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旅行のおわり

「へぇ〜そんなことがあったんですか!」

「でも意外と楽しかったよ〜」

「その状況でよく楽しめたわね……」


 無事に戻ってきたネナとダイヤは洞窟で起きたことを話していた。


「マスターあんまり無茶しないでくださいよ……」

「無事に戻ってこれたんだからいいだろ〜」

「よくないです! マスターが死んだら借金誰が返すと思ってるんですか!」

「あ、そこなのね」


 マスターの身の安全よりも借金をどう返すかの方が大切なエメ。

 ダイヤはそんなエメを見て苦笑いをしている。


「それで? ドラゴンの骨は拾えたの?」

「拾えたよ〜ほら〜」


 ネナがドラゴンの骨を取り出す。

 子供のドラゴンなのかサイズ自体はあまり大きくないがたしかにドラゴンの面影が残っている。


「すごいですね! かっこいいです!」

「そーでしょ〜街に帰ったらレナに見せよ〜」

「あの魔王きっと驚くわね!」


 楽しそうに話す3人の話を聞くダイヤは少し寂しそうな表情を浮かべていた。


「マスター? どうかしましたか?」

「……いやなんでもない、それより早く戻って今回採集した素材を調べないとな!」

「了解しました! 工房の準備はお任せくださいね!」


 エメはやる気満々の様子だがダイヤはやはり少しだけ寂しそうだ。


 もうすぐあいつらも帰るのか……なかなか面白いやつだったんだけどな……


「どうかしたの〜?」

「いや別になんでもない……おりゃ!」


 ネナをまたつねるダイヤ。

 そんなダイヤがなにかを確かめるかのように見えた気がしたネナだが気にしないことにした。



 やっぱり似てるな……

 もしかしたら……いやそんなことないか


「痛いよ〜助けてフレア〜」


 フレアはじゃれ合う二人を眺めながら先に行く。


「嫌よ〜余計な体力使いたくないし」

「ひどいよ〜シキ〜」

「すみません私も疲れてしまって……」


 ほっぺを引っ張られるネナを助けてくれる人はいないようだ。


「おりゃおりゃ〜」

「痛い〜もう怒ったからね〜やっちゃえスケルトン!」


 スケルトンを使いダイヤにお返しをするネナ。

 それをゴーレムで防がながらダイヤは歩みを進める。


「ゴーレム使うなんて卑怯だよ〜」

「ふふふ大人は卑怯なものなんだよ!」


 社会の厳しさをこんな形で学ぶことになったネナを連れて一同はホテルに向かうのだった。


 しばらくして一同はホテルに着いた。

 すでに辺りは暗くなっているためホテルの電気がかなり目立つ。


「綺麗なライトアップね」

「そうですね! 写真でもとっておきましょう!」


 ホテルの写真を撮るシキとフレアより先にホテルに入る3人。


「痛かったよ〜」

「すまんな、なかなかつねり心地が良くてつい」


 結局帰るまでほっぺをつねられて遊ばれたネナは少し痛そうにほっぺをさする。


「マスター私は先に荷物を片してきますね!」

「おう頼んだ」


 エメが部屋に荷物を片しに行くのを見送った二人はホテルの椅子に腰かけた。


「今日は楽しかった〜」

「そうか、それは良かった」


 優しく笑うダイヤはネナに何か言いたそうだが言うべきかどうか悩んでいた。


「ダイヤ〜? ダイヤってば〜」

「ん? すまんなんだ?」


 考え事に集中しすぎてネナに声をかけられてるのに気づかなかったようだ。


「さっきからどうしたの〜? 」

「実は1つ聞きたいことがあってな」

「ん? なに〜?」

「お前のお母さんってどんな人だ?」


 いきなりすぎる質問に少し驚いたネナ。


「お母さん? お母さんのことを知りたいの〜?」

「ああ、なんとなく気になってな。」

「うーん……お母さんのことはあまり覚えてないんだよね〜小さい頃にどっかに行っちゃったみたいだから〜」

「そうか……」


 がっかりしたような様子のダイヤを不思議そうに見るネナ。


「もしかしてお母さんの知り合いなの〜?」

「違うよ〜ただ気になっただけ、それよりエメ達が戻ってきたぞ」


 荷物を片し終えたエメと写真を撮りおえたシキ達が戻ってきた。


「全員揃ったしそろそろお風呂に行こ〜」

「今日はだいぶ疲れたからのんびり浸かりましょう!」

「たしかに今日はだいぶ疲れたな」

「私も肩がこっちゃいました……」

「ゴーレムは肩こらないだろ!」


 そんな会話をしながら五人の1日は終わった。


 次の日。


「さてと忘れ物はない? そろそろ出発するわよ!」

「おっけ〜ドラゴンの骨も持ったし大丈夫だよ〜」

「私も準備終わりました!」


 旅行の最終日を迎えた3人は荷物をまとめてホテルからチェックアウトし空港へ。


「おーい、見送りに来たぞ〜」

「ダイヤ〜」

「私も来ましたよ!」

「エメさん! 」


 空港に着くとダイヤとエメが見送りに来ていた。


「ダイヤ達のお陰で楽しかったよ〜」

「そうね、なんだかんだ楽しかったわ! パンドラの箱大切にするわね」

「今度はこっちに遊びに来てくださいね!」

「まぁ暇だったら遊びに行くよー」

「マスター! 私も連れてってくれますよね!」

「わかってるって」


 飛行機が来るまでの間この旅行でのことを振り返る五人。

 アルト島とネナ達の住んでいる街は離れているので当分合うことはできないだろう。


「さてそろそろだな……」

「そうね……」

「そうだね〜……」


 五人とも名残惜しそうにしながら搭乗口に向かう。


「……じゃあな、短い間だったが楽しめたよ」


 ダイヤはネナ達に手を振るとその場を去ったがエメはなにかを取り出して近づいてきた。


「マスターからみなさんに渡すように言われました! 」


 エメが渡した袋には様々なものが入っている。

 どうやらダイヤが作ったアイテムのようだ。


「なんか色々あるわね……」

「面白そ〜!」

「帰ってから色々遊んでみましょう!」


 ダイヤからもらったアイテムを眺める3人。


「まぁほとんど在庫処分みたいな感じなんですけど、楽しんでいただければ嬉しいです!」

「在庫処分なのね……」


 少しだけ嬉しそうにしていたフレアは苦笑いを浮かべる。


「まぁマスターからの感謝の気持ちですよ〜あの人そういうのは表に出さない人ですからこう言う形で表現してるんですよ〜ちなみに私はミニゴーレムを入れておきました! 私が手作りしたものですから大切に使ってくださいね!」


 そういうとエメもその場を去ってっ行った。


「面白い人たちだったね〜」

「そうですね! また会いたいですね!」

「まぁ……楽しかったことは認めるわ」


 そんな会話をする3人を乗せて飛行機はネナ達の街に向けて飛び立つのだった。





「……マスター良かったのですか? ネナさんと色々と話したいことがあったみたいですけど……」

「いいよ、別に大したことじゃないしネナには関係ないことだろうしな」


 何か思うところがあるようだがそれ以上は口にしないダイヤ。


 やっぱり知らないだろうな……。

 全くあいつはどこでなにをしてるんだか……。


「マスター? ぼーっとしてないで早く帰りましょうよ〜昨日の素材まだ解析終わってないですよ〜」

「そうだな、帰るか」


 お騒がせ錬金術師とゴーレム少女は空港を後にするのだった。


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