表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/43

*

宗田くんに手を引かれて、廊下脇の非常階段の踊場へ行く。

滅多に使う人がいない上に、扉を開けないと入ることができない。

それをいいことに、宗田くんは綺麗な壁ドンをやってのけた。


マジか。

壁ドンってほんとに存在したんだ。


宗田くんの顔が近くて心臓が跳ね上がった。

真剣な表情に、思わず身構えてしまう。


「ようやく素直になったんだ。だったら、俺の気持ちも素直に受け取ってよ。何を誤解してるのか知らないけど早川は関係ない。前も言ったけど、俺が好きなのは真知だけだよ。」


ここにきて名前呼びとか、私を殺す気ですか。

もう、張り裂けんばかりにドキドキしてしまう。


「一途な俺、惚れるだろ?」


惚れるとか、ね、もう、ね。

私が返す言葉は一つしかないのだ。


「うん…んっ。」


頷こうとする前に、唇を塞がれた。

いきなり激しくて、それだけ私が求められていたことが伝わってくる。


だけどもう勘弁してください。

激しい動悸と息切れで身が持ちません。


しかもここ、社内だからね!


ジタバタしてみたけど、塞がれた唇はしばらく解放してもらえなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