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七夕の願い事

「今日は七夕なのじゃ〜」

「七夕〜何願おうかな〜」


 ネナ達はレナの屋敷に集まって七夕パーティーをしていた。


「僕まできてしまってよかったんでしょうか?」

「妾達が授業をめちゃくちゃにしてしまったからの〜そのお詫びってことじゃ!」

「それだったらルカ先生を呼んだ方が……」

「ルカじゃと!? あやつを呼ぶなんてごめんじゃ!」


 タルトよりも迷惑をかけているルカはあえて呼ばなかったレナ。

 レナはルカに説教をされまくってトラウマになっているようだ


「まぁいいじゃない! ルカ先生は多分他の先生と飲み会にでもいくわよ」

「そ、そうですよ! だからタルトさんは気にせず楽しんでください!」


 他の2人もルカの説教がトラウマになっているのかルカを呼ぶのに反対のようだ。

 そんな話をしていると買い出しに出かけたミルが戻ってきた。


「お嬢様〜町で先生にお会いしたのでついでに招待しましたよ〜」

「ミル!? お主なんてことしてるんじゃ!」

「あら? きたらまずかったのかしら〜? レナさん?」


 ミルを怒ろうとしたレナの動きが止まる。

 レナが声のした方を見るとそこにはルカが立っていた。


「いや〜まずくはないのじゃ……む、むしろ大歓迎じゃ!」

「よかった〜じゃあ上がらせてもらうわね」


 そう言うとルカはレナをその場に残して屋敷の中に入っていた。

 屋敷の中からネナやフレアが騒いでいる声が聞こえる。


「ミルお主……」

「まぁいいんじゃないでしょうか? 普段ご迷惑をお掛けしておりますからね」

「……わかったのじゃー……仕方ないのー……」


 嫌そうにするレナと一緒にネナ達のいる部屋に向かうミル。


「おータルトくんもきてたのね!」

「は、はい! ルカ先生先日はすみません……」

「いいわよ! と言うか今日は七夕だしそう言うの抜きで楽しみましょう〜」


 普段よりもテンションの高いルカはお酒を開けながらソファに腰掛けている。


「お主くつろぎすぎじゃろ!」

「いいじゃないですか! 普段あなた達の後始末とかやってるせいでストレス溜まってるんだから今日ぐらい休ませてよ!」


 生徒の家で堂々とくつろぎ出すルカ。

 普段のしっかりしたルカとは違いかなりだらけているようだ。


「それを言われちゃうと何も言えないわね……」

「申し訳なくなっちゃいますね……」

「そうじゃな……」


 ルカがソファに寝っ転がる様子を見ながらそんな話をする3人。


「ルカさんにもこう言う一面があったんですね……」

「面白いものが見れましたね! 呼んだ甲斐があります」


 学校とのギャップがに困惑するタルトと面白がっているミル。


「オンとオフは切り替えられないとストレスで死んじゃうわよ〜そうだミルさんもお酒飲みましょう!」

「……わかりました! あんまりお酒は得意ではないですが七夕ですし飲みますかね」


 そう言うとルカがお酒を飲み始める。


「ルカって家ではこんな感じなんだね〜」

「あんたとあんまり変わんないわね……」

「えー? 私はお酒まだ飲めないよ〜?」

「そう言うことじゃないわよ!」


 ネナとルカは同じような姿で寝っ転がりながらダラダラしている。


「ミル! せめてご飯を作ってからお酒を飲むのじゃ!」

「わかりました……急いで作ります!」


 ミルは急いで厨房に向かうとものの数分でパーティー用のご飯を作り終えた。


「はや! お主普段手を抜いておったのか?」

「普段から全力では疲れますからね……それでは私もだらけさせてもらいます!」


 そう言うとミルはルカからお酒を受け取り飲み始めた。


「タルトは飲まないの〜?」

「僕はお酒苦手なので……それよりご飯食べましょう!」

「そうね〜もうお腹も空いたしとりあえず食べましょうか!」


