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【完結】祓魔師《エクソシスト》は休みたい  作者: うどん


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078:祓魔師は海の王を見据える

 死亡したデシ・ガートルノの家を調べる為に向かった。

 が、結果から言えば家の中を調べる事は出来なかった。

 奴は自らの死をトリガーとし、家そのものも始末できるような仕掛けを施していた。

 俺が来た時には奴の家は紅蓮の炎に包まれて。

 消火作業をしている人間たちを押しのけて、俺は魔術で火を消した。

 消防員たちからは何者かと聞かれて、簡潔にライツの祓魔師である事を伝えた。

 そうして、そのまま燃え残った奴の家を一人で調べて……気づけば朝になっていた。


 集まった証拠を頼りに出来る事をやった。

 そうして、デイヴィ・ジョーンズがこの件に関わっている――“確証を得た”。

 

 ホテルに戻り、仲間たちに報告。

 多少なりとも驚いていたようだが、すぐに行動を固めてくれた。

 今は全員が再び街へと繰り出し、これから“必要となる人員の確保”に向かってくれた。

 俺とカブラギは残り、ある男がやって来るのを待つ。


 本部からの連絡により、俺たちに協力してくれる事になった――“ケーニヒ”だ。


 ホテルの敷地内の庭にて鍛錬を行いながら男を待つ。

 カブラギも俺の真似をして鍛錬を行っていた。

 今やっているのは、中国武術の修行法の一つ――“站樁(タントウ)”だ。


 意識を集中させて、同じ姿勢を維持し続けるだけの修行。

 が、腰を深く落とした状態であれば一時間も耐えるだけでも相当に過酷なものになる。

 これをかれこれ五時間あまりだろうか。

 朝の六時に話し合いを行い、そこから別れてから繰り返している。

 体内時計で時間を計っているので間違いではない。

 カブラギが勝手にやり始めたのは三時間ほど前であり。

 奴は汗をだらだらと流しながらも姿勢をキープしていた。


 時が流れて、俺の体には小鳥が止まる。

 微動だにする事も、汗を流す事も無く。

 ただ静かに同じ姿勢を維持し続けて、俺はその時を待つ。


「……っ」

「……」


 カブラギの呼吸が僅かに乱れているのが分かる。

 が、指摘をしてやる事はしない。

 俺は俺自身に集中しており、心と体を同じ領域に留めなければならない。

 僅かのズレで動物は危機を感じ逃げていく。

 動物が俺の体に集まっているのは、即ちこの肉体が自然と一部と同化しているからだ。

 自然と一体となり、己が体を一本の木として見立てる。


 木はそこに存在する。

 風で揺られながらも、そこにずっとあり続ける。

 並大抵の事では倒れる事の無いものだ。


 そんな事を意識に留める。

 そうして、更に時間が経過し――あぁ?


