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ネットダイアリ-27-

単なるつなぎとなってしまいました。体力=プロットの内容を温存しつつ、書かないと持ちません。

 あきらと登校しながら、最近のGNAジーナに何か変わったことがないか聞いていた。


「掲示板に書くやつでしょ。全然ないね。というか、戦ってばかりでそんな暇ない」

「だよね。たまに来る集団モンスターだって、ワンパターンみたいだし」

「そそ、ギルドの件はもめてるらしいよ」

「みたいだね。掲示板では、その話がほとんど」

「カミンは何してんだろう」

「うん、それは感じている」

 そういえば有坂ありさかどうしたのかな。最近見ないけど。


「そういえば、すばるバイト始めたんだっけ」

「うん」

「なんか買うの?すばるってそんなにお金ないうちだっけ」

 失礼そうな発言に思えるが、幼馴染なのでお互いの事情は知っている仲である。

「この街で唯一のWEB広告を作る会社にスカウトされた」

「うっそ。マジですかい」

「僕の腕が認めらたのよ」と、うそぶく。

「でもさ。すばるのところのコンピ研にはもっとすごいのがいるって聞いたけど」

 正確な情報だ。御影みかげさんが選ばれなかったのは、不思議に思うのも当然だし、有坂ありさかだってそうである。

 ネットダイアリのことは言えない。もちろん、WEB会社がGNAジーナに関係していることも言えない。ただ、おっちゃんから言われた、近いからということは言えるだろう。

「コンピ研にいる先輩たちの家って、学校の反対側にあるから、面倒で断ったんじゃないのかな」

 あきらにだけは本当のことを言いたいが、ネットダイアリのこともあり、言えない。

「で、何買うの?すばるってさ、ゲーム以外趣味ないでしょ」

 人をゲーム=人生みたいに言うなと思ったが

「そうかな・・・そうだね」あえて否定しなかった。


 高校生になれば、いや、中学生でも、異性に関するいろんな情報を友達と交換して、青春を謳歌するのが定番なのだが、すばるは、そういうものには無頓着だった。その点、あきらにはそんな話はあるが、あきらすばるもその方面には触れない。相手を気遣ってのことでなく、単に話がかみ合わないので話す意味がないだけだ。


 放課後、グランソフトに行く。GNAジーナについて、もっと知るには、おっちゃん以外の人に聞けばいいのだろう。


 グランソフトに入る手順は面倒だ。

 普通に会社の番号で1回3階の事務所まで上がる。

 次に、また、会社の番号に電話して、地下に行く番号をもらう。

 最後にその番号を入力して、乗ってきたエレベータで地下まで下がる。

「なんでここまでして、セキュリティレベルが高いんだろうね」

 そんなことを思いながら、すばるは、開かれた空間に入っていった。


 特に挨拶もせず、空いている席に座った。

 声をかけられそうな人がいないか、周りを見た。


 斜め後ろに、メガネをかけた女性がいた。何か必死に書いているようだ。

 ここの設備には、メモ帳やノートなどなく、すべて、システムの端末があるだけのはずだが。

 すばるは、不思議に思い、彼女の様子を見ていた。

 顔が上がった瞬間、「まずい」と思い、前を向いた。女性を見つめるなんて珍しい。

 すばるは、自分に感心した。

「現実世界なんだけど、異世界感があるせいかな」

 端末に向かって、手をだし、GNAジーナを始めた。

「ここでのGNAジーナはやりにくいんだよね。GNAジーナの特徴の一つである音声認識チャットが使えないのは、意外と大変だ」

 すばるは、モンスター育成をすることにした。


 エレベータが開き、おっちゃんが入ってきた。

 従業員?のみんなは、何の反応もない。黙々と自分のことをしていた。

「聞きたいことがあるから、近くに来たら声をかけよう」


 おっちゃんは、階段状のスロープを降りてきて、後ろの女性の横に行き、何か話をしているようだ。

「まあ、普通の男性は、ああするよね」

 アルバイト2日目であるすばるのところに来ると半分以上期待していたのが裏切られ、自分でも意外なほど落ち込んでいる。


 おっちゃんは長い間、その女性と話してる。

 おっちゃんは、時々、画面に指を差すと、女性はうなずき返し、手を動かしている。

「情報監視用にできているはずの施設で何をやっているんだろう」GNAジーナでモンスターを操りながら、後ろが気になるすばるだった。

中だるみになってしまいました。休むよりはいいのかわかりません。これ整理するとき切るかな。

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