月に向かって押し売りよ!
深夜2時、僕は交差点の向こう側にある商店街へ向かった。
歩くこと15分後....。
僕は商店街に到着した。
それと同時に、夏独特の虫の音や生暖かい風が、僕の五感を襲った。
それの影響なのか?ぼくの五感が研ぎ澄まされると、隣の店から物音がしているのに気がついた。
僕は、音のしている方に振り向くと店の店主だろうか?
商品を空に向かって投げていた。
その行動に興味を持った僕は、声をかけた。
「何をしているのですか?」
すると、店主は、こう答えた。
「月に向かって押し売りよ!月に向かって押し売りよ!」
しかし、どう見ても、投げつけている商品は月に届いてない。
僕はアドバイスをしてあげた。
「それって地球に向かって叩き売りじゃないですか?」
すると、その発言に激怒した店主は、目をパチパチさせながらタバコを一本吸った。
そして、タバコの煙を吐きながら一言呟いたのでした。
「これが空中分解か....」