き出ていた土人形が発生しなくなる。

 「お、終わったの…?」

 「まだだ!」

 ナタージャの気の緩みを狙うように再び発生が再開された。

 「っ!」

 繰り出された炎弾をかいくぐって土人形がナタージャに接近する。

 しかし、横から放たれた『超電導大磁力砲(マイスナーキャノン)』によって砕かれる土人形。

 「ありがとう、ビトレイ。」

 言葉と共に放たれた魔法は、ビトレイに視界外から襲いかかる土人形を破壊する。

 シスは土人形に対処しながら分析する。

 「素材は周囲の土壁と同じ、操作系統は…恐らくフェロモンだな。土人形の内部にミトコンドリアの様なエネルギー機関を配置して、その細菌の集合体に土人形を操らせているのか。構造的には多細胞の粘菌様式を模しているようだが。」

 再び発生が止まる。

 今度は終わったなどと考えずに警戒を続けたナタージャとビトレイだが、しかし起こった現象は二人を驚愕させるに足ることだった。

 そこら中に転がる土人形の破片がズルズルと集まり、元の形を取り戻していく。

 「っ!!」

 「…!!」

 しかし、シスは想定内だというように呟く。

 「フェロモンを変えたな。攻撃を指示するものから再生を指示するフェロモンに切り替えた。つまりは今は攻撃してこないということだ。…粘菌ベースなら分断されたくらいで死ぬ訳がないのは当たり前の事だぜ?」

 シスの支指示で残骸から距離を取り、再び武器を構える。

 「フェロモンは有機化合物だから燃えるが、それでは面白くない。…『武器庫(アーセナル)』」

 そして、黄土色に輝く水晶(クリスタル)雷電結晶サンダリングクリスタルを取り出し、土人形近くの壁に投げて砕く。

 当然のことながら魔力を開放させ、周囲を帯電させる。シス一行の所へも雷撃は飛んでくるが、黄土色に光る魔封宝石(ジュエル)。トルマリンを使って防ぐ。

 「ナタージャ、あそこの壁を壊せ。」

 「っ、何で?もう唐突に…」

 ナタージャの放った魔法で壁が穿たれ、そこにはスライムの様な魔物がいた。

 「あれが親玉だ。」

 「…わかった」

 ビトレイが魔法銃で一撃で撃ち抜く。

 「よし、早く行かないと…」

 シスは奥へ足を進めた。





 「0番発見。回収に移る。」

 「おうよ」

 眼下にリーナを捉え、二人は呟く。

読んで頂いてありがとうございます!

次回も頑張って更新するので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