授業と言う名の戦い
「ネ〜ナ〜!」
反省文を終えたフレアが戻ってきた、だいぶ怒っているようだ
「なーにー?」
まるで私何かしましたか?みたいな感じで返すネナ
「あんたよくも裏切ってくれたわね!」
その態度を見てフレアはさらに怒る
「まぁまぁ〜落ち着いてよ〜ほら、たい焼きあげるから」
そう言ってたい焼きを差し出すネナ
「もー…今日はこの辺にしとくは…」
これ以上言っても意味がないと判断し大人しくたい焼きを受け取る
(やっぱフレアはちょろいなぁ〜)
「ねぇ?今ちょろいって思ったでしょ?」
「……」
「ねぇ?聞いてる?」
そんなやりとりをしていると
キーン コーン カーン コーン とチャイムが鳴った
「はい!みんな席について〜」
ルカ先生が教室に入ってくる、フレアはこっちを軽く睨みながら席に戻った
(助かった〜)
チャイムに助けられほっと安堵するとともに
授業が始まった…
〜授業〜
ネナにとって授業は戦いだ、いかにバレないように寝るかの…
一方ルカにとっても授業は戦いだった、どうやってあのネナにちゃんと授業を受けさせるか…
戦いの火蓋は切って落とされた…
先手を打ったのはルカだった
「それじゃあこの部分を…ネナさん読んでください」
教科書を読ませる事でネナに寝る隙を与えさせずさらにネナの動きを止める、そしてその間に次の一手を考える完璧なコンボだ
(先手必勝、こちらのペースに持ち込めばこの勝負…勝てる!)
「はーい」
ネナはやる気のない返事をしつつ
(先に手を打ってくるとは…さすがルカ先生…でもこれは予測済み…)
机の下に隠しておいたボイスレコーダーのスイッチを押す
(昨日のうちに授業の情報入手しといてよかった〜)
ネナは前日ルカ宅にゴーストを送り込み明日の授業の
予定を仕入れていたのだ
(それにルカ先生なら絶対先手を打つと思ってたよ〜)
今までの経験からルカの行動を先読みするという
普段のネナからは考えられないほど頭の回転が速くなっていた
「はい!ありがとう、座っていいわよ」
(何かがおかしい…)
教師としての勘としか言いようがないような
違和感を感じるルカ
(なんだか声がこもってる?)
普段慣れていないことをすると当然ボロが出る
ネナも例外ではなくこの声、ゾンジィにバレないようにお風呂で録音していたのだ
前も同じような手段を使った時ゾンジィにバレて怒られたからだ
(もしかして録音!?)
そんな疑問を抱いたルカはそれを確かめる意味も兼ねて
「じゃあ今からプリントを配るからさっきネナが音読したところをまとめてください」
プリントを配布しその進行具合を見ながらネナの机に近づくことにした
(やばい…先生がこっちに…このままだとボイスレコーダーがバレちゃう…そうだ!)
小さいスケルトンを召喚しボイスレコーダーを別の机にくっつける
(あとは…)
ネナはソウルチェンジを使う、ネナの護衛をしている守護霊と自分の魂を入れ替える
(あとは任せたよ〜ゆゆ〜)
(お嬢様…わかりました…お任せください)
守護霊のゆゆは注意しようと思ったがこの状態のネナは人の言うことを聞かないので諦める
(じゃあおやすみ〜)
ネナの意識が夢の中に行くと同時にルカがネナの机に近づく
(何もないわね…ただの気のせいだったのかしら)
念のためもう一度確認する
「どうかしましか?ルカさん」
「いえ…なんでもないわ」
そう言って机の横を通り過ぎる…
(あれ?今ルカ[さん]って言ってた?)
思わず歩みが止まり聞き返す
「ネナ今私のことルカ[さん]って呼んだように聞こえたのだけど…」
(しまった!)
基本的に人のことをさん付けで呼ぶのでその癖がでてしまったようだ
(ここはなんとか誤魔化さないと)
「いえ…先生をそんな風に呼びませんよ、何やら別のことに気を取られていましたし…気のせいではないでしょうか…」
なんとか誤魔化そうとする
「なんか口調もいつもと違うような…」
(!?)
今のは完全にゆゆの口調だ、普段他人のふりなどしないしそもそもネナや仲間のアンデット以外と会話をすることもないのでボロが出てしまう
(お嬢様はの口調は確か〜…)
「そんなことないですよ〜先生耳が遠くなったんじゃないですか〜」
「やかましいわ!」
ルカのげんこつが瞬時に頭に命中する
「あう」
「まったくもうすこし先生に を敬ってほしいものだわ…」
やれやれと言った感じで教壇に戻るルカ
(ふぅ、なんとか誤魔化ました…多少の犠牲は払いましたがバレるよりマシでしょう)
こうして危機を脱したのだった…
そんなこんなでバレることなく
キーン コーン カーン コーン
「それじゃあ今日はここまで」
「「ありがとうございました〜」」
バレることなく授業が終わった…?
「あれ?これ何かしら」
フレアがボイスレコーダーのボタンを押す
「あ…」
止めようとするも時すでに遅し、授業の最初の方で流した音声が流れる
(お嬢様!お嬢様!授業終わったので元に戻しますね!)
ルカから放たれる覇気から逃げるように入れ替わるゆゆ
(ん〜わかった〜ありがとう〜)
状況を一切把握していないネナ
「ネナ〜?今のは何かな〜?」
「え〜?なんのことですか〜?」
「それはこっちが説明してほしいな〜?」
そう言ってルカはフレアから受け取ったボイスレコーダーのスイッチを押す
「あ…」
一瞬で状況を把握し青ざめるネナ
「あの〜先生これには深いわけが…」
「こんなものがあるってことは、さっき感じた違和感は…もしかして?ソウルチェンジを使ったのかなぁ?」
あえて明るい口調で聞くルカ、顔は笑っているが目が怒りの炎で燃えている
「あははは…」
笑うことしかできないネナ
「じゃあ!行こっか!」
「嫌だぁぁ〜」
こうしてネナとルカの戦いは終わった
一方
「なんだったのかしら?」
「なんだったんでしょう?」
状況を理解できないフレアとシキはただただ連れて行かれるネナを見送っていた
授業って眠いよね〜
今回は少し長くなりすぎてしまいました(他に比べて)
もう少し長さを統一できるように頑張ります
キャラ紹介
名前:ゆゆ
種族:守護霊(ゴースト系の上位種)
説明:ネナの護衛をしているゴースト、基本ネナと行動を共にしている、礼儀正しく真面目な性格、誰にでも敬語を使う癖がある、ゆゆのことを知っているのはネナを含め極一部の者だけ(フレアやシキは知らずルカは今回の事件で初めて知った)




