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ちょっとだけオチのある短編集(ここを押したら短編集一覧に飛びます)

冬の寒い日

作者: よっきゃ

 ある冬の寒い日。幼い女の子が一人で外にいた。


「わたしがすぐに楽にしてあげるからね」


 幼い女の子はうっすらと涙を流しながらつぶやいた。


 女の子の目の前には、女の子と同じくらいの背丈の姿がひとつ。

 頭には帽子を被り、首には赤いマフラーをしている。


 そのマフラーを巻いた首がたったいま、身体から分離した。

 身体と離ればなれになった頭は、地面に落ちる。


 ぐちゃり。

 落ちた瞬間、頭が潰れる音があたりに響いた。

 潰れた頭から液体がじんわりと漏れ出す。

 顔は血の気などなく、真っ白だった。


「ユミちゃん、何してるの!?」


 そのとき、女の子のお母さんが一人で外に出ていた女の子をようやく見つけ、女の子に声をかけた。

 お母さんは血相を変えて、慌てるように女の子の元へ駆け寄った。


「お母さん、あのね。雪だるまさんがとけてきて苦しそうだったから、わたしがもう一回作り直そうとしてたの。えらいでしょ?」

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