 何かが接近してくる。

 バラバラとうるさい音が響き、それは俺たちの頭上で止まった。

 先ほどま静かであったのに、今は完全にヘリの音でやかましい。

 いや、風のせいでカブラギの口に草が入ってむせていた。


 俺はため息を零し、鍛錬をやめる。

 そうして、上を見つめれば――それがゆっくりと降りて来る。


 背中には空を飛べるジェットをつけて。

 ライブ衣装そのままに現れた男。

 気が付けば周りには奴の専属の演奏家たちが楽器を持って立っていた。

 奴は静かに地面に降りて、スタッフにジェットを回収させてマイクを受け取る。

 すると、ホテルにいた人間たちも興味を引かれて外に出て来る。

 そうして、奴の顔を見た瞬間に黄色い歓声が飛んでいった……マジで、時と場所を考えてくれよぉ。


「――!」


 奴は演奏家の音に合わせて歌い始める。

 気が付けば、ホテルの庭がライブ会場になり。

 今まで誰もいなかった此処は人でごった返していた。

 俺たちはもみくちゃにされて、そのまま後ろへと転がされる。

 無数の人間たちが俺たちを踏んづけて奴のライブに向かっていった。


「いっでぇ……な、何だよ。アレ?」

《……知らないんですか? 珍しいですね。君》

「あぁ?」


 俺は立ちあがる。

 そうして、埃を払ってホテルの中に戻る。

 カブラギも立ち上がってさっきの言葉はどういう意味かと尋ねて来た。

 俺は説明が面倒だからと端末を操作して、回答となる奴の広告を表示させた。


「え、これが……え? アレって……“シンイチ・ダテ”?」

《えぇそうです。彼は世界的に有名なアーティストのシンイチ・ダテです》


 シンイチ・ダテ――日之国出身の世界を股に掛けるアーティスト。


 曲を出せば、トップを飾り。

 世界中の音楽番組に出演し、チャリティーでは伝説的な寄付額を叩き出した男。

 “世界のダテ”であり、裏ではケーニヒとしての活動もしていた。


 ……まぁ、奴自身は悪魔殺しの戦闘能力は無いがな。


 目立ちたがりであり、趣味は筋トレだ。

 身長はやや小柄で162センチであり、浮ついた話は無く仕事一筋のプロだ。

 ケーニヒとしての活動は秘密で、主に対魔局の広報などを担当していた。

 誰も奴が祓魔師であることは認識しておらず。

 現役の祓魔師たちも知っている奴は少ないだろう。


 そんな奴が今回、協力を申し出て来たのは訳がある。

 それは奴自身が今回の事件に大きく関わっているからだと聞いた。

 詳細な話は本人に聞けと言われたが……何時までやる気だぁ?


 ただでさえ、時間が惜しいというのに。

 アイツは何をやっているのかと思ってしまう。

 が、アレも奴にとっては祓魔師としての活動の一つだ。

 意味も無くライブ活動をしているように見えるが。

 その実は事件が発生した場所にてライブを行い。

 恐怖や不安で押しつぶされそうな市民たちを元気づけていた。


 ……まぁ俺が好意的に解釈しているだけかもしれねぇがな。


 ライブはまだまだ続きそうだ。

 俺はカブラギに部屋でゲームでもしていろと伝えた。

 奴は不服そうに「有名人のサインくらいいいだろう?」と言ってくる……ミーハーめ。


 俺は軽く奴の額にデコピンをする。

 奴は額を摩って何をするのかと睨んできた。

 俺はそんな奴に手をシッシと降ってさっさと行けと伝えた。

 奴は恨みがましそうに俺を見ながらも、渋々部屋へと戻っていった。





「はは! どうも! お待たせしました! はは!」

「……」


 ジト目で奴を見つめる。

 気持ちの良い汗を掻きましたと言わんばかりだ。

 清潔なタオルを貰ってそれで汗を拭っている。

 手にはドリンクの入ったボトルがあり。

 衣装も変更し、少しだけ真面な格好になった……“少しだけ”だがな。


 目が痛いほどに派手な赤の服。

 腕にはビラビラのような何かが垂れ下がっていて。

 身長を誤魔化す為の厚底のブーツにぶかぶかのズボン。

 頭にはカウボーイハットをかぶって、何処のスターかと言ってやりたい……いや、スターだったな。


 男は小麦色に焼けた肌を伝う汗を拭う。

 そうして、真っ白な歯を見せながらにかりと笑う。

 胸元は大胆に開かれて、鍛え上げられた胸板が見えている。

 フェロモンを漂わせるほどに男臭をさせるスターを呆れたように見ながら小さくため息を零す……まぁいい。


《協力してくれると聞きましたが……何故?》

「何故、ですか……話せば長いんですが……実は僕も例の事件に関わっていまして。端的に言うと魔物に襲われました!」

《……血を吸われたんですか?》

「えぇ少しだけですがね……僕って俗にいうショートスリーパーでして。それもかなり凄い部類のそれなんですよ! 一時間、いえ三十分でも寝たら疲れは吹き飛ぶんですよ! はは!」


