おーまいふぁみりー、指輪を受け取ってよ!
「で、もちろんどういうことなのか説明してくれるんだよね?」
場所は剣持家が用意した俺の寝室。
正座と言うらしい反省の意を表す座り方で畳と言う程よい冷たさを返す床材の上に座していた。
なんでも、リュフェ式の最上級の謝罪、土下座という物を即座に行う用意があるという意思を表明する座り方だそうだ。
アゲハから教わった座り方で、ミグの対面に座る。
でれでれになっているイルミアに纏わりつかれながら。
「ああああああのののですねミググさんこれははは」
「壊れてないでちゃんと喋って? 素直に話してくれたら怒らないから」
言葉とは裏腹にミグから流れ出る冷気がぞくりと背を撫でる。
ほんとか?
ほんとなんんだな?
信じるぞ? だからお前も俺を信じろ!!
「急にこうなっ……」
「……」
音が聞こえるのではないかと感じるほどに急激に凍りつく部屋の空気。
その中でさえイルミアがあつあつなのはどういうことなのか。
正気の沙汰ではない。
「しゅりとさまぁ」
「っ……!」
「…………」
ミグの殺気が刺さるっ!
殺気だけで人を殺せるのではないかとすら思い込ませるそれに肝を冷やしながらも釈明しなければだがその言葉をミグは果たして信じてくれるのだろうかもし信じてもらえなければ明日の朝日など拝むこともできずここで物言わぬなにかになるしかなくそう考えると余りにお袋と親父に申し訳なく思えてそれでも拭いきれない絶望を感じながら齢十五と短い人生への悲哀を心中詠っているとミグの声がした。
「しゅーくん」
「ははいっ!!」
ミグの侮蔑の視線に俺の心が根こそぎ殺しつくされそうになって、なんとか持ちこたえる。
ああ、俺は今日婚約者に殺されるのか……。
理解した。
もう理解するしかなくなった。
親父、もうすぐ会いに行くよ。
どうせ女の一人もできなかったのかとか言ってしばらく笑い者にでもするんだろうけど仕方ない。
もう行くしかないんだから。
そんなことを考えていると、ミグが口を開く。
「イルミアちゃんの様子、おかしすぎない?」
「……?」
一瞬ミグが何を言っているのか分からなくて首を傾げる。
その意図を掴もうとイルミアに目をやる。
別に、いつも通り可愛い系から綺麗系に絶賛変身中の美少女じゃないか?
……あれ?
まて、俺もいつもとちょっと違う感じになってるんじゃないか?
え、でもどこがだ?
「……」
「しゅーくんもなんかずっと落ち着かなそうだし、やっぱり何か変だよ。
始めはイルミアちゃんに抱きつかれてるからかと思ったんだけど、それだけじゃないよね?」
……落ち着かない?
えーっと、ついさっき似たような言葉を思い描いたような……あれはどこだった?
ってか、よく考えるとそもそも俺はなんで外に出てたんだった?
「…………!」
「気付いた? 多分、私も変になってる」
『……?』じゃねーよ俺!
男が小首傾げてもきめーだけだ!!!
それもあるけどそれだけじゃなくて!!
そうだよ俺は落ち着かなくて外に出たんだ!
そこでイルミアと会ったから一緒に散歩に出た。
どこからおかしくなってた?
……だめだ、考えがまとまらん。
一個ずつ声に出して考えるか。
「ちょっと思い出すから待ってくれ。
……まず、広間で飯を食い終わって、その後この部屋に来た。
しばらくして、落ち着かなくなって外に出たんだ。
それで……違う、なんで落ち着かなくなったんだ?」
「……私もそれくらい、かな。
その頃に落ち着かなくなって……しゅーくんと予定の話でもしようと思って来たら部屋の前でばったり」
ミグもなのか……?
