詩え たった独つの世界
思うようにいかなかったからって 簡単に投げ出す
思い出は廃れていった
願うようにならなかったからって 簡単に捨てていった
まわりには何も残らなかった
殺風景な風景
一人ぼっちで立って
まるで世界が終わってしまったかのよう
哀れむ視線すらない
信じられないほど単調 廃と灰で満たされて
分かり合えないほど断絶 別れて分かれずに
一つずれたら 二つずれていく
三つずれたら 四つと進む
崩れる速度は加速して
崩壊の引き金の方が遅れてしまう
思うようにいかなくて
願うようにもいかなくて
思い出は何もなく
まわりには何もなく
塗りつぶされた単調な世界
分かれず一人ぼっち
哀れむ世界はたった独りで存在し続ける