 奴は自らの特異体質を明かす。

 それを聞いて、何となく状況を察した。


 こいつが眠りについたタイミングで、スークヤントが現れたが。

 こいつの血を吸った瞬間に、眠りから覚めたのだろう。

 その結果、こいつからは完全に血を吸い取る事が出来なかった。


 ……恐らく、血自体は世界中の人間が吸われているだろうが。


 その時の状況について詳しく聞く。

 すると、魔物に襲われたのは遂最近らしい。

 つまり、世界中の人間を調べ終わった後だろう。

 となると、スークヤントに襲われたのもこいつ自身のクローンを作る為だと考えられる。


 撃退したのであれば、こいつのクローンはまだ出来上がっていないだろう。

 つまり、相手方に必要である人間は――確実に“一人不足している”事になる。


 本当に666人の魂が必要になるのかは分からないが。

 集めているのであれば、確実に一人がいない状態では儀式は行えない。

 こいつが鍵であり、協力を申し出たのも……そうか。


《歌うつもりですね?》

「えぇ勿論! その為に来ましたから! はは!」


 奴はニカっと笑って親指を立てる。

 この男が何故、ケーニヒの地位につけているのか。

 それは刻印を所持している事もあるが。

 大きく関係しているのは奴自身の――“歌”だ。


 シンイチ・ダテの歌は魔力を纏っている。

 刻印と連動して使用すれば、その歌声は魔術を超えて“魔法の域”に達する。

 範囲内の味方の能力を飛躍的に向上させて、肉体に蓄積した疲労を取り除き。

 本来ある自己治癒能力すらも高める事が出来る。

 それだけではなく、奴の歌はあらゆるものの意識を集める事が出来る。

 味方であれば奴の歌によって意識が一つになり。

 敵であれば、嫌が応にも奴を意識する事になる。


 デコイであり、あらゆるものを奴は引き付ける。

 例え、深海にいようとも奴が歌を歌い始めれば……恐らく、奴も出ざるを得なくなるだろう。


 それほどまでに効果は高い。

 隠れている存在すらも姿を晒す行動を取るほどに強制力が高いのだ。

 故に、この男はその魔法の力によって戦闘能力が無くともケーニヒの位置につけている。


 シンイチ・ダテの仕事は歌う事。

 アーティストして、祓魔師として。

 この男は歌い続ける事こそが使命ともいえる。

 ダテの歌があれば、どんなに困難な状況でも希望を見いだせる。


 

 ついた名が――“恒星(こうせい)”だ。



「……」

「……はは! そんな顔しないでくださいよ。僕はね、全て承知の上で来てますから……頼りにさせてもらいますからね。先輩たちを!」


 奴はにかりと笑う。

 俺はくすりと笑った……なら、仕方ねぇか。


 後輩が頼りにしているんだ。

 全力を尽くして――俺たちが守る。


 こいつが気持ちよく歌い続けられるように。

 こいつが奴らを深海から引きずり出せるまで、俺が死んでも守り通してやる。


 そんな事を考えていれば、部屋がノックされる。

 気配から奴らであり、俺は控えていたスタッフに指示を出して扉を開けてもらう様に頼む。

 スタッフは言われた通りに扉を開けて、ぞろぞろと奴らが帰って来る。

 その中には見慣れない男もいて、見るからに海の男といった装いだった。


 大きな鼻に髭を生やし。

 でっぷりとしていてずんぐりむっくりな体。

 海賊船の船長になったかのようなブラウンのロングコートに帽子。

 顔が少し赤いのは酒を飲んでいたからだろう。


「よっこらせっと」

 

