雨の日 続
最近 仕事や付き合いで帰宅遅くなり続けている。
いつもは玄関まで出迎えて来てくれていたのに・・・・ソファーの上から此方を冷たい目で見ている。
「遅くなった。」
一瞬 顔がゆがんだような気がした。
「何か、匂うか?すまぬ」
さわろうと伸ばした手を叩き落とされ、そのまま部屋を出ていかれてしまった。
これは、へこむ・・・慌てて後を追ったが何故か無視される。
私が悪いのか・・・・・私が
昨夜は無視され続けた。
今日は雨、早く帰らなければ・・・・
同僚たちの誘いも断り、かえる。
あの子の笑顔を見るために・・・・
「かえってきたよ。」
走り寄ってきた。この瞬間・・・幸せだと思う
「淋しい思いをさせたね。今日はユックリしよう。」
つい抱き上げ頬づりしてしまう。
幸せだ・・・