表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/43

こじらせ卒業します。

あれから何事もないまま1ヶ月がすぎた。

その間、私の気持ちに変化があったかというと、何もなく。

ただただ仕事に勤しんでいただけだ。


宗田くんもここ最近は図管に来ておらず、関わることがなかった。

だからか、彼からのアプローチもぱったり途絶えた。

仕事が忙しかったのか、はたまた呆れられたのか。


私は後者だと思っている。


そんな日々の中、久しぶりに図面管理課に宗田くんが顔を出した。

相変わらず可憐ちゃんが受付対応をする。

私は少し下がったところで書類の仕分けに勤しむ。


「宗田さん、この前は買い物に付き合ってくださってありがとうございました。」

「どういたしまして。」


可憐ちゃんと宗田くんの楽しそうな会話が聞こえてくる。


詳しいことはわからないけど、話の流れから二人で買い物に行ったことだけは聞き取れた。

いつの間にそんな仲良くなったんだろう。

二人の笑い声が聞こえるたび、私の胸はズキンと痛む。


やっぱり可憐ちゃんの好きな人は宗田くんなのだろうか。


二人が楽しそうにしているこの空間にいるのがつらくなって、私は席を立った。

トイレに行くふりをして、そっと事務所を出る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