 男はどかりと椅子に座る。

 そうして、俺に対して煙草を要求してきた。

 俺は言われるがままに煙草を出して渡してやった。

 奴はそれを奪って口に咥える。


「火」

「……」


 俺はふてぶてしい態度の奴の傍による。

 そうして、ライターで火をつけてやった。

 奴はそのまま煙草をふかしていた。


 仲間たちに視線を向けて指でこいつがそうかと聞く。

 すると、クラーラたちは無言で頷いていた。


 状況を察したダテはスタッフたちを退出させる。

 仲間たちと船乗りの男だけとなり。

 俺は早速、奴に対して質問をする。


《貴方が、カリブ海を一番知っているという……船乗りですか?》

「あぁ? 船乗りだぁ? ……キャプテンと呼べ小僧。ふぅぅ」


 奴は煙を吐く。

 そんな奴にイラっとしながらも、キャプテンと訂正し話を進める。


 必要なのは海に関する情報で。

 海底の牢獄の位置の特定とデイヴィに関する情報だ。

 

 デシ・ガートルノの自宅を調べた時に。

 少しではあったが、デイヴィに繋がるものが出て来た。

 奴が自らの僕に渡す、“貝に偽装した連絡道具”。

 一見すれば普通の巻貝でしか無いそれは、悪魔の魔力を流す事によって機能を発揮する。

 悪魔しか使えないそれを持っていても意味が無いように思えるが。

 魔力というものは蓄える事も出来れば、譲渡する事も理論上は可能だ。

 恐らくは、何らかの形で悪魔の魔力を受け取っていた。

 もしくは、悪魔の一部を保有していた可能性が高い。

 貝の通信機を使う為には幾つかの方法があった事も確認済みだ。

 警戒心の強い奴だからこそ、通信を行うだけでも面倒な手間が掛かる。

 

 それと、燃えてほとんど読めなくなった“本”だ。

 全ての内容は残念ながらもう見えない。

 辛うじて読める部分が残っており、それこそが奴の存在を特定する要因となった。


 本の内容は、ある事に関する記録のようなものだと思える。

 思えるというのは、肝心の記録内容が読めなかったからだ。

 唯一、読めたものに関しては暗号化されていたものの。

 解読自体は過去に関わったものと酷似していて簡単に解けた。


《21°23′2″N, 77°54′27″W――交信成功》


 交信成功と記されていた。

 その前のものは座標であり、恐らくはそこで誰かしらと連絡をしていた事になる。

 本にして残していたのは、祓魔師として悪魔に対する感情が残っていたからだろうか。

 万が一の為の情報であり、更新の内容を逐一記録してたと感じた。

 奴が死亡して放火された自宅にてこれを発見し、解読を終えてすぐにその座標へと向かった。

 そうして、貝に悪魔の魔力に限りなく近いものを流し交信を試みれば繋がった。


 

《――――何だ》


 

 声がした。

 底冷えするような低い声。

 発声だけで緊張を感じさせるほどの威圧感。

 

 

 

 その声の正体は――デイヴィ・ジョーンズだった。


 

 

 俺はすぐに奴の居場所を通信機を通して割り出そうとした。

 が、奴は此方の狙いに一瞬で気づいて遠隔操作で此方の通信機を破壊した。

 短い時間であり、精確な居場所までは突き止められなかったが……大体の座標は分かった。


 奴はカガナの遥か南東、カリブ海内にいる。

 必要になるのは優秀な船員と多くの人員だ。


 この男はカリブ海に精通している。

 そうであれば、海の変化に対しても人一倍敏感な筈だ。

 奴のおおまかな座標の特定は完了し、後はこの男の長年の経験と勘に頼る他ない。

 如何にダテの歌があろうとも、効果範囲外であれば意味が無い。

 

 本部にも連絡し、速やかに戦闘に適した船と祓魔師の部隊を派遣してもらおう。

 この件は俺一人でどうにか出来る事ではない。

 これは俺の勘であり、あのデイヴィ・ジョーンズが関わっているのであれば準備のし過ぎは無い。

 

