1話 あーうー
「・・・ですよ!」
「男の子だってよ!フィル!」
「よかったですぅ!」
「あか、ちゃん、を、みせて、アル」
「あーうー」
うまくしゃべれない。
・・・やっぱり赤ちゃんスタートかぁ。
「泣かないとは珍しいですね・・・」
そりゃ、自我持ってますから。
てかあのテンションMXA神様送り出すの早すぎだろ。
一分もあの空間にいなかったぞ、俺。
普通、転生させる世界の説明くらいしてくれるだろう。
(母さんは普通ではないので)
えっ?天照さん?なんで?
(さすがにアレはないと思いまして・・・)
そうですよね。
アレはないです。
(早速ですが、残り時間も少ないのでパパッと説明しちゃいます。
この世界・・・ファイストは剣と魔法の世界です。それと魔物と呼ばれる生き物がいたり迷宮があったりするファンタジーな世界です。
この世界の最高神は、ファイストで神ランクは私の2つ下です)
ん?この世界の最高神天照さんより下?最高神なのに?
(はい、あなたが元いた世界・・・カオスは最高世界なのですよ。時空の中で一番の世界です。正直言うと、あなたの元いた世界にも地球以外の別の星で魔法は発展しています。あなた方、地球人が科学を発展させたので、魔法の概念に気が付かなかっただけです。というか、きずいた人は殺されましたからそこで魔法の概念は途絶えてしまいました。話を戻しますが、この世界はカオスよりも10段階くらい下の世界です。だから最高神が私より神ランクが下なのです。これでも日本というカオスでもそこそこ発展した国の最高神ですから。実はゼウスよりも神ランクは1つ上です)
・・・うちの神様、結構すごかった。
なるほど。
わかった、次に魔法属性について説明してもらえます?
(そうですね。まず基本属性はテンプレらしく火、水、土、風、無l特異は、光、闇、あとはl例外はまあ色々。
有名どころだと雷、時空ですね。それとスキルと加護があります。あなたに言語理解のスキルをつけたので、家族の方々の言葉が理解できると思います。次に加護ですが、あなたには、黄泉の加護と太陽神の加護があります。黄泉の加護は、ちょっと強くなり、寿命が100年ほど延びます。母さんが特別に、あなたに妻ができたらその人にも黄泉の加護が付きます。ついでに18歳から体が成長しなくなります。筋肉などは付くので大丈夫です。それと太陽神の加護は特異属性、光と、例外属性、雷が使えるようになります。えっへん)
なるほど。
マジでラノベのテンプレだな。
あと、以外にイザナミ様気使ってくれているな。
(あっもう時間が無いので。じゃあ自由にいきてください)
「--あっーー」
やべぇ睡魔が・・・。
楓は深い眠りに付いた。
俺が生まれてから一年が経った。
結構一年が短く感じたがそれもそうだろう。
だって一日のほとんどが寝て過ごすのだもの。
ほんと、何もしなくても睡魔が襲ってくる。
まあ平和に暮らしてますよっと。
俺の名前は、アルファ・ステフ・レイスでレイス家の3男らしい。
レイス家はスティシア王国の名誉男爵家だ。
俺の父親・・・アルフォンス・ステフ・レイスは元Sランク冒険者で、帝国との戦争の戦果で爵位を貰えたらしい。
顔は、全体的にキリッっとしており、灰色の髪をしている。
お父さんや・・・さすがに生まれて一年しか経っていない子にそんなこと言ってもわからないと思う。
いや、俺は例外だけど・・・。
それと俺の母親のフィルス・ステフ・レイスは王国の伯爵・・・ステフ家の3女らしい。父さんと母さんは恋愛婚だ。
顔はゆったりとしており少し垂れ目で金髪だ。
母さんも元Sランク冒険者で父さんとパーティを組んでいたらしい。
だから父さんや(ry
そして、レイス家のメイド・・・キャベツはハーフエルフだ。
顔は整っており、黄緑髪で少しとがった耳。
この人も元Sランク冒険者で。父さんと母さんのパーティメンバーだったらしい。
もう一人いたらしいのだが、帝国との戦争で死んでしまったらしい。
父さんよ、空気が凍りつきましたよ?
重いです、話が。
最近は父さんと母さんがよく絵本や話を読んでくれる。
それを娯楽としてすごしているが、尿などの垂れ流しが結構きつい。
主に精神的に。
ちなみに兄さん姉さんは上から10歳、8歳 4歳
それと、よく絵本を読んでもらっている
絵本の内容は、勇者が魔王を倒す話。
父さんや母さんの話は、主に冒険者時代の武勇伝。
頭に残っている話は、S級魔物のホワイトコブラ討伐だろう。
レティさんの死は衝撃的だった。
これといった事件も無く、前世ではまったく貰えなかった愛をたくさん貰っているので、俺は幸せだ。
3歳になった。
歩けるようになり、しゃべれるようになった。
父さんと母さんに質問をしまくってる。
「ねーねーとーさん」
「ん?なんだい?アルファ?」
「どのくらい前に、ていこくとのせんそーがおわったの?」
「あぁ、10年前だよ。そのときの王国は、Sランクパーティが多かったからね。戦争では、集団の力より個の力だったから、Sランクの人が一瞬で100人を消すとか結構あったよ。まあ理解できないと思うけど。で、何でそんなことを聞くんだい?」
「きになったからー」
「そうか。あと少し大きくなったら、キャベツが勉強を教えてくれると思うから、その時にもっと詳しいことは聞きなよ」
「はーい。とーさん」
こんな感じで聞いたりしている。