 お酒を飲み始めた2人を放ってはいてご飯を食べる5人。




 しばらくしてご飯を食べ終えいよいよ今日のメイン願い事を書くことにした。


「何を願おうかしら? シキは何をお願いするの?」

「私は……平和に暮らせますようにって願います!」


 少し悩んだ後シキは短冊に願いを書いて吊るした。


「いい願いじゃな! 妾はどうしようかの……」

「お嬢様は〜何願うんですか〜」


 レナが願い事を考えていると酔っ払ったミルがやってきた。


「お酒くさいのじゃ! こっちに来るでない!」

「いいじゃないですか〜お嬢様の〜願い事気になります〜」

「ミルって酔っ払うとこんな感じなのね……イメージが崩れたわ……」

「ところでルカ先生は?」


 酔っ払ったミルの姿は見えるがルカの姿が見当たらず少し心配するシキ。


「ルカ先生はそこで寝てたので僕がベットに運んでおきましたよ」


 タルトがそう言いながら戻ってきた。


「タルト〜おつかれ〜」

「いえいえ〜これくらい大丈夫ですよ! ところでミルさんは何を?……」


 酔っ払ってレナに絡んでいるミルを見るタルト。


「妾が短冊を書こうとしていたら絡んできたのじゃ〜!

 助けて欲しいのじゃ〜!」

「あはは〜お嬢様〜相変わらず面白いですね〜」


 お酒に弱いミルはお酒に強いルカに合わせて飲んでいたせいでかなり酔ってしまっているようだ。


「……ネナさん〜僕の分の短冊ってあります?」

「無視なのじゃ!?」

「あるよ〜はいどうぞ〜」


 レナとミルを無視して短冊を受けとるタルト。


「フレア〜願い事決まった〜?」

「決まったわ! もっと魔法をうまく使えるようになりたい! にするわ!」

「いいね〜じゃあ私は〜……もっと楽して過ごしたいにする〜」

「あんたはもっと真面目になりなさいよ!」

「ネナさんらしいですね〜」


 短冊にそれぞれ願い事を書いていく中タルトはなにを書こうか悩んでいた。


「うーん……これも違いうし……」

「早く書いちゃなさいよ! 別になんでもいいじゃない?」

「そうだよ〜なんでもいいじゃん〜」

「ダメですよ! こう言うのはよく考えないと!」


 なかなか決まらないタルト。

 そんな中レナがミルを魔法で気絶させて短冊を書き終えた。


「おーレナは何にしたの〜?」

「妾はもっと強くなるにしたのじゃ!」

「レナさんはもう十分強いと思いますよ〜」

「そうよ! それにあんたがそれ以上強くなったら被害が増えちゃうわよ!」

「ダメじゃ! 妾は最強の魔王になるのじゃー! タルトお主もこんな感じでいいから何か願うのじゃ!」


 レナの願い事を聞いてタルトは決心を固めると短冊に絵を描き始めた。


「おーこれ私たちだ〜」

「相変わらずうまいわね……」

「いい絵ですね!」

「僕はこの絵みたいにみんなで仲良くできればそれでいいかな」


 タルトが短冊を描き終えた吊るす。


「それじゃあそろそろ星でも見に行くかの〜」

「いいわね!」

「星〜綺麗に見えるかな〜?」

「見えますよ! 最悪私の魔法で雲をなくせば大丈夫です!」

「ミルさんは置いていっても大丈夫でしょうか?」

「大丈夫じゃろ? それより早く星を見に行くのじゃ〜」


 ミルを残して5人が星を見に行くとミルが起き上がった。


「ふぁぁ〜よく寝ましたね……さてと願いを書きますか……」


 ミルは短冊に願い事を書く。

 しかしミルは短冊を吊るさずもう一枚短冊をとって別の願いを書き始めた。


「……お嬢様がもう少しちゃんとした魔王になれますように……よしこれでいいですね!」


 ミルは2枚目に書いた短冊を吊るした。


(本当はこっちの願いにしたいのですが……ここに吊るすのにはふさわしくないですね……)


 本当の願いを胸にしまってミルは少しフラフラしながら部屋に戻るのだった。


もっと休みが欲しい

byルカ

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