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あれから宗田くんは何度か図管へ図面を借りに来た。


ガラス張りの扉で誰が来るか見えるので、宗田くんの姿が見えるたび、席を立ってみたり奥の棚の方へ言ってみたり書類を仕分けしたり。

何となくしゃべりづらくて、受付はすべて可憐ちゃんに任す。


そうやって自分から関わらないようにしているのに、宗田くんと可憐ちゃんが談笑してる姿を覗き見しては、チクリと胸が痛む。


こう見ると、可憐ちゃんとお似合いな気がするんだよね。

宗田くん何気に背が高くてかっこいいし。

可憐ちゃんは文句なしに可愛いし。


宗田くんの隣に私なんて並んだら、見劣りしちゃうよ。


そんなことをぼんやり考えていると、可憐ちゃんに覗き込まれた。


「真知さん、宗田さんと何かありました?避けてません?」

「いや、何もないけど?」


可憐ちゃんは可愛らしく首を傾げる。

意外とするどいな。

でも、可憐ちゃんがそう思うくらいだから、きっと宗田くんも気付いてるに違いない。


何かあったかって、宗田くんに告白され続けてるのに逃げてるなんて言えるわけないよ。

それに、こんなに逃げてたら、そのうち嫌われてしまうよね。

それはわかってるんだけど、私の気持ちが全然追いついてくれない。

本当にバカだなと思う。

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