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計画なんて関係ない

「ネナ! 早く着替えてよ!」

「ん〜もうすこしで牛乳飲み終わるから〜」


 朝風呂に思ったより時間をかけてしまった3人。

 フレアは景色をネナは飲み物をシキは睡眠でそれぞれ時間を使ってしまいかなりギリギリになってしまったのだ。


「これ間に合わないんじゃない!? ネナが牛乳3本も飲んだからよ!」

「違うよ〜シキがお風呂で寝ちゃったからだって〜」

「だ、だってフレアさんが……」

「私のせい!?」


 不毛な言い争いをしながら集合場所のロビーに急ぐ。


「はぁはぁ……着いたけど……」

「もういませんね……」


 時間に間に合わずツワーは出発した後だった。

 フレアとシキは疲れたのかロビーの椅子に腰掛ける。

 スケルトンに運んでもらったネナはお土産物屋さんを見に行ったようだ。


「あれ? なんだお前らツワーに行ったんじゃないのか?」


 ロビーの椅子で沈んだ空気感を出す2人に店長が近づいてきた。


「ツワーの集合時間に間に合わなかったのよ……」

「ツワー行きたかったです……」


 昨日の夜もかなり遅くまでツワーについて話してた2人は本当にがっかりしていた。


「そりゃドンマイ……そういや私今日実験の材料集めに海とか山とか行くんだけどついてくる?……なんてね」


 ただの冗談で言った店長だがフレア達はその言葉を聞いた途端完全復活した様子で店長の方を見る。


「いいのですか?……」

「いや今のは冗談で……」

「まさか冗談じゃないわよね?」


 ウルウルとした目で見てくるシキと圧をかけてくるフレア。


「あははは……冗談なわけないだろ〜?」


 断るに断れなくなった店長は仕方なく了承する。


「やったー! 店長さんの案内でツワーに行けますね!」

「それじゃあネナを呼んでくるわね!」


 ネナを呼びに行く2人。

 一方の店長はため息をついていた。


「ついてくるのはいいけど観光になるかなぁ……」


 借金と心配事を抱えながら店長は準備をするのだった。


 3人が戻ってきて準備を整え終わると店長から今日のルートが発表された。


「今日私が材料を取りに行くのはホテルと反対側の方にあるベス山とそこを超えた先にあるベル海だ。最初は山に向かうから山登り用の道具を準備しといてくれ」


 軽くルートと必要なものの説明をする店長。


「じゃあ〜さっそくいこ〜」

「おー!」


 元気よく山に向かう4人だった。



 街中で小腹を埋めるようのお菓子などを買いながら山に向かう4人。


「そういえば〜店長の名前ってまだ聞いてなかったね〜」

「ん? そうだったか? なんか今更感があるが……」

「まぁ店長って呼ぶのめんどくさいわよね……」

「違和感がありますしね」


 店長と色々話しているが名前のことを一切触れていなかった4人。


「別に名前なんてどうでもいいと思うんだけどな〜まぁ一応言っとくか……私の名前はダイヤ、親が鉱石オタクのバカだったせいでこんな名前をつけられちゃったんだ」


 ダイヤは呆れたように言うがどこか嬉しそうだった。


「いい名前だね〜」

「一ミリも思ってないだろ〜このやろ〜」

「痛いよ〜」


 ネナのほっぺを引っ張りながら歩いていると目的の山に到着した。


「ダイヤさんは何を取りに来たの?」

「なんか違和感あるな……まぁいいか今回はこの島でしか取れない音岩を取りに来た。


 ダイヤによると音岩とは音が封じ込められた岩らしくある一定の条件かでこの岩の近くで音を出すと録音ができるらしい。


「すごい岩ですね! どんな見た目をしてるんですか?」

「音符を荒削りしたような形らしい、私も実物は見たことないからわからん」


 山を登りつつそれっぽい岩を探す4人。


「そういえばダイヤさんと一緒にいたあの店員さんの名前ってあるんですか?」

「あいつの名前? あいつの名前はエメラルド、材料にエメラルドを混ぜてるからそこからな、まぁ私はエメとしか呼ばないけどな」

「へぇ〜だから目がエメラルド色だったのか〜」


 最初に見た時からすこし気になっていたネナは納得したように言う。


「そういやあいつの目はエメラルドで作ったっけ……今からでも外して売るか?……」


 借金返済に自分の作ったゴーレムを使おうとするダイヤ。


「血も涙もないわね……」

「綺麗事だけじゃ食ってけないのさ……」


 どこか遠くを見つめながら言うダイヤ。

 冗談で言っているように聞こえないからすこし怖い。


「まぁあいつは貴重なゴーレムだからそんなことは本当に困った時しかしないよ」

「本当に困ったらするんですか……」


 そんな会話をしていると山の頂上についた。


「全然音岩ないね〜」

「そうだな〜まぁ最悪一欠片でもあればあとは私の錬金術で作れるから一欠片は確保したいな」


 音岩を探して地面の方を見る2人に声をかけるフレア。


「少しは景色も眺めなさいよ! いい景色よ〜」

「それもそうだな、音岩なんて後でいいか」


 本来の目的をあっさり捨てて景色を楽しむダイヤ。

 山の上からは太陽の光を反射して輝く海が見える。


「いい景色ですね〜早く海に行きたいです!」

「音岩を見つけてからな、まぁ最悪帰りでもいいが帰りはタクシーで帰りたいからここで見つけちゃおうか」


 4人は少し景色を楽しんだ後岩を探すがなかなか見つからない。


「見つからないわね……」

「そうだな……エメがいれば岩探しぐらい楽にこなせるんだがあいつ今日は島を見て回るとか言ってたからどこにいるかわからないんだよな」


 なかなか見つからない岩に苦戦しているとネナが声を上げる。


「フレア〜宝石が落ちてるよ〜」


 ネナの指差す方にはエメラルドが落ちていた。


「すまん私この先の展開読めたから離脱する」


 いやな予感を感じ別の方を探そうとするダイヤを抑えるフレア。


「ここまで来たら行くしかないわよ……」


 先に向かったネナとシキを追いかける2人。

 4人だけのツワーはまだまだ続く。

最近リアルが忙しくなってしまったので投稿時間が遅くなったり投稿できない日が出てくるかもしれません。

更新ペースはなるべく変えないつもりですが変わってしまう可能性があることをご了承ください!

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