表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ 骨とヤク中と殺人鬼

この作品はフィクションです。

実在する人物、団体とは関係ありません。

日本国において賭博と薬物使用は、法律で禁止されています。真似しないようご注意ください。

「なんだよ、ここ……」

よくある転生ものの異世界とは違った、明らかにヤバそうな雰囲気。街には人っ子1人いない。俺は情報を集めるため、通りの角にあったバーに入った……

「……ごめんください」

一瞬で入ったことを後悔した。「13日の金曜日」に出てくる、ジェイソンのマスクみたいなのを被った大男と、骨の化け物が1人。テーブルを囲んでトランプをしていた。

「お客さん、見ない顔だね。東洋人かい?」

バーの女主人が話しかけてくる。

東洋人……まあ間違ってはいないか。

「ええ、そうですけど……

この街……いったいどこなんですか?」

「答えてやらんこともないけど……お客さん、金は持ってるかい?

金のないやつに話すことは何もないし、出す酒もないよ!」

女主人は強気な態度に出る。もちろん、この世界に迷い込んで1日目、金など持ってるはずもない。でも、ここで引き下がってはダメだ。なんとか情報を引き出さないと。

「もちろん、持ってますよ

なにか、一杯もらえますか?」

バーに腰かける。情報を聞き出したあとは、適当にトンズラしてやろう。

「ほい、赤ポーション」

出てきたのは、明らかに飲み物じゃない色をした瓶詰めの薬。飲むのが怖かったので、手をつけるのはやめておこう。

「ここは、A15ストリート。

他の通りに比べたら、まだ活気があった方なんだけど……もうここもしまいかねえ

国が腐ってるから、街も腐るしかないのさ」

そう言いながら女主人は腕に注射器を刺す。明らかに見たらマズいもの、身を逸らしながらちらちらと見ていた。

「お客さんの国にはないのかい?これ」

女主人は使い終わった注射器を俺に見せる。

「やくそうで作ったエーテルだよ。金があるなら、1本譲ってやってもいいよ?」

元の世界の基準で言えば、注射器で入れるタイプのクスリは、クスリの中でもヤバめなクスリだ。俺は、出口の方を確認した。

「兄ちゃん、暇なら俺らと遊んでかへんか?」

骨の化け物が話しかけてくる。

「勝ったら、今日のお代は全部奢ったるわ」

ちらっちらっと、こちらの顔を覗いてくる。……俺の考えは、見透かされてるといって差し支えないだろう。俺は、勝負に乗るしかなかった。

「おっ、お客さん、かっこいいー!

私も、混ぜてもらおうかな」

女主人がカウンターから身を乗り出す。

「ほら、ちょうどここに……東方から来たボードゲームがある

ルールは知ってるだろ?」

そう言って出てきたのは、よく知っている麻雀牌だ。

……勝った。麻雀でなら、ヤク中や骨の化け物やジェイソンにも、余裕で勝てるだろう。

前の世界で、俺が唯一誇れたもの……それがギャンブルの腕だった。

「……もちろん知ってますよ、はは」

俺は2人がいたテーブルに座ると、瓶詰めのクスリを勢いよく明け、飲み干した。

……まっず。


初投稿、拙著失礼しました!

魔法×薬物の世界、1度書いて見たかったんですよね!

2話目も同時投稿しましたので、あわせてお楽しみください!

感想・ブクマ、お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