 奴のいる海域に向かえば、ダテが歌による奴のあぶり出しを開始する。

 すぐに奴を引きずり出す事は出来ないだろう。

 並みの悪魔では無く、奴は上澄みの中の上澄みだ。

 奴の我慢が破られるまでは、確実に激しい戦闘になるだろう。

 奴が姿を現すまでは此方も耐え抜かなければならない。

 

 俺一人で行けば奴はそもそも奴は姿を現さない。

 最低限の人員であれば、俺は防衛に徹する事しか出来なくなる。

 切り札を使えば、戦闘はやり易いだろうが。

 デイヴィ・ジョーンズに手札を見せる事は極力避けたい。


 奴が姿を現すまでは、俺がこいつらを守る。

 が、親玉が登場すれば俺はすぐに攻撃に転じるだろう。

 人質の安全を確保する為に、分身は五体ほど作っておく。


 奴との戦闘中に深海へと突入し、人質を救出する分身と。

 陰で船の安全を守る為の分身たちだ。

 それ以上は奴に勘付かれる危険がある為、使用は出来ない。


 これはデイヴィ・ジョーンズの討伐が目的ではない。

 あくまで人質の救出と奴らの計画を未然に防ぐ事だ。

 大物の首に躍起になれば、その心を奴は感じ取り利用してくるだろう。

 目的は最初からハッキリとさせる。

 そうする事で、奴自身は逃がす事になっても必ず目的だけは達成させられる。

 

 

 これほどの情報が集まった。

 そして、必要な人員と此方の策も定まった今――打って出る好機だ。


 

 俺は腕を組む。

 そうして、煙を噴かす男を見つめる。


《貴方の腕を見込んでお願いがあります。どうか我々と共に――“海の王”と一戦交えてくれませんか》

「……! ほぉ、海の王と来たか……そいつはこの世で一つしかいねぇ……“海を統べる者”――デイヴィ・ジョーンズだな?」


 俺は静かに頷く。

 すると、奴は目を輝かせながら煙草を掴み片手で握りつぶす。

 その目は恐怖では無く、闘争心で満ちていた。


「……俺はずっと待ってた。この日が来る事を……お前たちは祓魔師だな? それも相当に覚悟が決まった連中だ……いいぜ。乗ってやる。奴には一族が受けた屈辱を晴らさなきゃいけねぇ……大方、海の状況が知りてぇんだな? カリブの事なら、手下たちに命令して記録を取らせている。報告の内容も頭に入ってるぜ」


 奴は頭を叩く。

 そうして、にやりと笑いながら立ち上がる。


 握りしめた煙草を灰皿に捨てて。

 コートで手についた灰を拭う。

 そうして、片手を差し出してきた。


「俺はマルコだ。王の面に――気持ちの良い一発を喰らわしてやろうや」

《ベッカーです。えぇ、それなら――我々の専門分野です》


 互いに固い握手を結ぶ。

 そうして、友好の時間を終えて早速仕事の話に掛かる。

 すると、外で待機していたマルコの手下が入って来た。

 二人の青年の手には紙の束が握られている。

 彼らはそれをテーブルに広げた。

 それは海図であり、彼はそれを見ながら説明を始めた。

 俺たちはその情報を聞いていく。


 海の異変。そして、発生した海難事故。

 細かい事まで聞いていき、時折、意見をぶつけた。

 キャプテンはその内容にも丁寧に返して。

 その情報を踏まえたうえで、此方が行う事なども合わせて説明していった。

 彼らは少し驚きながらも納得し、アドバイスなどもしてきた。


 やはり、プロだ。

 海の上でのアクシデントも想定している。

 その上での立ち回りなども熟知していた。

 

 俺たちは気になった事を伝え、聞かれた事を簡潔に説明していく。

 そうして、デイヴィ・ジョーンズをおびき出す作戦をつめていった。

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