表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/31

作戦開始

 キャビンはトラックの出発準備を始めた。

 大多数の人員が荷台に乗り終わった頃、いかつい装備の軍人から握手を求められた。

「護衛を承ったべグレイトだ。先程の阻塞魔法は見事だった。あれほどの使い手がいれば、私の魔法は不要だろうが、射撃の方で支援させてもらう」

「同じくスペレっす。お役に立つっす」

 べグレイトと名乗った方は歴戦の風格が感じられる切れ目の軍人だった。

 スペレの方は制服に着られている新人といった装いだ。

 キャビンも握手に応じながら名乗る。

「輸送隊長のキャビンです。さっきのはウチの隊のパッドが組んだ呪符で発動したの!」

「パ、パッドと申しますぅ、お褒めにあずかり光栄です」


「さて、挨拶も済んだしさっさと出発しましょう。当初の作戦通り、2人はトラックの屋根に登ったら固定魔法をかけて落っこちないようにして。サハギンが近づいてきたら撃ち倒して。荷台にはドレージから川むこうの集積所でのへ行くが乗ってるし鉄橋は木片が散らばっているからスピードは出せないわ」

 キャビンは端的に事情を説明して護衛2人の顔色をうかがう。


「構わない。数いても寄せ付けないさ」

べグレイトは自信あり気に答える。

「同じく任せるっす」

 スペレも気合を入れて返事する。


 大丈夫そうねとキャビンが安心すると、護衛の2人は屋根に乗り、うつ伏せになって準備した。

 それを見てパッドが固定魔法をかける。

「お腹が固定されただけなので回転して弾薬箱から補充してください。弱めなので思い切り立ち上がった

ら解けます。気を付けてください」

 パッドが説明をし終わると、さくっと助手席に乗り込む。


キャビンは運転席から振り向き、荷台の窓へ声をかける。

「それじゃ、出るわよ。結構揺れるからしっかり座っていて」

「「「おう」」」

キャビンは集積所の護衛に向かうドレージの隊員たちに声をかけるとトラックを発進させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