ならこれは俺とイルミアだけがどうこうってものじゃない。
つまりこの屋敷から出たかどうかは関係ないってことだ。
……何か忘れてる気がする。
いや、今は忘れてるものばかりな気もする。
ひたりと嫌な予感が脳裏に張り付いて離れなくなった。
「……これ、まずいな。絶対まずい。なんとかしねーとだけど、何をどうすりゃ良いんだ?」
「そこなんだよね。違和感に気付いてからは違和感ばっかりなのに何が変なのかわからないの。
しかも、嫌な予感はするんだけど、不気味なくらい焦りが湧いてこない。
何なんだろ? 怖いのに、そんなこともないような気がする」
違和感。違和感があるのにそれが何に対する違和感なのかわからないし、違和感を感じている自分にも同じような違和感を感じてしまう。
どうなってる……。
とにかく、一度状況を整理しろ。
いつもならこんな時、何をどうする?
えーっと、まずは、そうだ、今みたいに状況を整理する。次はその状況に合わせて対策を立てる。だから状況を整理しないといけない。俺が落ち着かなくなって外に出て、そこでイルミアと会った。そこから光泉まで散歩に行って、えっと、指輪をイルミアに渡したんだよな。そうだ、ミグとフィリにも指輪を渡さないとな。
えっと、それで何だった?
……。
「ミグ、本格的にまずい。状況整理ができないくらい混乱してるっぽい」
「私も。だからまず状況を整理……できない、んだよね?」
「……混乱してるのが違和感、か?」
いや、分からない。
それを判断しようにも混乱したままじゃ何を根拠にすれば良いのか。
落ち着け。
……落ち着け?
そうだ、落ち着かないってのが違和感なんじゃないのか。
ただこの混乱してるって状況にも違和感はある。
違和感を感じてる自分にも。
どうなってる?
とにかく、落ち着け。
「……糸口を探れ」
どうにも立ち行かなくなって、直感を強化する魔術を使う。
感覚同士を一つに繋げるような感覚。
思考の外にもう一つ、自分の行動原理だけを写したような自分が形成される。
直感に従い、乱れた思考を整えていく。
途端、解れた糸のように絡まりあっていた頭が一つに束ね直された。
「ミグ、ディエスト使え」
「うん……っ!」
違和感の正体は落ち着かなさだ。
その源は虫除けだと言っていたこの香の煙、そして俺の直感が香の効果はそれだけじゃないと言っている。
だが、今重要なのはそれではなく、今自分たちがどういう状況に置かれているか。
更に言うなら、仲間たちがどうなっているかを調べないといけない。
ならどの部屋から向かう?
ミグがフィリを連れてきてくれているならそのままミラとリシアの部屋に向かえたんだが……今贅沢言っても仕方ないか。
多分、さっきまでは俺もそんな判断なんてできなかった。
さて、フィリがいる部屋と、ミラとリシアがいる部屋……少し引っかかる。
フィリか?
フィリがどうした……おい。
「……フィリは?」
「え? ……あ!!」
この屋敷の連中がフィリを狙ってたのは覚えてる。
というか、今猛烈に思い出してるところだ。
無意識に身体強化を巡らせ、部屋を出る。
ミグも同じように身体強化を纏わせて俺について来る。
イルミアは……放っておく訳にも振りほどく訳にもいかず結局俺が小脇に抱えてるよ。
うわ言のように俺の名を呼んでるのは……気のせいってことにしよう。
ミグとフィリに宛がわれた寝室の扉を蹴破る。
そこで俺たちが目にしたのは……。
「ん! ん!」
「ああん、フィリ様、踏まないで、やめてくださいぃ!!!」
「沙耶ちゃん、良いよぉ! その表情凄く良い!!」
サヤにストンピングを繰り返すフィリ。
そのストンピングを受けて陶酔したような表情のまま嬌声にしか聞こえない悲鳴を上げるサヤ。
そしてサヤを見ながら身悶えしてサヤを賞賛しているコダチの姿だった。
「……さて、帰るか」
「ん!?」
「あ……フィリさまぁ、やめちゃうんですか?」
俺の声に気付いたフィリが凄い勢いで俺に襲い掛かる……のを、手で頭を掴んで止めた。
「とりあえず落ち着け。ミグ、なんかこういうのに効く治療術とかないか?」
「んー!!」
「こういうのは、ちょっとないね」
「……そうか」
「ん! ん!」
フィリが俺の手を掴み、脱出しようともがく……が、脱出できそうにないと見て取ると俺の太ももに蹴りを入れ始めた。
「……きっとちゃんと抱きかかえて欲しいんだね」
「これでか?」
「ん!」
頭を捕まれながらフィリが頷く。
……しゃーねぇか。
「暴れんなよ?」
「わかった」
あら、ちゃんと喋れるのな。
そういえば、確かコダチとサヤは間接極めるつもりだったんだっけ?
