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ケダモノたちよ  作者: 船橋新太郎
第4章・赤島会
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第4章・8幕 和都歴450年 8月4日 赤島会・緊急集会①

今回の登場人物


■ ▢ ■ ▢


・赤島 猛 (あかしまたける)

   野崎飛助に従い、一揆以前から兵士として活躍した男。蓮次と飛助に指名され、乙名に成り上がった。主に飛助の為に募兵や同士を集めている。酒と女にだらしなく、不道徳な男。赤島会たる野蛮組織を束ねる会長の顔を持つ。


■ ▢ ■ ▢

和都歴450年 8月4日 置田村・北地区 神奈備 /赤島会・赤島組 集会所


神奈備の中心地、本来ならば乙名の鈴谷が住まうべき場所も、前・乙名である赤島猛が、ここを統治していたため、その傘下の野蛮組織が神奈備の中心から根付いてしまっていた。

赤島会という5組の野蛮組織を束ねる会は、赤島猛が八俣へ異動したことで、その権威を失い、各々の組の主張が出始めていた。


赤島猛は、野崎飛助と組み、更には八俣の権力者であり、野蛮組織の頭目、相島とも組む。目的は、内政派であり、相島の過去の事件を調査・罰するために動く、藤香討伐であった。

「ここいらで藤香には黙ってもらおう。」

3者の想いは一致。藤香の家を赤島会を使って襲わせようとするも、分断し始めた赤島会の赤島組と黒川組以外の討伐を相島に依頼する。そのスキを伺い、藤香の家に生存する、栗の母も暗殺する算段を組んだ。


ただし8月2日、置田藤香が、赤島猛に、赤島会の解散を要求し、それを拒めば実力で解散・討伐に動くと宣戦布告した。その期限は10月。

藤香の気迫に負けた攻勢派はそれを渋々受諾。野崎も、10月になってもまだこちらに分はあると踏んだ。

そして赤島猛は、8月4日の今日、赤島会の緊急集会を開いた。


「皆、急な声掛けに賛同され、有難く思う。今日は重大な話がある。」

赤島が挨拶をする。

「まず、出席名簿に目を通されよ。」


■赤島会 緊急集会 出席者■


赤島会 会長:赤島 猛(あかしまたける)


赤島組 組長:赤島 大和(あかしまやまと)

赤島組・組長。兄の片腕として、赤島会を大きくした。兄が乙名になると、自分に大きな後ろ盾が出来たことを利用し、赤島会の母体としての跡目を狙う。


黒川組 組長:黒川 多聞(くろかわたもん)

黒川組・組長。策謀に長け、義理も厚い。赤島のやり方に納得はしないまでも、組織として面倒を見てもらった恩義を赤島猛に持つ。部下や若者にも義理人情が厚く人望がある。


青田組 組長:青田 勝一郎(あおたかついちろう)

青田組・組長。赤島会の堅気への対応に失望し、自らあるべき野蛮組織に独立を目指す。現状、孤軍奮闘だが、その意志は固い。


白石組 組長:白石 菫(しらいしすみれ)

白石組・組長。最近赤島会に入会した、素性不明の女性。綺麗な外見とは裏腹に、冷たい表情をしており、話す言葉にもその冷酷さを感じさせる。洋風の白いドレスにブーケという花嫁の様な衣装が特徴的。 


黄田組 組長:黄田 八太郎(きだはちたろう)

黄田組・組長。赤島会から副統括の神籬の監視を命令され、そこに一定の人員を割いている。昔気質の横柄な崩れ者で、狡猾。生き残るためには家すらも売る薄情さを持つ。


以上である。


「こういっては難だが、儂らはもう赤島会ではない。会長は八俣へ行き、ここに来た乙名は儂らを邪魔者とみておる。それでいて、会長の弟の、大和に赤島会の跡取りみたいな顔をされてもなぁ。儂らの立場、考えてくださいよ。」

黄田が真っ先に意見する。

「無論、赤島組を特別にしたことは謝ろう。しかし、赤島会発足時の初期の組。そこは汲んでいただきたい。」

「会長、まさか今の組関係を修復しに来られたとでも?」

青田が発言する。

「実は、本置田の藤香が、赤島会の解体を願い出てきてな。俺から皆にそれを伝えることもするつもりはないのだが、問題は10月までに解体しない場合、藤香は実力で討伐に来るらしい。」

「何ですと?藤香がまた何で神奈備に関わってくるのですか?」

黒川が問う。

「藤香とここの乙名は同じ内政派。救難信号でも出したんだろう。問題は藤香が我々5組を討伐に来るという事。」

ー!?

「ここで仲間割れしている場合ではないってことか?アニキ。」

赤島大和がいう。

「どうだろうか?とりあえず藤香を倒すまでは、我々は共に同盟を組むというのは?」

「いや、待て。地理関係から、我ら青田は本置田との最前線。藤香にやられるは我らが一番不利ではないか?」

青田が意見する。

「では、組からそれぞれ20名くらいを青田組に置いて、迎え撃つなら平等か?」

「何を!儂らの組は一番遠いし、人数も少ない。藤香討伐後に兵を戻すのも時間がかかる故、完全不利じゃ。」

黄田が意見する。

「お前ら、そんなこと言ってると藤香の思うつぼなんだぞ?」

黒川が言う。

「どうすんだ?アニキ。」

「とはいえ、このまま赤島会の跡目を争っても、時機に藤香の討伐隊と一戦交えるは必須。それは忘れるな。」

赤島猛が事実を述べる。


「…なら、こうしませんか?」

黙っていた白石菫が初めて口を開く。

次回2025/2/9(日) 18:00~「 第4章・9幕 和都歴450年 8月4日 赤島会・緊急集会②」を配信予定です。

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― 新着の感想 ―
仲間割れしそうですね。藤香の伐採はどうなるんでしょう。今後が気になりますね。
また人物が増えましたね! でも色分けされてて覚えやすいかも(笑) 藤香がどうなるかも気になりますね。
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