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定時のチャイムが鳴りゆるゆると片付けをしていると、おもむろに図管の扉が開く。

本当に、迎えに来たよ、宗田くん。


「宗田くん、早いよ。」

「逃げられたら困るなと思って。」


逃げないよ。

ピザの代金もらうんだから。

私が苦笑いをしていると、もう一人テンション高めの彼が顔を出す。


「お疲れ~!可憐ちゃんも定時?たまには飲みに行こうよ。」


小田くんだ。

可憐ちゃん狙いの彼のことだ、宗田くんにくっついてきて飲みに誘う口実を狙っていたに違いない。


可憐ちゃんはキョトンとして、


「え~?真知さん行くなら行きます。」


と言った。

可憐ちゃん、そういう答え方はずるいよ。

断るならちゃんと断らないと。


「私は行か…。」

「もちろん、仁科も行くって。宗田も。なっ!」


断ろうとしたのに、小田くんの必死の目の訴えに私も宗田くんも「まあ、付き合ってやるか」的な気分になり、苦笑しながら頷いた。


付き合ってあげるんだから、小田くんにはちょっと多めに支払ってもらおう。

うん、そうしよう。

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