……サヤにはご褒美になりそうだしコダチがのた打ち回る様だけ見せ付けて放置しとくか。
「フィリ、ちょっと待ってろな。コダチー」
「はいはーい、旦那様どうしたの? あ、今日は私をご指名? やったね!」
無言でコダチに近付く。
「えっと、なに? どうしたの?」
コダチが座る前に膝をつく。
「え? もしかして、ほんとに? 待って待って、準備してないから!」
顔を近づける。
互いの息が掛かる距離まで近付き、じっとコダチの目を見た。
「コダチ」
「ひゃい!」
左手をコダチの頬に持って行く。
コダチがそっと目を閉じた。
「風呂場での分だ」
「へっ?」
コダチが目を開くより早く右手でコダチの左手を取り、左腕はその肩の上から腕の間を通す。
右手で取った手を握りこみ、左手で自分の右手首を掴んだ。
「あだだだだだ、痛い! 痛いよ!!」
「うっせー、風呂で余計なことした罰だ」
「シュリトさん! お風呂でなら私も」
「おめーは黙ってろ!」
「そ、そんな!!」
絶望でも見つけたかのような悲壮な顔で俺を見つめ返すサヤ。
ざまーみろ、やっぱこれが正解だったか。
……ってか、身を捩ってんのはなんでなんだよ。
いや、聞きたくねーけど。
「いたたたぁ! こ、こういうのは沙耶ちゃんに、あだだ、折れる! 折れちゃう!!」
「そこは抜かりない。骨強そうだしこの倍くらいでも折れねーだろ」
「母さん、ずるいよぉ……」
……やばいな、サヤが新しい境地に旅立とうとしてるっぽい。
さっさと終わらせるか。
「ってーかお前ら、また余計なことしてんだろ?」
「なっ、なんの話しかあたたたたたたぁ! やめて! やめてぇ!」
「俺は別にどっちでも良いんだけどな。言わないとどんどん強くなるぞ」
「言うよ! 言うから離して!」
離す訳ねーだろ。
それでこっちは本気で死を覚悟したっての。
「言うまでこのままに決まってんだろ」
「こ、このお香! これ!」
「それは分かってる。それで何しようとしてた?」
「ちょ、ちょっと自分に素直にしようとしただけだよ? いたたたたほんと! ほんとなの!!!」
「どういう意味だ?」
「ええっとー、抵抗力落とすのに混乱のお香に混ぜて楽欲のお香を使ったの!
ほんとに! 本人がしたいことしちゃうようにしただけだって!!」
結果、俺に抱きついて離れないイルミアとさっきから俺の肩に噛み付いてるフィリができあがった訳か。
フィリ……俺お前のこと誤解してたみたいだわ。
これからフィリとどう接すれば良い物か……。
「どれくらいで切れる?」
「寝て起きたら切れてるよ! もう良いでしょ!? 離してよー!!」
んー、ってことは、何か。
この状態の二人を寝付かせないとダメとかそういう話か。
「寝なくても切れるもんなのか?」
「多分無理! 離して! 離してぇ!」
……最悪アゲハ頼み、か?
そういやなんか剣持の家に泊まるつった時やけににやにやしてたような……ああ、これを見越してた訳ね。
あー、なんかもうどっと疲れたわ。
どうでも良いからさっさと寝たい。
コダチを離す。
「ふーっ! もー、旦那様。激しいのは良いけどもうちょっと考えて」
コダチが何か喋ってる間に無性に頭を掴みたくなった。
こめかみの辺りに腕を回して締め上げる。
「うぎゅっ! いたたたたた冗談だから! 冗談だからやめてぇ!!」
「なんで母さんばっかりなんですかぁ……」
「お前にやっても喜ぶだけだろ?」
「そ、そんな人を変態みたいに!」
「違うの?」
「っっぅ!! そ、そんな訳!」
「そんな顔して言われてもな」
サヤの陶酔に愉楽を足して愉悦で掻き回した後逸楽を振りかけたような顔。
見ただけで煩悩が炸裂していると分かる瞳が欲情に揺れている。
一言で言えば、非常に危ない人だ。
そんなものを悦ばせてやるのもどうかと思う。
変態じゃないのかって聞いた時に表情に明らかな劣情が走ったことを見逃していない。
完全に変態。
処置なし。
匙でも投げつけてやれば悦ぶだろう。
今まさにその辺りに悦びを見出し始めている様子だ。
手に負えん。
コダチの悲鳴を聞きながらそんなことを考えていると、フィリが俺の頭を叩きだした。
痛くはないが……。
「どうした?」
「ん!」
えーっと、これは、自分もかまえってことか?
あー、放置してたしな。
「へいへい。コダチ、フィリに助けられたな」
コダチから手を離してフィリを片手で抱き上げる。
前腕に座らせる形だ。
「沙耶ちゃん。私、めちゃくちゃにされちゃった……」
「母さん、大丈夫ですか?」
間違いはないが語弊のある言い方をするコダチ。
まだ足りないのか? とそっちを見るとサヤの後ろに隠れた。
流石に懲りたか。
腕に乗せたフィリは微妙に釈然としない顔をしながら俺を見つめる。
フィリを見上げるってのも新鮮だな。
とか思っていると、フィリが俺の頭を抱え込む。
「倒れたりってのはないが、前が見えん。離してくれ」
それでも問題なく歩けはするが。
「……ちゃんと抱っこ」
「はいよ」
一度フィリを降ろして抱え直す。
「これで言いか?」
「ん」
頷きながらフィリが上腕に噛み付いてくる。
なんだ……?
もしかして噛み付きにくいからさっきの抱え方嫌がったのか?
まあ、さっきと違って甘噛みみたいになってるけどさ。
「にしても、だ。イルミアどうすっか」
さっきから腰に抱きついて離れないイルミアは先ほどからずっと引き摺っている。
仮にも一国の王女に対する仕打ちではない……いや、離さないのはイルミアの方なんだけどさ。
「イルミアちゃん、歩かないとダメだよ?」
「やです。はなさないです。ぜったい」
……これ、ちゃんと寝たら治るんだろうな?
「……その指輪、どうしたの?」
ん?
イルミアの指輪?
……いやそれまずくない?
