表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

*

「ここ座って。」


空いている場所に案内され控えめに座ると、設計課のメンバーが一斉にこちらを向く。

うっ。

そういうの苦手なんだよね。


「こちら、図面管理課の仁科さんと早川さんです。」


宗田くんの紹介に、私はペコリと頭を下げ、可憐ちゃんは「お邪魔します」と愛想よく挨拶をする。

ぐるりと見回せばよく図面を借りに来るメンバーもいて、全く知らない雰囲気ではなさそうだ。


物珍しげにこちらを見てくる視線が痛い。

けれどそれはすぐに打ち消された。


「図面管理課のアイドルっていう早川さん連れてくるなんて、宗田やるじゃん!」


アイドルと呼ばれた可憐ちゃんは手をブンブン振る。


「あ、アイドルなんかじゃないですっ。」


そんな仕草さえ、女の子らしくて可愛いんだよね。

可憐ちゃんは間違いなく図面管理課のアイドルだよ。


可憐ちゃんに注目が集まり、私に向けられた視線も全て可憐ちゃんが引き受けてくれる。


私はこっそり、ほっと胸を撫で下ろした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