「これですかぁ? えへへ、しゅりとさまにもらったんですよぉ」
フィリに両手を取られていて防ぐに防げなかった。
あー。
指輪二つ追加入りましたー。
「……しゅーくん?」
「伝書鳩の指輪。逃げたくなったら俺に言えって渡したんだよ。
他意はない。本当だ」
瞬時に冷えた部屋の気温。
そして甘噛みから甘さがなくなってちぎるという語が付け足されたような感じになってる。
それでもまあ、そこまでは痛くないんだけどな。
ミグの殺気に当てられてコダチとサヤが抱き合ったのが見なくても分かる。
「お前らにも渡すつもりだったんだけどな。帰って来たらこのざまだったから遅くなった」
そういうことにしよう。
渡すつもりだったのは本当だしな。
「ミグにはプラチナ、フィリにはホワイトゴールドにしようと思うんだけどそれで良いか?」
もちろん、本物ではない。
感触や重み、見た目がそう見えるように作るというだけだ。
「……はい」
「ん」
二人とも異存はないらしい。
なら、さっさと作ろうかね。
フィリを下ろす。
指輪を作るってんで割とあっさり下りた。
少し気合を入れて魔力を練る。
コダチとサヤは抱き合ったまま震えている。
……そんなに大量ってつもりはないんだけどな。
というか、ここに勁混ぜたら何か面白いことになりそうだ。
いや、流石にぶっつけ本番で妙なことはしないけどな。
どうなるかすら分からない、暇なときに一人で確かめてみるとしよう。
魔力を手に集めて、握りこむ。
プラチナのイメージを魔力に送り込む。
さて、一つ目。
続けてもう一つ行こうか。
今度はホワイトゴールド。
ちなみにこの指輪、作った本人と渡した相手以外に付け外しできない。
更に言うと、外した途端他人には見えなくなってしまったりする。
しかも、つけたまま魔力として吸収、再形成できたりするし、成長に合わせて大きさが勝手に変わったりする。
一度作ってさえしまえば、圧縮の工程も要らないのだ。
流石はシェル姉の作った魔術と言うところか、異様に芸が細かい。
さて、こっちもすぐさま完成。
あとは、渡すだけか。
「ミグ、フィリ、手を出してくれ」
それぞれ手が差し出された。
膝をつき、まずミグの手を取る。
その指にプラチナの指輪を通す。
次にフィリ。
か細い指にホワイトゴールドの指輪を滑り込ませた。
「いつだって傍にいる。お前ら二人を生涯守るよ。お前らが愛想尽かさない限り、な?」
最後はちょっと冗談っぽく言ってみる。
いやー、自分で言って恥ずかしかったんだよ。
分かるだろ?
「ずっと一緒」
「……はい」
フィリが抱き付いてきた。
ミグが少し迷って、フィリの上から同じように抱きつく。
「柔らかい、ずるい」
「フィリちゃん、何言ってるの?」
いやまぁミグは確かに局部的に非常に温柔だとか豊穣だとかいうのは認める。
だがフィリよ。
気付いてないかもしれないがお前も相当柔らかいぞ?
骨、入ってますよね? とか思うことあるもん、たまに。
お前らなんでそんなに柔らかい訳?
「フィリもちゃんと柔らかいから安心しろ」
言ってから気付いた訳だが、あれ、今のって絵面的に完全にアウトじゃなかった?
……いや、気のせいだよな。
気のせいだということにしておこう。
「沙耶ちゃん。どうしよう、旦那様が忌むべき色に狂ってるかもしれない疑惑が……」
「聞きました、母さん。獣が牙を剥くようなら、私たちが討たないと…………」
ああ、気のせいだ。
「む、無理だよ! ……癪だけど、最悪映ちゃんにお願いするしか…………」
「映ちゃんはだめです! いつも私をババア呼ばわりして……映ちゃんの方が年上なのに!!」
ウツリってのはどんなヤツなんだよ……残念ながら今の説明だけでだいたいどういう奴か想像できたけどさ。
いや、これは幻聴の類だ。
そうに違いない。
ってか、そうだよ。
ミラとリシアの安全も確認しないとな。
「よし、それじゃミラとリシアの様子見に行くか」
そうしてミグとフィリを抱えて、ついでに腰にイルミアをぶら下げながら剣持の屋敷を練り歩く羽目になった。
傍から見てどう思うかとか外聞がどうとかを全部投げ捨てながら、俺こと元勇者候補シュリト・シェルム・ノーグレイスは贈った指輪を嬉しそうに眺める婚約者二人ににやけるのを止められなかった。
あ、あれ?
いつのまにかイルミアが色物枠に……?
どうしてこうなった!
しゅーくんの貴重なアームロックシーン。
からのヘッドロック。
アームロックが書けただけで満足な回。




